CZOブログ -44ページ目

インカレ決勝 専修大学×明治大学

2012/1/5  14:00KO


専修大学 0-3 明治大学

【得点】

専大 長澤和輝

専大 大西佑亮

専大 仲川輝人



《試合経過》

http://web.gekisaka.jp/?u=%2Findex.fcgi%3Ftwm%3Dv%26amp%3Bmenu%3Dfl%26amp%3Bguid%3DON%26amp%3Bkey%3DXxp0myW8%26amp%3Btwi%3D92548



《試合感想》

今年何度も見てる両チームだけに発見は少ないだろうなとは思っていましたが、その分熱い試合になる予感がしていたので楽しみにしていました。

実際に試合も期待通り熱い試合で満足でしたね。


戦前はベタに専修大に分があるかなと思っていました。

やっぱり圧倒的な攻撃力を目の前で見てしまうとそう言ってしまいますよね。

ただその専修大を止めるなら明治大なのかなとも思っていたり。


専修大の魅力はボールを動かしながら穴を作り出しそこを突いてゴールに迫る点、そしてそれとは真逆の大西選手の高さによる力技だと見ていました。

穴を作らずしっかり守っていても大西選手の高さでも点を奪えてしまうので、前期に比べて本当にいやらしいチームになったなと感じていました。

ただ明治大はその専修大の強みと上手くやりあえるのかなとね。


と言うか、止めるのは難しいとは思っていたけど少なくとも大学サッカー界では最も専修大を止めるイメージを持てるチームだとは思っていました。

まず今年の明大は攻守の切り替えが早く守備のブロックが非常に機能していた点。

さすがの専大もこの守備陣から突破口を見出すのは容易ではないなと。

また高さのある丸山選手がCBにいることで大西選手への放り込みもある程度対応は可能じゃないかなとね。


明治大が勝つとしたら1-0、2-1とかのロースコア。

専修大が勝つとしたら形はともあれ先制しそこからは前掛りにくる相手を手玉にとっての3-1、4-1と言うのが戦前の予想でしたね。



と、こんな今更言えば後出しジャンケンなプレビューでしたがおおよそその通りだったのかなと思っています。


前半は決勝らしい慎重な試合だったのかなと。

専修大がいつもの様に前からプレスにいかずボールを奪う位置が低くなっていたのに加え、ボランチの庄司選手がいつもの様にガンガン楔を入れていなかったのがその要因だったのかなと思っています。

まか庄司選手のパスに関しては「入れていなかった」のではなく、明治大の守備良くて「入れられなかった」のかもしれませんが。


ただ後半は動きのある見応えある展開となりましたね。

そのきっかけを作ったのは後半8分の長澤選手の先制点だったのかなと。

左サイドから中へドリブルで入ってきてPA外からミドルを突き刺した訳だけど見事でしたね。

しっかりと明治大守備陣を切り崩した訳ではないけど得点をあげてしまうのが長澤選手の良さのかなと改めて感じました。

と言うか、守備組織が成熟してきて崩しきるのが難しくなってきた昨今においてPA外からしっかりと決められる選手は貴重ですよね。
で、先制点をあげてしまえば専修大の最も得意とする展開で徐々に前掛りになっていく明治大を逆手にとって2点を加えて3-0と勝利。


先にも述べたけど、守備から入った明治大を専修大がいかに切り開くかが試合の分かれ目だと思っていました。

そしてそのポイントは長澤選手のミドルで明大の守備を大きく崩さずして達成してしまうんですよね。

明治大はよくやれていたと思うし正直大きくやられてはいなかったと思います。

それでも3-0と言うスコアで破ってしまうんだから専修大は大したもんだなと。

大学サッカーは数年に一度解散するのが惜しいチームが現れるけど、今年の専修大はまさにそんなチームでした。

これで一先ず見れなくなってしまうのは残念だけど、卒業する選手にはそれぞれの進路で輝いて欲しいと思います。

正直同日に行われた高校選手権と迷ってたけど、観にいって本当に良かったですね。

《気になった選手》

専修大学

DF 北爪健吾

右SBで出場。

ポテンシャルの高さをいかんなく見せ付けたのかなと。

右サイドのスピード感溢れる上下動に加えて、最もインパクトあったのは対人の強さと危機察知能力の高さでした。

まず抜かれないディフェンスに危ないエリアにも間に合ってしまう脚力は少しモノが違いましたね。

まだ1年生なので今後も注目していきたいと思います。


MF 長澤和輝

左SHで出場。

身体の強さと高いキープ力を生かしてゴールに向かっていくプレイは迫力があるし、先制点となるミドルシュートも見事でしたね。

春先に比べて町田選手や仲川選手の勢いに押されていた部分も感じてたけど、やっぱり能力は高いですね。

来年以降も熱いプレイを期待したいと思います。


明治大学

DF 楠木啓介

CBで出場。

対人の強さはやはり良かったですね。

大西選手相手でもかなり潰せていたのかなとは感じました。

ボランチとCBもこなせる事を考えればプロでも活躍出来そうかなと感じたんですが就職になるのかな?



《試合以外雑感》

・平日なのに14000人以上の観客が入って驚いた。

・ウルトラス専修が出していた横断幕が面白かった。

・大学出身Jリーガーのサイン入りユニフォームが欲しくて5,500円募金した。

・でも当たらなかった。

高校選手権準決勝 尚志高校×四日市中央工業高校

2012/1/7  14:20KO


尚志高校 1-6 四日市中央工業高校

【得点】

四中工 國吉祐介

四中工 田村翔太

四中工 松尾和樹

四中工 浅野拓磨

尚志 山岸祐也

四中工 浅野拓磨

四中工 O,G




《試合経過》

http://web.gekisaka.jp/?u=%2Findex.fcgi%3Ftwm%3Dv%26amp%3Bmenu%3Dfl%26amp%3Bguid%3DON%26amp%3Bkey%3DXxp0myW8%26amp%3Btwi%3D92676



《試合感想》

スコアほどの差はなかったかなと言うのが正直な感想。

ただ尚志からしたら決して相性の良いチームではなかったのかなとは感じました。


尚志高校は中盤をダイヤモンド型にした4-4-2。

まずハードな守備をベースにしたチームだったのかなと。

それに加えトップ下の山岸選手にスピード溢れる2トップを加えた3枚での攻撃でゴールに迫るチームだった気がしました。

2トップがスピードあるチームだけど縦に速過ぎず、後ろから組み立てていく姿勢を持ったチームだと感じました。


一方の四中工は4-4-2でした。

持ち味は浅野選手を中心に2トップと両SHを加えた4枚のスピード溢れる突破が最大の魅力なチームだと感じました。

また何気にオーバーラップしてくる両SBも仕掛けられるのもまた興味深かったですね。

とにもかくにも各選手がボールを持って仕掛けられる派手なチームだと感じました。


試合はスコアの通り四中工が先制点を挙げたのが全てだったと思います。

トーナメントだと点を取られたら取られるほどに前掛りになっていくのが常だと思うんだけど、その展開こそ四中工が最も得意とする展開だというのを見事に見せ付けた試合だったと感じました。

四中工は前線のアタッカーに1対1なら負けずに勝負できる選手が揃っているため、相手のディフェンスが薄くなれば薄くなるほどに威力を発揮する印象。

最後の方はカウンター気味に尚志が戻りきらないところを攻めきって突き放したように感じました。

尚志も面白いチームだと感じたけど、自慢のロングスローでセットプレイ風に人をかけてしまったシーンなどが逆にカウンターの餌食になってしまったりとそれぞれの策が裏目裏目に出てしまっていたように感じたものです。


とにもかくにも1試合目と比べてスピード感のある熱い試合だったのでみてる方としては楽しかったです。

決勝にも熱い試合に期待ですね。




《気になった選手》

尚志高校

MF 山岸祐也

トップ下で出場。

決定的なパスが出せる選手だったなと。

前を向いた時に2トップのスピードを生かす針の穴を通すようなパスはさすがに目を引きました。

さすがインターハイ優秀選手ですね。


四日市中央工業高校

MF 國吉祐介

アンカーで出場。

対人の強さでディフェンスラインの前に蓋をしていたなと。

また攻撃の起点になったりと効果的なプレイをしていたように感じました。

決勝は出場停止と言う事で残念だけど、引き続き注目していきたいと思います。


FW 浅野拓磨

FWで出場。

スピード溢れるドリブルを武器に2得点。

その2得点もなかなか見られないようなスーパーゴールだったのでインパクトあったのかなと。

まだ2年生との事なので今後も活躍を続けて欲しいと思います。



《試合以外雑感》

・四中工は工業高校だけあって男の人が多かった。

・尚志は全校応援だったのかな?

・多くの生徒が来てて凄かったけど、全校生徒が来てもかるく収納してしまう国立競技場の懐の深さに驚いた。

・尚志の応援団長が熱かった。

・尚志応援席は猪苗代湖ズの歌を随所に歌っていたのが印象深かった。

高校選手権準決勝 大分高校×市立船橋高校

2012/1/7  12:05KO


大分高校 1-2 市立船橋高校

【得点】

市船 渡辺健斗

市船 和泉竜司




《試合経過》

http://web.gekisaka.jp/?u=%2Findex.fcgi%3Ftwm%3Dv%26amp%3Bmenu%3Dfl%26amp%3Bguid%3DON%26amp%3Bkey%3DXxp0myW8%26amp%3Btwi%3D92683



《試合感想》

市船の強さと言うか試合運びのしたたかさがただただ際立った試合だったと思います。


市船は4-3-2-1っぽい布陣でした。

基本的に攻守分担な印象でした。

守備は4バックに3ボランチを加えた7枚でしっかりとブロックを作りバランスを保ち続けていた印象。

一方攻撃はシンプルに長身FWの岩渕選手へ当てて、そこからシャドーストライカー的な位置に入っていた和泉選手と池辺選手が絡んでいくイメージでした。

もちろんそこまできっちりと7人-3人と言う感じではなく、攻撃時に3ボランチが攻撃に絡むシーンはありました。

ただ前半24分と比較的早い時間に先制点を挙げられた事で、まれに見るほどに守備に比重を置いた試合運びになってしまっていたなと。


一方の大分高校。

こちらは4-1-2-3的な感じだったかな?

今回のベスト4で唯一試合を見れてなかったチームだったので楽しみにしていたのですが、市船があまりに守備的な試合運びをしたため持ち味が見出しきれなかったのが個人的に残念でした。

ハイライト映像を見る限り、攻撃陣にスピードのある選手が多くディフェンスラインの裏をとって攻めるチームなのかなと感じたんですが、いかんせん市船が隙を見せなさ過ぎましたね。


両チームに関してはそんな感想。

市船が先制点をあげ守備的な試合運びをしてしまったために物見遊山で見る側としては見応えが半減してしまったけど、市船のトーナメントらしい堅い試合運びは純粋に素晴らしいと思いました。

そして終盤残り10分で1点差とされ非常に難しい展開になったけど、しっかりと意思統一をとって残り10分間を見事に逃げ切ってみせたのは見事だったと思います。

高校生とかだとほぼ完璧な80分が嘘の様に崩れてしまうチームが少なくないだけに、なんだかんだ厳しい試合をもぎ取った形になるのかなと感じました。

市船は手堅い強いチームだと思うので、決勝での戦いぶりにも注目ですね。



《気になった選手》

大分高校

DF 清家俊

CBで出場。

打点の高い見事な同点弾でしたね。

その高さを岩渕選手との空中戦で生かせたらより効果的だったのかなと感じました。

187cmと身長も高い選手なので今後も注目していきたいと思います。


市立船橋高校

MF 池辺征史

シャドーストライカー的な位置で出場。

右足でのタッチが多く偏った印象だけど、意外性があり面白いプレイをする選手だったなと。

特にその独特のリズムから生まれるドリブル突破は非常に興味深かったです。

これからも注目していきたいですね。


FW 岩渕諒

1トップ気味で出場。

188cmとサイズがあり身体能力の高い選手だったなと。

テレビで見てた印象より打点も高く好印象でした。

卒業後は進学とのことなので、大学サッカーでも活躍に期待したいと思います。




《試合以外雑感》

・市船のチアは他校比5倍の運動量で凄かった。

・HTにピッチチェックに現れた2試合目の選手達がチアのパフォーマンスに釘付けになっていて面白かった。

・市船の応援は高校選手権っぽくて懐かしかった。

・今いる生徒は初選手権のはずなのにこれも伝統なんだなって思った。

・「VICTORY!」が聞けて嬉しかった。

・大分高校も結構人が来てて凄かった。