天皇杯2回戦 東京ヴェルディ×V・ファーレン長崎
2011/10/10 13:00KO
【得点】
長崎 岩間雄大
東京V マラニョン
東京V 阿部拓馬
東京V 土屋征夫
東京V マラニョン
東京V 菊岡拓朗
東京V 小林祐希
東京V 阿部拓馬
《試合経過》
http://blog.livedoor.jp/augustoparty/archives/51736443.html
《試合感想》
両チームのメンバーが発表された時点で長崎にとってはかなり厳しい試合になるとは思ったんですが、開始10分ほどの試合の流れを見て大差の試合になると直感的に感じました。
大差になった要因は大きく2つあると思っています。
①マラニョン選手・阿部選手のドリブラー2トップに対し、スピードがあるとは言えない藤井選手・崔宰銀選手のCBで迎え撃ってしまった点
②日頃からJFLでやっている通り、両SBを高い位置に押し上げてのパスサッカーを試みてしまった点
長崎のシステムは4-4-2。
ボールを奪ったらボランチのいずれかがCBの間に落ち両SBを高い位置に押し上げる様な布陣にシフトするのが特徴的です。
そうした中で後ろから丁寧に繋いでいくのが長崎のサッカーですね。
現在JFL3位につけている事に象徴されてるように、JFLに限って言えばかなり強いサッカーと言えるでしょう。
ただこの日は相手が悪かったと言うのが正直な感想です。
ヴェルディが狙っていたと言うのもあったと思うんだけど、とにかく後ろから繋げなかったですね。
前線から積極的にディフェンスを仕掛けてプレイを限定していき高い位置でボールを奪うサッカーが面白い様に嵌っていました。
そこでボールを奪いスピードのある2トップのいずれかに預けて勝負と言うシーンが得点に繋がらないまでも前半から多かったですね。
長崎はディフェンスからボランチの選手がもう2回り程スキルが高く、そのプレスを逆手にとって前に出ることが出来ていたなら、ヴェルディのボランチの守備の効き具合を考えると逆の展開に持ち込めていたのかなとは少し思いますが、いかんせん交わして前に出れていなかったなと。
結果的には菊岡選手のセットプレイから得点を重ね差をつけた訳ですが、試合への挑み方・試合の進め方を見た時に妥当過ぎる結果だったと思います。
長崎が弱いと言うよりやってるサッカーの相性が悪すぎたってところでしょうか?
ただヴェルディも大勝したとは言え、甘い部分も散見されましたよね。
特に気になったのがボランチの部分での守備でした。
単刀直入に言うなら「効いてなかった」なと。
前線からのプレスが効いてたばかりにその甘さを突かれる事は少なかったけど、CB・ボランチのスペースにボールが入ったときの多くは後手を踏んでの対応になっていたし、現にそこの甘さから先制点を奪われていました。
「失点が多くて勝てない」と言うのも、「なるほどね」と思わずにはいられませんでした。
と、そんな感想。
長崎はJリーグのクラブとガッツリと組んで大敗したことでいろいろと見えた事があるんじゃないでしょうか?
例えばJFLでは簡単に出来ていた後方からのビルドアップをチームとして見直し、もう一つ高いレベルに押し上げ来るようなら今後JFL内でより怖い存在となっていくことでしょう。
とにもかくにもいろいろと見えた試合だったので、見に行って良かったです。
《気になった選手》
東京ヴェルディ
MF 菊岡拓朗
SHで出場。
この試合で言うなら試合の流れの中でのプレイよりセットプレイの方が印象が強かったです。
3点目までは全て菊岡選手のキックから生まれていたんだけど、その精度の高さを改めて感じさせられました。
自らの得点も綺麗だったし気持ちよく家に帰れたんじゃないですかね?
FW 巻誠一郎
途中出場でセンターFWで出場。
駒沢で巻選手が見れたのにまず感慨深さを感じました。
前線からのチェイシングやボールへの執着などは久しぶりに見たけど熱くさせてくれますね。
まだ巻選手にボールが入った時に連動して他の選手が近くに入って来れてないので、そこを理解してもらえ始めたらより活躍出来ていくのかなと。
にしても、終盤訪れた決定機は決めて欲しかったですね。
V・ファーレン長崎
DF 杉山琢也
右SBで出場。
再三長い距離を駆け上がっていたのは非常に目立っていました。
この試合で最も怖さを魅せていたんじゃないでしょうか?
やっぱり長崎の攻撃サッカーの象徴は彼だなと改めて感じたものです。
《試合以外雑感》
・巻選手が駒沢にいる事実が熱かった。
・ヴェルディの応援はカッコいい。
・競技場のメインスタンドのオレンジ色とトラックの青色が長崎カラーだった。