現在の山雅のサッカーが将来につながるのか? | CZOブログ

現在の山雅のサッカーが将来につながるのか?

今少し話題になってる様なので「現在の山雅のサッカーが将来につながるのか?」って話について。


最初twitterで投稿する予定だったので、文章がなんか変だと思うけど、その辺はご容赦ください。

まず今の「山雅のサッカー」のスタイルについて。
私観としては端的に「堅守セットプレイ」なのかなと思っています。
(まぁ現状j堅守とまでは言ってないけど…)
とりわけセットプレイは1stステージにおいてFK数・CK数共にリーグ最低ながら得点数ではリーグトップクラスだった事からもその威力が感じられるはず。
よく松本について言われるのが「選択と集中」ですよね。
弱みを捨てて強みを徹底的に鍛えてJ1まで辿り着いたのが今の松本だと思います。
学校で例えるなら主要5科目の中には30点台もあったりするけど、美術や音楽等の科目で100点近く取ってしまってるイメージとでもいいましょうか?
全部がバランスよく点取れてればそこそこ点は取れるけども秀才くんには勝てる余地はほぼないはず。
ただどこかに突出した科目があれば競い方によっては秀才くんにも勝てる余地あるよねってのが山雅の考え方だと思います。
力がないのは十二分も承知だけど上手くコチラのペースに丸め込んでしまえば勝機は産まれるってのが今の山雅のサッカーでしょう。
一般論として「短所を潰す」より「長所をより伸ばす」方が難しいとされているので、現時点で圧倒的な「長所」を持っている松本は既に大きなアドバンテージを持っていると見る事も出来るんじゃないでしょうか?


で、少しサッカーの話に戻ると山雅が今後勝点を上積みするには以下の2点が必要だと考えています。

①セットプレイの機会を増やす
②被シュート数(リーグ断トツ最下位)を減らす

そしてその2点を伸ばす為に松本がすべきことはズバリ「ボールポゼッションを上げる事」なのかなと。
現状ポゼッション率は17位と5%近く離されてのリーグ断トツ最下位の約40%なんだけど、まずはそれを一つ上のグループまで引き上げる。
そうするだけで上記2点は幾分改善され成績は上向いてくる事が期待できます。
ちょうど浦和さんが後ろでボールを回してたのが話題になってるけど、松本も攻撃的なポゼッションでなくてもただただ時間を経過させるだけのポゼッションを取り入れるだけで守備機会の減少、ひいては被シュート数を減らせると思うので、失点数は改善されるのかなと。
で、その為にボールの出し入れに定評のある安藤さん工藤さんの獲得なのかなとか考えたり。
まとめるとJ1に入ったんだから主要5科目も少しは出来る様になりましょうね、って考え方です。


なんか上手くまとまっていないけど、ここからは松本がバレーボールサッカーをしてまで「"今"勝利を目指す意義」について。
それはズバリ「松本はまだ勝利をする事でクラブの力となるものがあるから」ですね。
どのクラブにも本来の地力の少し高いところに「行き詰まりポイント」があると思うんだけど、松本もそこまではなりふり構わず上がっていくことに価値があると思っています。
「クラブの力となるもの」を具体的に言うなら…「ホームタウンへの浸透、ファンの定着拡大、施設面の充実、来てくれる選手のクオリティの向上…」ですかね。
勝ってるからこそ上のカテゴリーにいるからこそ獲得が深まる/早まるものって言うのが今の松本には少なくないのかなと。

ちなみに「行き詰まりポイント」の話なんだけど、浦和さん名古屋さん横浜FMさんG大阪ら強豪クラブは「ACL~リーグ制覇」、清水、新潟、仙台あたりは「一桁順位~ACL」みたいになるのかな?
とにもかくにも一度そこのポイントに到達したらいかにその力を維持していくのか?はたまたどうやったらそこを突き抜ける事が出来るかのトライ&エラーになっていくんだと思う。
で、松本の「行き詰まりポイント」なんですが、「J2上位常連~J1なんとか残留」の辺りに私は見ています。
似たクラブを挙げるなら現状の湘南さん甲府さんでしょうか?
なので、とりあえずは到達はしたのかなとは思っています。
ただ「定着」って言うとまだまだ先の2クラブ程の力はついていないでしょうね。
その一つの指標として同じ選手を先のクラブと競合した時の勝算を想像するんですが、まだまだ対等までには至っていない気がします。
まずはそこを対等レベルまで持っていきたいなと。
で、松本がそこの地位を確固たるものにするのに最も近道なのは「1年でも長いJ1残留」なんだと私は確信しています。
そして、それが「"今"勝利を目指す意義」になるはず。


カウンターサッカーを武器にクソサッカーと言われながらもなりふり構わず勝利を目指しトライ&エラーを経ながら「行き詰まりポイント」に到達したクラブが浦和レッズさんなのかなと。
エメルソンさんトゥットさんらを擁した時期に例えばフィンケ監督の様なポゼッション志向のサッカーをしてたら浦和レッズの成長速度は今の速度だったでしょうか?
初タイトルが遅れて成長速度が鈍ったんじゃないかと私は思います。
エメルソンさんトゥットさんの馬力を生かしてなりふり構わず勝利を目指した10余年前の浦和さんの様に、今の松本はなりふり構わず勝利を重ねていく事に価値のある時期なんじゃないでしょうか?