コンドロイチン硫酸

〔英:chondroitin sulfate〕

 

概要

 

▸コンドロイチン硫酸は、骨・臓器・粘液・皮膚・軟骨などに含まれるムコ多糖類の一種。


▸動物の細胞外基質に多く存在し、軟骨に至っては乾燥重量の約30%を占める。

弾力性や保水性を与えたり、栄養分の消化・吸収・代謝を促進する効果がある。

▸ムコ多糖に含まれるコンドロイチン硫酸の割合は、
老化に伴い変化するとされる。


サメの軟骨がサプリメントの原料として一般的に使用されている。


▸「関節痛による炎症対策」を示す多くの健康食品が発売されていますが、科学的根拠は不十分であり、実際では骨の形成のサポート」「高血圧や動脈硬化の予防」などの効果が見込まれる


コンドロイチン硫酸の変形性関節症に対する効果については、いくつかの検証がありますが、作用のメカニズムは明確なものではありません。

 

解説

 

細胞外基質の成分として関与する
・細胞の増殖や分化などに不可欠な役目を担う細胞外基質の構成成分として、細胞同士の連結、神経回路を形成する軸索誘導に関与する。

弾力性と保水性を与える

・様々な組織に弾力性と保水性を与え、栄養分の消化・吸収・代謝に関与し貢献する。

爪・髪・肌の健康維持にも貢献するとされる。


軟骨の修復に貢献する
・摩耗した軟骨を保水し、弾力を与えて修復や再生に貢献する働きがあるとされる。
・軟骨の修復作用があることから、変形性膝関節症や関節痛などの改善に効果があるとされる。


高血圧や動脈硬化の予防に貢献する

過酸化脂質や血中のコレステロールを除去する働きがあるため、高血圧や動脈硬化の予防に貢献するとされる。

 

過剰摂取や欠乏による症状

 

▸欠乏した場合は軟骨が破壊されるため、弾力性や保水性が失われることで磨り減り、五十肩、腰痛、関節痛などの症状が現れることがある。


コンドロイチン硫酸が不足すると、肌のハリや弾力が失われることもある。