事の発端は三連休の最後の日の夕方。


その日は朝からシックスパッドのインナーマッスルを鍛えるためのトレーニングスーツウェストを着けていた。これを着用していると、体からホカホカして効果はあるものの、ちょっと脱水気味になったりして困る事もある。


テレビで「歯」のCMを見た私は、歯茎を健康に保つキシリトールガムを噛んでいた。なんとなく元気いっぱいに。今日はいつもより元気に噛める、そう思っていたら、歯茎に違和感が。

鏡を見たら、内出血してる😰

しかも、歯より遥かに下の位置で。どうやらそこは「歯根」というらしい。ヤバイ。


最近私の周りでは、みんな歯医者さんの話している。


「歯を抜いたけど、歯茎が弱っているから、まだ2.3ヶ月はインプラント入れられない」

「歯を抜いたけど、2回目だから先生が金額を伝え忘れたとかで、『そうそう、20万円です』って突然言われた」

「友達が25年ぶりに歯医者さんに行ったらしい


さすがに覚悟はできた。


だけど我が家には保険証がない。

夫が最近異動したので書き換え中である。

「いざとなったら、実費診療があるから」

家族にはそう言っても自分はもちろん適用外。

その夫は異動早々、駅で足の肉離れを起こしていた。でも病院に行かない。代わりに私が職場まで車をで送る日々。


「ストレスは歯に良くないんだよ」


火曜日、週が明けた。

スッキリ占いは、

「歯の健康の為に歯医者さんに行きましょう」。

保険証も直ぐに返却された。


「ママ、これで歯医者さんに行けるね」


と無邪気に励ます娘。


彼女の高校受験が終わったら、歯医者さんに行こうと誓っていたのに、その娘も大学3年生。

もうあきらめよう。歯に力が入らないと、大好きなカーブスにも行けない。


水曜日、午後になってやっと予約の電話をかける。

掛かりつけは、木曜日が休みだから、早くても行くのは金曜日。私は旗白旗を上げた。


「はい、どうされましたか?」

「歯茎が腫れました」

「痛みはありますか?」

「もう腫れてないので大丈夫です」

「腫れてないんですか?」

「腫れてはいないんですけど、やっぱり、その、先生に一度

「そうですね、前回から8年経ってます」


そして金曜日、私は通い慣れている歯医者さんを訪れた。

8年もの空白の時間に、娘2人はここで歯の矯正も終えている。歯はピカピカである。 


先生は、こんな私にも優しく迎えて下さった。

レントゲンの結果、歯の根にはヒビが入ってしまっていて、「ものすごい圧がかかった」らしい。もちろんあの時。にっくきシックスパッドスーツ。

衛生士さんになぐさめられている私に、歯を抜くことはおろか、麻酔もなく痛みもなく、機械で薬を入れてくれた先生。そして、腫れが収まったら、ヒビにコンクリを入れると言われおしまい。


「意外と重症じゃなかったね」


ですって。先生ありがとう。


気を良くした私は、帰り道夫がいる整形外科を訪れた。金曜日の夕方は、すごい混雑ぶり。でも私はもう歯医者さんから解放され余裕の笑顔。

肉離れを起こしてから10日も湿布でごまかしていた彼は結局、通勤時の労災と診断され実費診療に。保険証問題はいずこ?


「もっと早く来れば良かったのに」