高校選手権長野県予選準決勝 松商学園高校×上田西高校
2010/10/23 11:00KO
松商学園高校 2延長1 上田西高校
【得点】
松商 11番
上田西 9番
松商 10番
《試合経過》
後ほど?
《試合感想》
現仙台の高橋義希選手が松商にいた頃以来の県内高校生のトップレヴェルを観戦でした。
個人的なテーマとしては現在の長野県のトップのレヴェルを知ること、そして全国のトップと長野県のトップの差を知ることの2点でした。
ちなみに結論から言うと悪い意味で予想通りでしたね。
松商・上田西ともに4-4-2。
両チームともボールを奪ったら相手ディフェンスの裏のスペースに蹴って走りあう感じのサッカーでした。
別にそういうサッカーが悪とは思ってないんだけど、あまりにそれ一辺倒で工夫した攻め方が見られなかったなと。
特に松商の場合はスキルがなくて止む無く蹴ってる感じではないけど、それでも攻撃のリズムに変化がないんですよね。
なんと言うかそれぞれが試合を決めるパスを出そうとしてる感じ。
一発でシュートまでいける様なパスを狙いすぎてるなと。
だから横パスやバックパスが少なく、その代わり縦パスが多くすぐに攻撃が終わってしまう。
そうすると自ずと走るスピードや距離が長くなり消耗していくんですよね。
多分世代トップの選手と比べても走力に関しては大きく差はないと思うんですよね。
それでも40分ハーフを待たずして(同世代のトップはほぼ90分でプレイ)足が攣る選手が出てくるって事は、それだけペース配分と言うか80分間の戦い方のコーディネートの仕方に無理があるのかなと。
横パスやバックパスを入れるような意図的なペースダウンはほとんど見られなかったし、そうやって攻撃の目先を変えるプレイもあまり見られませんでした。
スキルのある選手もところどころいるし、現在は一昔前のように公式戦はトーナメントしかない訳じゃないんだから勝ち急ぐ必要もないし、もっとじっくりと狭いところでもロングボールに逃げずに正確なプレイをする様な育成の仕方をしていってもいいのかなと感じたものです。
あとは試合展開によってサッカーを変えることが出来るような判断力が身につけられればいいですね。
確かにこの試合で両チームの選手が見せた「まずゴールを見る、その次にゴールに近い位置の選手を見る」って言うのは正論なんだけど、あまりにその原則に忠実な様な気がしました。
もう一つ上を狙うには意図的にペースを落として、人数をかけて崩したりのイメージが出てきたりしたら面白いですね。
とにもかくにも今の県内の高校サッカー見た限りでは有力選手が県外に流出するのはしょうがないのかなと感じました。
県内からはヴェルディユース等に数名が県外へ行ってるみたいだけど、やってるサッカーの中身にはちょっと差があるのかなと感じたものです。
とまぁ、こんな批判めいたこと書いたけど自分自身そんな県内サッカーでも底辺ほどにしかいけなかったんですがね。
ただなにかを変えていく必要はある気がします。
その何かは外部からの風に期待してしまうんだけど、やっぱり松本山雅FCと言うトップクラスのチームが出てきた中でそういうのをきっかけに良い方向に進んでいったらと思うんですよね。
現場の方々には頑張って欲しいものです。
《気になった選手》
※名前が分かり次第訂正します。
松商学園高校
FW 10番
2トップの片方で出場。
テクニックが高く判断が早い選手だなと。
小柄だけど囲まれる前にボールを裁きチャンスを演出してるのが印象的でした。
今後自ら突破することで局面を打開するようなプレイが出てきたら、より怖い選手になるのかなと。
本大会に出たら注目したいですね。
上田西高校
FW 11番
2トップの片方で出場。
身体の強さと使い方が上手い選手だったなと。
また縦への推進力も印象的でした。
ちなみにこの試合で最も将来性を感じたのが彼。
今後どういう進路に進むかわからないけど、なんとかサッカーは続けて言って欲しいものです。