再生医療~ハートシート② | 乳癌上等!からの拡張型心筋症~DCM

再生医療~ハートシート②

小児心不全患者に対する再生医療(筋芽細胞シート)

小児期に発症する心疾患のうち、心臓移植を受けなければ助からないような重症化する心筋の病気があります。「拡張型心筋症」を代表とする「心筋症」がそのような心臓病の一つとなります。拡張型心筋症による心不全症状を改善させるためには、まずは内服薬の治療を行います。それでも、根本的な心筋の治療ができるわけではありませんので、重症化すると、心臓移植を考えなければなりません。子供さんへの補助人工心臓治療も積極的に行ってはいますが、心臓移植への橋渡しのための治療ですので、やはり、心臓の機能を回復させることはできません。

再生医療は、心筋に直接作用し、心機能を改善させる可能性のある治療として期待されています。大阪大学では、自分自身の骨格筋(足から採った筋肉)から筋芽細胞をシート状にして、心臓表面に貼ることで心機能の改善を図ろうとする、筋芽細胞シート移植治療を開発してきました。2015年9月に「ハートシート」として、保険診療をすることに成功しました。この治療を、子供さんの「拡張型心筋症」にも適応拡大しようと、現在、*臨床試験(医師主導治験)を実施しています。治験終了後には小児の心不全患者さんにも保険診療で、この治療が行えるように開発していく予定です。

心不全治療でお困りのお子さんがいる場合には、是非ご相談ください。

だってー。
40歳のおばさんじゃダメですか?笑っ
あんなに可愛い娘を残してまだまだ逝けないのですが………。