JFL第6節 松本山雅FC×栃木ウーヴァFC | CZOブログ

JFL第6節 松本山雅FC×栃木ウーヴァFC

2010/4/18  14:00KO



松本山雅FC 2-3 栃木ウーヴァFC

【得点】

山雅 石田祐樹

山雅 山崎透

栃木 若林学

栃木 森田真司

栃木 前田和也



《試合経過》

後ほど


《試合感想》

個人的には完全な自滅だったなぁと。

なるべくしてなった結果だと思います。


「なぜあれだけスタメンをいじる必要があったのか?」

これに尽きますね。


前にも述べた けどここ3試合の山雅の出来は自分の中ではなかなかだったと思っています。

横河武蔵野・SAGAWA・金沢と力のある相手に対してそれなりに形も出来てたし勝ち点も取れていた。

攻撃は水物だと思ってるんでともかく守備が3試合1失点とそこまでやられていない以上、そのまま戦い方を継続していれば得点も入ってくるだろうし近々結果はついてくるだろうとね。


が、この試合のスタメンを見て愕然としました。

自分の中ではここ3試合の良い流れは「守備の良さ」がベースにあったと考えていたので、「DF+ボランチ」のブロック6枚のうち4枚も変えてきたのは正直疑問。

「FW+ワイド」の4枚からは多少変更はあると思ってたけど、まさかこの3試合ストロングポイントだと感じていたディフェンス面まで大幅に変更してくるとは思いませんでした。

この日ベンチ外だった北村選手は負傷かなにかで使えなかったのかもしれないけど、残りの5枚は替えるべきではなかったと思うし極力そのバランスが維持されるように勤めるべきだったのではないかと思うわけです。


にしても、後半の中盤のディフェンスは酷かったですね。

須藤選手は走力ないのにバランスも考えず一人で頑張りすぎてサイドや前線に釣り出され挙句の果てにへばって戻れなくなってるし、中盤の真ん中で残された本田選手は守備面での貢献はあまり期待できず寄せが甘く目の前で動かされるボールを目で追うだけ。

あの立て続けにやられた時間はその中盤を自由にやられたところから失点してるわけで、ガイナーレ鳥取戦・ソニー仙台戦を見ているかのようでした。


第3節以降ボランチの組み合わせを「北村選手×斉藤選手」に変えて結果が出始めた事で開幕2戦の敗因は「ボランチの組み合わせ」にあったと吉澤監督は結論付けていたと考えていただけに、ここに来て無闇にこの組み合わせに戻してきたのはなんか裏切られたみたいで非常に残念でしたね。

残念ではありますが「須藤選手×本田選手」のボランチコンビでは闘えないってことをこの試合で学び、次節以降また守備のブロックを戻して出直して欲しいと思います。


そんな両選手ですが、それぞれ決して悪い選手ではないと思ってる事だけは言っておきたいです。

須藤選手は持ち前のテクニックの高さで山雅で数少ない攻撃のリズムに変化を与えられる選手だと思うし、本田選手も展開力あるしそのパスセンスで攻撃に貢献できる選手だと思っています。

ただいかんせんこの二人が組んだときがバランス的に悪いなぁとね。

どちらかの相方が北村選手か斉藤選手など守備から入る選手だったらまた違った持ち味を生かせるのかもしれませんが。


ちなみに個人的には両選手とも山雅のサッカーならワイドの位置の方があってると思います。

ボールキープは上手いしキックもいいんでSBと連動してサイドを崩すワイドのところならその持ち味を発揮できるんじゃないでしょうか?

特に須藤選手なんかはいい感じでおさまりそうなイメージなんですよね。

これは一度試して欲しいなぁと。

と言うか、仮にボランチを「北村選手×斉藤選手」とした場合、須藤選手と言う圧倒的なタレントを組み込むにはそこのポジションしかないんですよね。


そんな感想です。


いやぁそれにしても酷かった。

吉澤監督の迷采配のおかげで多くの人が可哀想な思いをさせられた試合だったなぁとね。

バランスが悪いのに気づかず監督に起用された須藤選手・本田選手の両ボランチも可哀想だし負けた選手も可哀想。

3試合1失点と悪くなかったのにベンチに追いやられ崩れていくたDFをベンチから見させられてる前節のディフェンスのスタメン組も可哀想。

そして必要以上に「たられば」を考えさせられるファンも可哀想だなぁと。


まぁとにもかくにも次節の町田ゼルビア戦はどんなメンバーで来るのか注目ですね。

自分としては、第3~5節をベースとしたメンバーで挑んでくれる事を期待したいと思います。



《気になった選手》

松本山雅FC

DF 山崎透

持ち前の空中戦の強さで元Jリーガーの長身FW若林学選手との空中戦をほとんど制してたのはさすが。

またCKから1得点と攻撃面でも活躍してくれていたと思います。


栃木ウーヴァFC

MF 前田和也

持ち前の強さと技術の高さで山雅の中盤が落ちた後半にその存在感を発揮していたように感じました。

山雅はこのチームのキーマンである彼を自由にしすぎたのも敗因の一つでしょうね。


FW 高橋駿太

裏への抜け出しの上手さとトップスピードでもやわらかく落とすポストプレイの質の高さが印象的でした。

いやぁいい選手ですね。

上記のようなプレイだけでなくバイタルでは自ら勝負できそうだし、栃木SCから若林選手や石舘選手や稲葉選手などFW陣が加入した今期もFWの軸として活躍しているのも納得です。

正直これだけの選手が2年間で山形をクビになってどうして地域まで落ちてきたのか理由が分かりませんね。