SAMe

〔英:S-adenosyl-L-methionine〕

 

概要

 

▸SAMeは、メチオニンとアデノシンが結合したアミノ酸の一種。


▸全ての組織や体液に含まれていますが、特に脳や肝臓に多く存在し、ホルモン、リン脂質、核酸などの合成に活用される。


肝臓・関節・の健康を保つ効果があるため、ヨーロッパでは「肝機能の強化」「関節炎の緩和」「うつ病の改善」の目的で医薬品として用いられ、アメリカではサプリメントとして活用されている。


▸日本では医薬品原料に分類されるため、サプリメントに用いる素材としてはSAMeを多く含有している酵母が活用されている。

 

解説

 

うつ症状の改善に貢献する
・うつ病は、神経伝達物質(ドーパミン、セロトニンなど)が不足することで引き起こされる。

・SAMeには、メチル基供与体として神経伝達物質を生成する作用がある。
受容体細胞や神経細胞膜の合成や維持に関与するため、うつ病を改善する効果があるとされる。


肝機能を高める効果がある
・SAMeを摂り入れると、SAMe成分の一部が肝臓の解毒作用を補助する成分に変化し、有害物質を体外に排出する。

・抗酸化作用も備えるため、肝炎の予防にも貢献する。

関節炎の症状を改善する働きがある
SAMeはうつ病の治療薬として処方されていましたが、うつ症状と併せて関節炎の改善も見受けられた為、関節炎に対しての効果も期待される

・SAMeには軟骨を増大させる作用があるため、関節炎の症状の改善に効果があるとされる。

・SAMeが備える抗酸化作用は、炎症の抑制に効果を発揮している。

 

過剰摂取や欠乏による症状

 

▸SAMeを過剰摂取した場合は、下痢、頭痛、吐き気、嘔吐、鼓腸などの症状を招く恐れがある。