総理大臣杯予選 流通経済大学×東京学芸大学
2010/6/5 15:00KO
【得点】
流経大 小川晃平
東学大 山崎直之
流経大 フランク・ベロカル
《試合経過》
《試合感想》
コチラも結果が出てしまってて今更感がありますが更新。
RKUは前に見た時と変わって4-3-3的なシステム。
3トップは征矢選手がセンターで右に椎名選手と左に武藤選手、中盤は村瀬選手をアンカーにおいて前に関戸選手と中里選手を並べた布陣でした。
特徴的だと思ったのは左に張った武藤選手ですね。
彼の縦へのスピードがよく生かせてたと思います。
また2列目に入った関戸選手と中里選手も2列目からのフリーランニングで上手く攻撃に絡めていたと思います。
これまでに比べてそれぞれの選手の特徴が上手く生かせるシステム変更な様に感じました。
一方の学芸大は4-5-1。
その中でも印象的だったのが中盤の5枚。
ボランチに入った向後選手と河野選手は判断よく上手くボールを動かせてたし、両ワイドに入った田中選手と茶島選手はパスセンスに加え自ら仕掛ける事も出来るなぁと。
そしてなんと言ってもトップ下に入った1年生MF山崎選手でしょう。
学芸大のチャンスのほとんどが彼を経由して生まれたものと言っても過言ではありませんでした。
全体的には確かにいい選手は揃ってるチームだったと思います。
ただこの日見た衣装ではなんだかんだで最終的には山崎選手のワンマンチームだったなぁと。
別にワンマンチームを否定してる訳ではありませんよ。
むしろこれほどのタレントを見れて嬉しく思ってるくらいです。
ぜひまた見てみたいチームでしたね。
で、試合。
個が強くチームとしても連動しつつあるRKUに山崎選手を中心とした中盤の構成力の学芸が挑んだ様な構図だったと思います。
RKUが最後の場面で工夫を欠いた点と学芸の山崎選手が思った以上に止まらなかった点が試合を予想以上に拮抗した要因だったなぁと。
そしてそんな勝負を最終的に分けたのはチーム力の差だったと感じました。
学芸は延長になり山崎選手が交代したら手詰まりになったのに対し、RKUは途中出場のフランク・ベロカル選手が決勝点を奪いました。
今シーズン苦しんでるとは言えさすがRKUと言ったところを見せてくれたと思います。
そんな感想。
日曜日の試合では延長の末RKUが早稲田を下し総理大臣杯本戦へと駒を進めたとのこと。
RKUはまだまだ発展途上のチームだと思いますが、本大会では南アフリカへ帯同中の山村選手が復帰したりとこの日よりは幾分力を上げてきそうな気がします。
現在関西や九州など地方の大学も力をつけてきて群雄割拠の大学サッカー。
その中で、このチームが本大会でどれだけやるのか注目したいなと思います。
《気になった選手》
流通経済大学
MF 中里崇宏
この日はトップ下に近い位置で出場。
これまでは左足の高精度キックによる展開力が売りの選手だと思ってたんだけど、もう少し奥が深そうですね。
この日は運動量豊富にボールを引き出し2列目からスペースへの飛び出しが目立っていたと思います。
いわゆるボランチのプレイのみならずトップ下的なプレイも十分計算できるんだなと。
これからも引き続き注目ですね。
MF 椎名伸志
青森山田を選手権準優勝へと導いたボランチ。
この日は3トップの右に近いポジションで出場していました。
選手権ブレイク系の選手だと思って部分もあったんですが、思ってたよりだいぶ本物だなぁと。
小柄ながらテクニックが高いしボールを置く位置がいいからボールを失わない。
前を向いた時にはアイディア溢れるプレイで攻撃に変化をつけられるって言うね。
1年生で唯一メンバー入りしてスタメン出場してるだけのことはあります。
今後も活躍に期待したいと思います。
東京学芸大学
MF 向後陽平
キャプテンマークを巻いてボランチで出場。
運動量が豊富で多くボールに絡むのが印象的なボランチです。
ただ時折見せるドリブル突破は威力抜群だったなぁと。
線は細いけどクレバーでいい選手だと思いました。
MF 山崎直之
4-5-1のトップ下で出場していました。
はっきり言って学芸大は彼のチームでしたね。
ボールを持ったときのスキルの高さはこの試合の全選手の中でも一つ上のレヴェルだったと思います。
特に得点シーンはもの凄かったですね。
ボールを受けると上手く前を向いてドリブルを開始すると巧みなコース取りで相手にボールを奪うチャンスを与えない、最後はエリア外からコースを狙い済ましてズドン。
この一連のプレイは彼の能力の高さが凝縮されていたと思います。
もはや「学芸のジダン」と言っちゃってもいいと思いました。
終盤になって負傷の影響か運動量が落ちたのは気になったところですが、それを差し引いても凄かったです。
関東2部とは言え学芸大は力のあるチームだと思います。
そんなチームで1年生から王様プレイをするのも、また面白い成長の仕方なのかもしれません。
これからどんなあプレイヤーへと成長していくのか非常に楽しみですね。