グループH チリ×スイス
2010/6/21
チリ 1-0 スイス
【得点】
チリ マルク・ゴンサレス
《試合経過》
http://southafrica2010.yahoo.co.jp/game/result?gid=2010062102
《試合感想》
いやぁ非常に見応えのある試合でしたね。
「攻撃のチリVS守備のスイス」と言う構図だったと思うんだけど、お互いそれだけでなく攻守に奮闘していたなぁと。
チリは今大会数少ない前線から追ってディフェンスをするチームと言う印象。
非常にハードワークが必要なサッカーだけど、それを最後まで遂行出来るチームですね。
また前線のタレントが強烈で最終的には個でフィニッシュまでいけそうなんだけど、次から次へと後ろから選手が飛び出し厚い攻撃を見せてくれるなぁと。
今大会の中でも屈指に面白いサッカーをしていると感じました。
一方のスイスは真逆の守備のチームだったなぁと。
後ろできっちりとブロックを作ってじっくりと守る印象。
ラインを下げすぎず非常にコンパクトに保ち本当に穴のないディフェンスをするチームだと感じました。
引いて守るチームが多い今大会の中でも、その完成度はかなり高いものではないでしょうか?
そんな守備的なチームですが、決して攻撃が弱いわけでなくむしろ機を見た攻撃には迫力すら感じるなぁとね。
前線にヌクフォ選手らボールをおさめられる選手がいるから安心して上がれているように感じたものです。
いやいや本当に素晴らしい。
ただ最終的に結果を分けたのは残念ながら審判の判定だったのかなぁと。
はっきり言ってスイスには可哀想過ぎでしたね。
まず退場のシーン。
意見はいろいろとあるだろうけど「意図的ではなかった」と言うのが自分の意見です。
べラーミ選が相手選手の顔に意図的に肘を入れたと言う判定の末の退場だったと思うんだけど、身長にギャップ
がある中では普通にブロックしようとしただけで相手の顔の位置に手がいく事は日常的にあるし今回もその域を出なかったと思います。
警告はあって退場はあんまりだなぁと感じました。
また失点シーンもしょっぱかったなぁと。
スローで見たからなんとでも言えるんだけど、あれは完全なオフサイドでした。
副審としては自分側のラインは見なくてよくてオフサイドだけに集中できたので、あのオフサイドは見逃して欲しくなかったですね。
自分がスイス人だったら今夜はもやもやして眠れませんね。
スイス本国はいったいどんなテンションなんでしょうか?
そんな感想です。
この試合を見て改めてグループHは凄まじいグループだと感じました。
結果論だけど死のグループはこのグループのことを指すんじゃないかってね。
そんな訳でスイスもチリもスペインもここで敗退にするには惜しすぎるくらいいいチームだと感じています。
この試合ではチリがスイスを破り勝ち点を6としてグループリーグ突破に近づきました。
大きな勝利には間違いないでしょう。
ただ意外と上記3国の中でいま一番不利なのはチリなんじゃないかと思ってきました。
と言うのも第1戦のホンジュラス相手に攻めながらも1点しか取れなかったから。
最終戦でスイスがホンジュラスに複数点差をつけて勝利した場合、チリはスペインに引き分け以上が必要になることが濃厚です。
これは条件としては想像以上に厳しいですよね。
そして想像だとスペインは前からプレスを掛けてくるチリみたいなチームを好物としてそうな感じがします。
まぁ皮算用ではありますが。
とにもかくにもこのグループは最後まで目が話せそうもありませんね。
《気になった選手》
スイス
MF ギョクハン・インレル
ボランチで出場。
バランス感覚に優れ、攻撃の起点になれる選手だなぁと。
何と言うかスイスの心臓的なイメージを持ちました。
派手さはないけど攻守においてチームに貢献できるタフな選手ですよね。