ファジアーノ岡山からの補強について
まず予め言っておくと、武田選手が使える使えないとか玉林選手や大島選手が使えてる使えてないとかいう話ではないので悪しからず。
今朝ファジアーノ岡山から武田英明選手の期限付移籍での入団が発表されました。
それについて自分はtwitter上で感想の一部として以下の様なつぶやきました。
《と言うか、岡山から獲るのどうにかしろよって思う。はっきり言って「山雅スタメン>岡山ベンチ外」でしょ。》
これがファジアーノ岡山ファンの方から非常に反感を買った模様。
そりゃそうですよね。
あまりにトゲがありすぎるし反感を買って当たり前だと自分でも思います。
twitterを開いてる以上、誰しもが見てるって言う意識が足りなかったなぁと。
ただ岡山から獲るのをどうにかして欲しいのも事実。
正確には「岡山ばかりから」になりますが。
今シーズン松本山雅FCには開幕前から今朝までで13選手が加入しました。
そして彼らの前所属の内訳は以下の通りです。
J1⇒0名
J2⇒7名(横浜FC1名・徳島1名・岡山3名・東京V2名)
JFL⇒1名(草津1名)
地域L⇒2名(JSC1名・かりゆし1名)
大学⇒3名(国士舘大1名・東海学園大1名・静産大1名)
これがJリーグ入りを本意気で目指すクラブがJFLに上がった初年度にした補強って言うのに驚きですが、その中でも際立つのがファジアーノ岡山から加入の3名。
この3名って言う数字はいわゆる「元J」と言われるJ2以上のクラブ(と言っても山雅の場合J2しかいないけども)から山雅に加入した7名から見て半数近い数字にあたります。
ファジアーノ岡山はJ2と言ってもまだ昇格して2年目の若いチーム。
俗に言う「J2ボトムス」ってヤツですね。
そのチームがこのタイミングで戦力外として放出する選手は、はっきり言って地域LやJFLでは出れたけども残念ながらJ2レヴェルでは出番のなかった選手でしょう。
もちろんそんな中にもいい選手はいると思います。
今現在出てる選手だけど古くからいる選手では妹尾選手とかは素晴らしいアタッカーだと思うし。
ただ確率の問題ですよね。
近いところで斉藤陽介選手がマリノスから金沢へと移籍したけど、マリノスをはじめとするJ1クラブが今出せる選手と岡山が今出せる選手のどちらがハイレヴェルの選手がいる確率が高いかって話です。
(ちなみに武田選手>斎藤選手って話ではないです。両選手ちゃんと見てないのでなんとも言えません)
多分強化の人によって得意なチームと不得手なチームがあるんでしょう。
そして加藤GMの得意なチームが岡山であり東京Vなんだと思います。
別にこのチームが得意なのが悪い訳ではありません。
得意なチームは少ないより多い方が間違いなくいい。
ただ上を目指す上で得意なチームがそれだけではあまりに心許ないなぁとね。
より「いい選手がいる確率が高いクラブ=J1」から獲得できる流れを作っていく必要があるのではないでしょうか?
それと共に言いたいのは現在松本山雅FCの強化を一身に担っていると言う加藤GMは実際にその選手を見て獲得してきたのかと言うことですね。
今回山雅が獲得した3選手は大きく分類すればストッパータイプのCBとパサータイプのトップ下とスピードタイプのFWになります。
果たしてそう言ったタイプの選手が山雅に欠けていたりJFLレヴェルから見て劣っていたりしたのか?
また選手を獲得する際には可能な限り選手をリストアップしてその中からベストの選手を選択したのか?
ちなみに連れてきた選手を見る限り自分はそうは感じません。
多分武田選手じゃなくて斎藤陽介選手を獲得してても同じ様に思ったことでしょう。
繋がりのある岡山やヴェルディに対して「○○のポジションで誰か出せそうな選手いない?」って感じで獲得に至ったんじゃないかと勘繰ってしまっていますね。
あと今回感じたのは放出した側も獲得した側も相手チームの事を考える必要があるなぁって事。
放出した側はそりゃ選手への愛情あるから今回つぶやいたみたいな事言われれば面白くないでしょう。
逆に獲得した側はまだ愛情がない分その選手を戦力としてシビアに評価するんですよね。
そこのギャップは絶対になくならないし、むしろあって当たり前だと思います。
今回の自分のつぶやきはちょっと配慮を欠いたものだとは思いますが、ただこの気持ちも分かっていただきたいのも事実。
今回の状況をファジアーノ岡山に例えたら以下の様な感じでしょうか?
山雅から見た岡山クラスのクラブは、岡山から見たら草津とか徳島とか愛媛あたりのクラブになるのかな?
そこのメンバー外の選手をシーズン前に2人シーズン半ばに昇格に向けて1人連れてくる訳です。
(しかもJ1からの補強はなし)
この例えなら岡山ファンの方にも山雅ファンの気持ちが少しは分かって頂けるでしょうか?
逆に言えば岡山から見た山雅クラスのクラブは多分山雅から見たら藤枝MYFCやカマタマーレ讃岐あたり。
そこにJFL昇格のため山雅でメンバーに入れない選手がシーズン前に2人、シーズン途中にレンタルで1人移籍してったら「よいところに移籍が決まったな」と嬉しく思うけど、一方でJFL昇格の厳しさを知ってるだけに「貴クラブはそれで大丈夫なの?」って気持ちも持ってしまいます。
その場合そこのファンから「また山雅のメンバー外かよ!もっといいクラブから連れて来れないのか?」と言われててもしょうがないなぁとね。
選手への愛情はもちろんあるけど、シビアに見た場合「まぁそうですよね」って感じでしょうか?
選手の加入に対してなんでもかんでも「よく来てくれた!大歓迎!」って言うのは簡単だと思うし無難だと思います。
ただ一方で思ってもないのに、目に見えない何かに気を使ってそんな事言ってちゃブログをやってる意味がないと思うんですよね。
と言うか、少なくとも自分の場合出来る限りその時に感じた事を書いていきたいと思ってブログをやっています。
それがポジティブであろうとネガティブであろうと一貫性がなかろうと。
まとめると別に岡山から獲得するのが悪だと言いたいんじゃなくて、「とりあえず」岡山から獲得してるのが悪だと言いたいんです。
もっとクラブ関係なく必要な選手を適材適所で獲得してきて欲しいんですよね。
例えそこまでいかないまでも少なくともJ1クラブを含めて選手の獲得先は今より多い方がいいのは間違いないでしょう。
そういった流れが出来てれば時に岡山から獲得してもそれは信頼できる選手だろうし。
と言うか、まだまだ山雅は力の弱いクラブだからこそそう言った事を地道にやっていく必要があるんじゃないかなと思うわけです。