「勝負強さ」の話 | CZOブログ

「勝負強さ」の話

よくギリギリの試合に勝つと「勝負強い」、逆にそういう試合に勝てないと「勝負弱い」とか言いますよね。


そんな訳で、今回は「勝負強さ」について。


とりあえず私的に一つの指標を基に「勝負強さ」を数値化してみたのでそちらをご覧ください。



こちらは1stステージにおいて「終盤10分でどれだけ勝点を得たか/失ったか」の表。
※終盤10分に複数得点入った場合は最後に勝点を動かしたゴールにてカウント
※「終盤10分」とタイトル付けしたけど「80分のゴールも拾ってしまったので正確には「11分」です。
つまり言い換えると「均衡した試合をどれだけものにできたか」を示したものですね。


数字を拾ってみた感じだと±3ポイントは通常運転だと思います。
それを超えてくると「勝負強い/勝負弱い」を言えるかなと。

この中で特筆すべきはなんと言っても浦和の+9点ポイントですね。
優勝決定した神戸戦の終盤に追いつかれ勝点2を失っている以外は7試合で11ポイントも終盤10分で稼ぎ出しています。
これを「勝負強い」と言わずしてなんと言いましょうか?

あとプラス方面で目を惹くのが鳥栖の+6ポイント。
こちらはこの勝負強さを発揮できていなければ残留争いに巻き込まれていそうなので、「勝負強さ」の大切さを教えてくれる存在なのかなとも。

逆にマイナス方面で目を惹くのが山形・清水の-6ポイント、そして柏・松本の-7ポイント。
目に見えて下位に沈んでるチームが並んでる訳なんだけど、昇格組の山形・松本のあと一歩感が伝わってきますね。
これで勝点を守り切れないのが地力と言う説は確かにあると思うけど、ここをいかに防ぐかは残留をする上で大切だと思うので一つの課題なのかなと。
参考までに2012年に降格したG大阪は-7ポイント、2013年に勝点25で降格した湘南に至っては終盤10分で-16ポイントも落としてるんですよね。
(ちなみに2014年のJ1最下位クラブは-1ポイントでした。これが示すものは…)

また柏さんに関しても「戦術が…」等の声が聞こえてきますが、「勝負強さ」が平均値ならそれなりの順位にいるんじゃないでしょうか?

最後に数字遊びですが、もしこの「勝負強さ」が一律に"0"だった場合の1stステージの順位と言うのを出してみました。



あれだけ独走してた浦和が陥落するのを筆頭にマイナスが目立っていた4クラブが残留争いとは縁のなさそうな順位に位置するのが興味深くもあります。

数字遊び的な「勝負強さ」でしたが、現在ドングリの背比べ的な風合いの強いJリーグにおいて優勝のためには「勝負強さ」は必要なのかなと感じました。
逆に資金力の弱いクラブが残留するには「勝負弱くない」のが条件なのかなとも。

そして松本ファンの私は今後松本の「勝負強さ」にも目を向けて試合を見ていきたいと思います。