~注意~
この記事は一部、グロの要素を含んでいます。
ほんの少しでもグロがダメな方は、ここより読まないことをお勧めします(゚Д゚)ノ ァィ
バイトでのお話です。
ビンビールのケースを乗せる台車が棚の下に隠れてました。
で、その台車の前にビールケースが直に置いてあったんですよ。
俺は「なぜ台車があるのに台車の上にビールケースを置かないんだ?」と誰しもが思う事を思いました。
で、まぁ自分が位置的に一番近いところにいたってのもあって台車にビールケースを乗せようとした時、
とてもグロくて切ないものを見てしまったのです。
それは・・・・
トリモチの上に横たわる3体の子ねずみのミイラでした('A`)
ここで普通の人なら
ぎやああああぁぁぁぁぁぁぁl!!!!!!!
となるところですが、俺は謎にその光景を見て
切ないと思ったんです。
見たところ、生後数週間くらいの小さな子ねずみですよ(;・∀・)
おそらく3体同時にトリモチにかかるなんてな事はまずないはずなんですよ(-"-)ウムム
ここで俺の妄想シアター開幕( ^ω^)おっおっおー♪
タイトル「生きる」
子ねずみの啓太は生後数週間。
幼馴染の子ねずみ智恵と共に今日も人間の隙をついて餌を求める。
何も知らずにひたすら駆け回る2匹の子ねずみは今日もいつものように仲良く走り回っていました。
そんな中、啓太は語る・・・
啓太「俺、大きくなったら智恵を幸せに出来るような立派な大ねずみになるんだ!!」
智恵「・・・・うん(照」
既に2匹の中で恋というものが目覚めてきていたそんなある日、
2匹をうらやむもう一匹の子ねずみ隆之が智恵にひそかな想いを寄せていました。
隆之「くっ、なんで智恵は啓太とばっかりいるんだ!啓太なんかより俺の方が・・・・。」
啓太より餌の収穫率が高く、同世代の中では一番素早い隆之はずっとそばに付き添う智恵に疑問を浮かべながら啓太に嫉妬していたのでした。
そしてそんな生活が続いたある日、啓太と智恵はいつものように走り回っていると
急に啓太の姿が見えなくなったのでした。辺りを見渡す智恵。
心配になり、来た道を戻ってみると啓太が一匹もがいていました!!
智恵「啓太!!どうしたの!!」
啓太「智恵、来ちゃダメだ!!!!智恵!!」
横たわる啓太を見て必死に走ってきた智恵。
しかし啓太を心配して走ってきた智恵も既に動けなくなっている自分に気づきました。
智恵「う、動けない・・・・。」
啓太「智恵、なぜ来ちゃいけないと言ったのに来てしまったんだ・・・。」
智恵「ごめんなさい。でもあなたを放ってどこかに行くなんて私には考えられなかった。」
啓太「すまない・・・俺がこんな奴な為にお前まで巻き込んでしまった・・・。」
智恵「ううん、いいの。私はいつだって啓太のそばにいるから・・・。」
啓太「智恵・・・。」
そこで隆之が餌を手に入れ意気揚々と巣に戻ろうとしているとき、二匹が倒れているのを見かけました。
隆之には何が起こっているのか把握出来ずにただただ智恵が倒れているのを見て全力で走ってきたのでした。
隆之「智恵!!どうしたんだ智恵!!」
智恵「は!?隆之!!隆之、来ちゃダメェ!!お願い逃げて!!」
と、その時、既に隆之の体は動けなくなっていたのでした。
隆之「啓太、おめぇ智恵に何しやがった!!」
智恵「隆之、違うの!!啓太は何も悪くないの!!」
隆之「おめぇ啓太、俺は絶対にお前のことを許さないからな!!!!」
啓太「・・・・隆之・・・・。」
智恵「隆之お願い、やめて・・・・。」
こうして3匹の子ねずみは近くにいながら寄り添えない距離に捕らわれ、
身動きが取れなくなってしまったのでした。
そして3匹はお互いが助かるため、助けを求め、大きな声で助けを求めていると、
いなくなった3匹に気づき、長老が姿を現しました。
長老「おお、何たることじゃ!!」
啓太「長老様!!我々3匹はなぜか身動きが取れません。どうか動けるようになる知恵をお授けください!」
長老は一瞬、涙を堪える様に上を見て、大きく息を吐き、3匹にこう言いました。
長老「啓太、智恵、隆之、よく聞くのだ。お前たちは人間の罠にかかったのだ。」
啓太、智恵、隆之「!!!!!!」
長老「これは人間が我々を駆除するために仕掛けたトリモチというもの。これに一度でも足を踏み入れたが最後。もう生きて帰れんのじゃ。」
啓太「そ・・・そんな・・・・・。」
長老はそんな不憫な3匹を見て嘆きながらも現場を後にしていったのでした。
隆之「すべてはお前のせいだろうが!どうしてくれるんだ!!」
智恵「隆之!!」
隆之「俺は絶対にお前を許さないからな!!死んでもお前を許さないからな!!」
智恵「お願い隆之、やめて!!・・・・・・啓太、大丈夫・・・?」
啓太「・・・・・・・・・・・・」
隆之「おい、啓太、おめぇ何とか言ってみたらどうなんだ!!」
智恵「隆之!!やめて!!!」
啓太「・・・・・・・・・・・・・・」
智恵「啓太、私はあなたが幸せにしてくれるって言ってくれた事、本当に嬉しかったわ。」
隆之「智恵、そんな奴かばう必要ねぇよ!!」
智恵「いつだって啓太は私のヒーローだった。」
隆之「智恵・・・」
智恵「今まであなたに言ってなかった事を今ここで言うわ。」
身動きの取れない3匹に緊張が走る
智恵「私、あなたの事が好き!!」
啓太「智恵・・・・・・・・・」
沈んでいた啓太に気合が入る
啓太「智恵、ありがとう。君のお陰で少し勇気が沸いてきたよ。」
隆之「何が勇気だよ!ふざけんなよ!!」
啓太「隆之!!俺はここから這い上がって見せるぞ!!お前はどうするんだ!こんなところでくたばっちまうのか!!」
隆之「うるせぇ!!お前ごときが偉そうに言ってんじゃねぇよ!!俺こそお前より先に抜け出てやるからな!!」
啓太「受けて立とう!勝負だ隆之!!」
啓太、隆之「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
そうして更に数時間が過ぎたのだった。
ここで智恵に変化が起こる。
啓太「おい、智恵、大丈夫か!?」
隆之「え?智恵!!」
智恵「・・・・・・けい・・・・・・・た・・・・・・・・・・。」
啓太「智恵!!」
智恵「啓太・・・隆之・・・・わたしもう・・・・・・・・・」
啓太「智恵、何を言ってるんだ!もうひと踏ん張りじゃないか!」
智恵「啓太、隆之・・・・・・・最後に・・・あなたた・・・ちと一緒・・にいられた・・・事・・・・・・・・とっ・・・・ても幸せ・・・に思う・・・わ。・・・・・・あり・・・が・・・・とう・・・・・。」
啓太「智恵、何を言ってるんだ目を覚ませ!!」
隆之「智恵、嫌だ!お願いだ行かないでおくれ!!」
智恵「大丈・・・夫・・・・。わたし・・・・は・・・・いつだっ・・・て・・・・あなたたちの・・・・そばに・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
智恵は最後に2匹にそう伝えて力尽きてしまったのでした。
啓太、隆之「智恵ーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
悲しみのあまり、涙を流しながら更にもがく2匹。
隆之「俺は絶対に生きてやる!!絶対に智恵の分まで生きて見せるぞ!!!」
こうして2匹は悲しみにくれながらも更にあがき、もがくのでした。
更に数時間後・・・・・・
啓太「・・・・・隆之、・・・・・・どうした・・・・そんなノロノロした・・・・・・動きじゃ・・・先に・・・・脱出しちまうぞ!」
隆之「・・・・・・・・・・」
啓太「お前・・・・一体・・・・どうし・・・・ちまった・・・んだ・・・・」
隆之「・・・・・・・・・・・・・・」
啓太「・・・・おい、隆之・・・・・聞いてんのかよ・・・・・・。」
隆之「啓太・・・・、俺・・・・・ずっとお前の・・・ことが羨ま・・・し・・・かった・・・・・・・。」
啓太「・・・・・・・!?」
隆之「俺の・・・方・・が・・・・全然・・・素早か・・ったし、餌・・・・・もお前よ・・・・・り収穫出・・・・来て・・た・・・。」
啓太「ああ・・・・」
隆之「でも・・・、俺は・・・・一番・・・手・・・・・に入れた・・・かった大・・・切なモノ・・・を手に入れられなかった・・・。」
啓太「・・・・・・・・」
隆之「俺はい・・・・・つだってお前・・・・・・に嫉妬し・・・・・ていた・・・・さ・・・・。智恵がい・・・・つも傍にい・・・・・る、・・・それが俺・・・にはどんな・・・美味そ・・・・・うな収穫・・・・や名声・・・・よりも欲しか・・・ったが、終・・・始お前に・・・・・やられ・・・っぱなし・・・だったな・・・・。」
啓太「お前・・・・・・・」
隆之「なぜなんだ・・・・智恵・・・・・俺は・・・お前のことが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
静かに力なく息を引き取ってしまった隆之。
その姿を見て最後の一人になった啓太は・・・・
啓太「隆之!!おい・・・・隆之・・・・・・・!!
うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!
俺は・・・生きて・・・やるぞ・・・・・・・・。
何が何でも・・・・・生きて・・・・生きて見せ・・・るぞ・・・・・!!!!
見・・・・てろよ・・・・・・・・智恵、・・・・・・・隆之・・・・・。
俺は・・・・・生き・・・・・・・・て見・・・・・・・・・・せ・・・・・・・る・・・・・・・・ぞ・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!」
それから数十日後・・・・
俺「ちょwwwwwwwwww子ねずみのミイラ3体とかwwwwwwwwwwwwwwwうえwwwwwwwwっうえwwwwwwwww」
完
~あとがき~
ありがちな話を簡単に書いてみるつもりだったんだが、いざ書いてみると意外と長くなってしまった(;・∀・)
しかもこれバッドエンドですね( ´,_ゝ`)プッ
こんなの書いたの初めてですよヽ('∀`*)ノ
読み難いとか誤字脱字は生暖かい目で見てくれるとありがたい(・∀・)ノシ
ってかその亡骸を見たときにこんな話を思いついてしまった俺ってどうなのm9(^Д^)プギャー
まぁありがちだけど、こんな話を思いついて妄想しては一人で切なくなっていましたってなお話でした(´ρ`)

