グループE 日本×カメルーン | CZOブログ

グループE 日本×カメルーン

2010/6/14


日本 1-0 カメルーン

【得点】

日本 本田圭佑



《試合経過》

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/game/result?gid=2010061402


《試合感想》

もうなんと言っていいかわからないくらい熱く嬉しい試合でしたね。

この試合のために今までやってきたんだとヒシヒシと感じたものです。


中盤のサイドに切り替えが速く球際に強く、更にサイドから崩せる松井選手と大久保選手を置いたのがポイントだったなぁと。

チーム全体として「まず守備から入る」と言うのがこのメンバーに現れていたと思うし、選手達は見事にそれを成し遂げてくれたんじゃないかとね。

低い位置で4-1-4-1の綺麗なブロックを作り相手に侵入を許さない。

守備面でこれだけできれば大崩れはしないと思うし、あと2試合で予選突破するの十分な勝ち点を得ることは狩野だと感じたものです。

そしてそれと共に印象的だったのが精神面の充実ですね。

「最後は気持ち」とはよく言ったもので、自分達のやるべきサッカーを全選手・全スタッフが強い気持ちで遂行したのが勝利として現れたと思います。

まさに試合を通してチームが同じベクトルを向いて闘った結果の勝利でしたね。


いやいや本当に嬉しい限りです。

自分の場合、今大会は予選から通じて正直テンションを上げるのが難しい面がありました。

(まぁ別に上げる必要はないっちゃないんですがね)

ただこの試合の勝利で感じたのは、もはやW杯で勝利しないと満足しない時代に来てるなって事。

試合が始まりリードを奪い最後のカメルーンの猛攻をしのいだこの試合の全てにおいて、日韓大会終了以来の熱いものが湧き上がってきました。

日本代表への興味が薄れたんじゃなくて、熱くなる試合のハードルが上がったってところでしょうか?


世間では今大会の予選はフランス大会やドイツ大会と比べて温かったとか言う意見もあるようですが、それはそうなんですよ。

いつまでもアジア予選突破で大喜びしてる方がどうなのかという話です。

もはやアジアは通過点と言わなくてはならない時代になっているんじゃないでしょうか?


とは言え、自分を含めファンの思いとは裏腹に実際には日本がアジアでそこまで抜けた存在じゃないのが難しいところなんですがね。

「アジア相手で日本は絶対ではない」って言うのは頭では分かってるんですが、気持ちがなかなかそうなってこないとで言うんでしょうか。


とにもかくにもこの勝利は100%で嬉しいです。

それと共にやっぱり日本代表が好きなんだと思い起こさせてくれたのも嬉しい限り。

たかが1勝しただけですが、この1勝は今後にとてつもない期待を持たせてくれたと思います。

オランダにももしかして勝ち点を取れるのでは?

デンマークになら勝てるのでは?

飛躍してベスト4も・・・


これからの試合がメチャクチャ楽しみですね。

本当に頑張って欲しいものです。



《気になった選手》

日本

GK 川島永嗣

序盤にボールの飛距離を掴みきれずキャッチしきれない場面があったが、それでも弱気にならずに終盤のパワープレイで果敢に飛び出したのはさすが。

気持ちが全面に伝わってきたし、偉大なる先輩達をベンチに追いやるに値するプレイを見せたと思う。

結果ファールになったけど、試合終盤クロスからゴール右下に打たれたシュートをはじき出した時は思わず立ち上がりました。


DF 駒野友一

攻撃参加の回数は少なかったけど、相手に自由を与えないディフェンスは見事にこの試合で与えられた役割を果たしたと思います。

不動のレギュラーって訳じゃないけど、こういう出場した時に仕事をしてくれる選手は本当に価値がありますよね。


DF 田中マルクス闘莉王

試合終盤スタジオに宮本選手がいるにも関わらず「ドイツ大会との一番の違いは闘利王がいることです。」と解説の山本昌邦氏が熱ぶってしまっけど、まさにその通り。

終盤の放り込みにも見事に対応してたなぁと。

ただ終盤のクロスバー直撃のミドルシュートの際にはもっと寄せて欲しかったですね。


DF 中澤佑二

カバーリングが目立っていたなぁ。

「やばいか?」と思ったときに現れて救ってくれたシーンが印象に残っています。

これからの活躍に期待ですね。


DF 長友友都

いつもほど攻撃面では貢献出来てなかったと思うけど、それを補ってあまりあるくらい守備面での攻撃面は凄かったのではないでしょうか?

エトー選手に粘り強くついていたと思います。

オランダも個の強い選手が多そうなのでこの日以上の活躍を期待したいと思います。


MF 阿部勇樹

アンカーになって3試合目だったけど、見事にその役割を果たしていたと思います。

中盤とディフェンスラインに上手く位置取り相手の侵入を上手く牽制できていた印象。

もはや今の日本にあって欠かせない選手の一人ですね。


MF 長谷部誠

ポイントを抑えた守備が光っていたと思います。

また国歌斉唱の時に肩を組むことを提案したとか。

やっぱり熱い選手だし、カッコいいですよね。


MF 遠藤保仁

ボールを奪ったときに落ち着けられる貴重な選手ですよね。

あれだけ落ち着いてパスを捌いていくのはさすが。

そして得点のきっかけとなった松井選手へのスルーパスは今大会でも美しいパスの数えられることでしょう。


MF 松井大輔

守備から入ってた感じだったのかなぁと。

もともと攻守の切り替えは素晴らしいと思ってたので、それをいかんなく発揮していたのではないでしょうか?

また時折見せる攻撃参加はやっぱりキレがありまますね。

あのアシストは見事です。


MF 大久保嘉人

やっぱり素晴らしい選手です。

代表では守備面での貢献が印象的だっただけど、この日も凄かったですね。

改めて守備から入る今の日本にサッカーには欠かせない選手だと思いました。


FW 本田圭佑(本田△)

普段やらないポジションだったと思うけど、ロングボールにも積極的に競りに行きボールを上手く収めたりとFWとしての役割を見事に全うしていたと思います。

またゴールシーンでは自分の目の前で競られていてトラップの難しいボールだったと思うけど、それを見事に抑えてのゴールは見事でした。

これからもより頑張って欲しいものです。


FW 岡崎慎司

松井選手と交代で出場。

松井選手の運動量が落ちディフェンスのバランスが崩れてきたのを修正するために出場でしょうか?

決して派手さはなかったと思うけど、ディフェンスに走り回りその役回りを全うしていたと思います。

得点だけどなくこういった役回りでも使われるのはある意味素晴らしいと思いました。


FW 矢野貴章

残り10分で出場。

矢野選手も岡崎選手と同様にディフェンス面を期待されての出場だったんでしょう。

もうちょっと頑張って追えたのかなとは思うけど、無失点に貢献したので及第点でしょう。

次は守備面にプラスしてカウンターでの攻め上がりも見てみたいですね。


MF 稲本潤一

残り時間が少なかったので、交代で時間を使う意味もあったんでしょう。

逃げ切る場面でのボランチ同士の交代と言う事で非常に難しかったと思うけど、見事に逃げ切りの貢献したと思います。

ベテラン枠になってしまってると思うけど、今後も頑張って欲しいものです。


監督 岡田武史

今までいろいろ言われて来たけど見事に見返しましたね。

守備面でのバランス構築は素晴らしく、攻撃面も決してリスクを犯さない手堅さ。

決してアグレッシブと言えるものではなかったと思うけど、それを信念深くやってきた結果がこの試合のスコアだったと思います。

守備面ではそうそうやられないと思うので、これを続けていけば結果はついてくるはず。

本当に頑張って欲しいものです。