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N-アセチルグルコサミン
〔英:N-acetylglucosamine〕
概要
▸N-アセチルグルコサミンはアミノ糖の一種で、甲殻類(カニやエビなど)の殻に多く含まれる。
▸グルコサミンからグルコサミン6-リン酸を経て合成される。
▸目・関節の軟骨・肌などに多く存在しており、ヒアルロン酸の生成を促進するため、肌の潤いを保つ働きや、軟骨を修復する効果があるとされる。
▸元来N-アセチルグルコサミンは体内に存在する形であるため、その利用率は一般のサプリメントや医薬品に用いられているグルコサミンよりも約3倍高いとされる。
解説
◆細胞を繋ぐ役目・細胞間の情報を伝達する役目
・N-アセチルグルコサミンは、皮膚・眼球・脳・関節部分の関節液や軟骨などに多く含まれており、細胞と細胞をつなぐ役目や、細胞間の情報を伝達する働きがある。
◆消化器を保護する働きがある
・N-アセチルグルコサミンには、腸や胃の壁を保護する働きがあるとされる。
◆軟骨の生成を促進する
・コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸を生成する原料となり、軟骨の維持と再生を促進する作用がある。
◆軟骨の修復や炎症を抑える効果がある
・プロテオグリカンの産生に貢献し、早期の軟骨ダメージの修復、関節液の生成を促進し、関節痛の緩和や炎症の抑制に貢献する。
◆肌を美しく保つ働きがある
・美しい肌を保つには水分を保持するヒアルロン酸が必要であり、ヒアルロン酸の生成を促進する成分であるN-アセチルグルコサミンを摂り入れると、水分量が増し肌の乾燥を防ぎ、うるおいを保つ効果があるとされる。
過剰摂取や欠乏による症状
▸N-アセチルグルコサミンが欠乏した場合は、ヒアルロン酸の元となる成分のため、「肌の乾燥」「関節痛」などの症状が現れることがある。
▸N-アセチルグルコサミンには、インスリンの働きを低下させる作用があるとされる。
▸インスリン作用を低下させる性質があるため、糖尿病を患う場合の過剰摂取は、血糖値の上昇を招く恐れがあるため注意が必要である。