Jユース杯決勝 FC東京Uー18×サンフレッチェ広島ユース
2009/12/27 13:30KO
FC東京Uー18 2ー0 サンフレッチェ広島ユース
【得点】
東京 重松健太郎
東京 三田尚央
と言う訳で、注目の一戦をテレビ観戦しました。
東京は昨年のJユース杯準決勝G大阪戦以来。
と言っても、その試合は宇佐美選手しかスポットあててなかったんで東京に対するイメージはほぼなし。
一方の広島ユースは夏のクラブユース選手権以来。
見た試合では塩釜FC戦で8ー1とかで広島が勝ったため、こちらは前線の選手を中心にわりと選手の特徴が掴めています。
そんな訳で試合。
序盤はFC東京が優位に試合を進め早い時間に距離のあるFKを重松選手が無回転を決めて先制。
一見GKが不甲斐なく見えるものの広島GKの田村選手はUー18日本代表歴のある選手。
おそらくGK目線ではテレビで見る以上にブレたんでしょうね。
で、依然として試合は東京ペースで進み前半半ばにして広島は森保翔平選手が2枚目の警告で退場、前半を終えました。
そして後半。
東京が前半の勢いのまま一気に畳みかけるかと思いきや、一人少ない広島がペースを握りました。
ボランチで主将の茶島雄介選手を起点とした持ち前のバスサッカーでチャンスを演出してたなぁと。
しかしゴールが遠くて、次に生まれたゴールもまたしても東京。
カウンターから右SHの三田選手が決めて2ー0。
勝負を決めました。
試合全体としては、お互いサイズのある選手が少なくて、見た目のまんまバスサッカーでした。
ワンタッチのリズムの中で効果的にドリブルを織り込み、狭いところも抜けていくのは流石ですね。
ただ試合を分けたのは個の力の差だと思いました。
広島も茶島選手や大崎選手と力のある選手を前線に置いてはいましたが、それ以上に東京は彼らに近いクラスの選手をより多く抱えていたなぁとね。
重松選手しかり山崎選手しかり年森選手しかり…
これだけ良い選手を揃えられてるなら近年の東京の好成績も納得です。
また負けた広島もDFの選手が積極的に前線に顔を出すスタイルはトップさながらで立派だなぁと。
これはこのまま継続していって欲しいですね。
「広島=追い越しフットボール」って言うのを世代問わず実践してるのってなんか素敵じゃないですか?
そんな訳で、以下は気になった選手。
FC東京Uー18
MF 年森勝哉
トップ昇格が3選手もいる中、満を持しての主将。
守備面では効果的な潰しが印象的でハードワーク出来る選手だなぁと。
また攻撃面でも地味ながら難しいプレイを簡単にこなすスキルの高さを感じました。
MF 山崎直之
180cmの長身ながら、足元は相当に柔らか。
意外性のあるパスとそれを実現するスキルの高さが印象に残ってます。
まだ線が細い印象だけど、フィジカルが追いついてきて相手をふっ飛ばすレベルまでいったら相当凄いセントラルMFになる予感がしました。
正直このレベルで昇格見送りは驚きですね。
FW 重松健太郎
端的に言うならなんでもハイレベルにこなす選手だなぁと。
前を向いて仕掛けるプレイも迫力あるし、かと言って後ろを向いてのプレイもよし。
体の使い方が上手くて相手を上手く背負ってたのが印象的。
また身長のわりにヘディングも強い印象で空中でのバランスの良さを感じましたね。
そしてこの日も何度か見せた無回転FK。
これは東京にとっては即戦力でしょう。
プロ相手に決めるところが見てみたいですね。
と凄いいい選手なんだけど不安も。
今のユース年代のDFのフィジカルの弱さがそれです。
172cmと小柄な彼が正直フィジカル面で雲泥の差があるプロの世界で、どれだけやるかは未知数じゃないでしょうか?
この試合ではハイレベルにこなしていたDFを背負うプレイやヘディングも全く通用しない可能性もあります。
そうした時にどれだけ出来るかですよね?
いい選手だとは凄い思うけど、この選手がプロでどれだけやるか一つ注目していきたいなぁと思いました。
広島ユース
MF 茶島雄介
広島の主将でボランチ。
小柄なんだけど、判断スピードが高い選手だなぁと。
またドリブルの印象も良くてボランチから中盤のプレスを2~3人置き去りにするプレイが目を引きました。
確か卒業後は東京学芸大でしたっけ?
来年も関東2部みたいなんでぜひ昇格の原動力になって欲しいですね。
MF 大崎淳矢
来シーズン唯一のトップ昇格選手。
前見た塩釜FC戦ほど強烈なインパクトはないけど、相変わらずいい選手だなぁと。
何が良いかって前を向いた時に怖さがありますよね。
シュートも上手いし、狭いところに入っていくドリブルもいい。
引きつけてのバスの精度も好印象です。
2列目からの飛び出しもいいしトップに入っても案外ハマりそうな印象を受けました。
これまでユース昇格選手が今ひとつ定着しない広島にあって彼レベルでどんな序列になるか注目していきたいと思いました。
とまぁこんな感想。
お互い素晴らしいパスサッカーでユース年代のスキルの高さを垣間見た気がします。
一方で全体的なサイズのなさがね。
両チーム先日敗れたUー17日本代表と同じ感じなんですよ。
国内でやるにはこのサッカーで問題ないと思うけど、いざ対世界となった時にどうなんでしょう。
これはこれからの日本のユース年代の課題となっていくでしょうね。
あと感じたのは、これだけ素晴らしい試合が行われるのに大会の華のなさです。
どうしても選手権との比較になっちゃうんだけど、近年そのいびつさを感じずにいられませんね。
データとして見たら今年の選手権はJ内定者4名らしいです。
4名と言ったら、決勝の2チームの内定者と同数。
それだけ個のタレント性に差がある訳ですよ。
選手権はサッカーを見るものじゃなくて、各都道府県代表を通じて感動を共有するものだと言えばそうなんだけど、それと比較して、もう少しクラブユースも日の目を浴びてもいいんじゃないかなと思いました。
せめて準決勝から民放深夜で放送とかさ。
まぁそんな感想です。
両チームとも素晴らしい選手が多いので今後とも頑張って欲しいですね。
FC東京Uー18 2ー0 サンフレッチェ広島ユース
【得点】
東京 重松健太郎
東京 三田尚央
と言う訳で、注目の一戦をテレビ観戦しました。
東京は昨年のJユース杯準決勝G大阪戦以来。
と言っても、その試合は宇佐美選手しかスポットあててなかったんで東京に対するイメージはほぼなし。
一方の広島ユースは夏のクラブユース選手権以来。
見た試合では塩釜FC戦で8ー1とかで広島が勝ったため、こちらは前線の選手を中心にわりと選手の特徴が掴めています。
そんな訳で試合。
序盤はFC東京が優位に試合を進め早い時間に距離のあるFKを重松選手が無回転を決めて先制。
一見GKが不甲斐なく見えるものの広島GKの田村選手はUー18日本代表歴のある選手。
おそらくGK目線ではテレビで見る以上にブレたんでしょうね。
で、依然として試合は東京ペースで進み前半半ばにして広島は森保翔平選手が2枚目の警告で退場、前半を終えました。
そして後半。
東京が前半の勢いのまま一気に畳みかけるかと思いきや、一人少ない広島がペースを握りました。
ボランチで主将の茶島雄介選手を起点とした持ち前のバスサッカーでチャンスを演出してたなぁと。
しかしゴールが遠くて、次に生まれたゴールもまたしても東京。
カウンターから右SHの三田選手が決めて2ー0。
勝負を決めました。
試合全体としては、お互いサイズのある選手が少なくて、見た目のまんまバスサッカーでした。
ワンタッチのリズムの中で効果的にドリブルを織り込み、狭いところも抜けていくのは流石ですね。
ただ試合を分けたのは個の力の差だと思いました。
広島も茶島選手や大崎選手と力のある選手を前線に置いてはいましたが、それ以上に東京は彼らに近いクラスの選手をより多く抱えていたなぁとね。
重松選手しかり山崎選手しかり年森選手しかり…
これだけ良い選手を揃えられてるなら近年の東京の好成績も納得です。
また負けた広島もDFの選手が積極的に前線に顔を出すスタイルはトップさながらで立派だなぁと。
これはこのまま継続していって欲しいですね。
「広島=追い越しフットボール」って言うのを世代問わず実践してるのってなんか素敵じゃないですか?
そんな訳で、以下は気になった選手。
FC東京Uー18
MF 年森勝哉
トップ昇格が3選手もいる中、満を持しての主将。
守備面では効果的な潰しが印象的でハードワーク出来る選手だなぁと。
また攻撃面でも地味ながら難しいプレイを簡単にこなすスキルの高さを感じました。
MF 山崎直之
180cmの長身ながら、足元は相当に柔らか。
意外性のあるパスとそれを実現するスキルの高さが印象に残ってます。
まだ線が細い印象だけど、フィジカルが追いついてきて相手をふっ飛ばすレベルまでいったら相当凄いセントラルMFになる予感がしました。
正直このレベルで昇格見送りは驚きですね。
FW 重松健太郎
端的に言うならなんでもハイレベルにこなす選手だなぁと。
前を向いて仕掛けるプレイも迫力あるし、かと言って後ろを向いてのプレイもよし。
体の使い方が上手くて相手を上手く背負ってたのが印象的。
また身長のわりにヘディングも強い印象で空中でのバランスの良さを感じましたね。
そしてこの日も何度か見せた無回転FK。
これは東京にとっては即戦力でしょう。
プロ相手に決めるところが見てみたいですね。
と凄いいい選手なんだけど不安も。
今のユース年代のDFのフィジカルの弱さがそれです。
172cmと小柄な彼が正直フィジカル面で雲泥の差があるプロの世界で、どれだけやるかは未知数じゃないでしょうか?
この試合ではハイレベルにこなしていたDFを背負うプレイやヘディングも全く通用しない可能性もあります。
そうした時にどれだけ出来るかですよね?
いい選手だとは凄い思うけど、この選手がプロでどれだけやるか一つ注目していきたいなぁと思いました。
広島ユース
MF 茶島雄介
広島の主将でボランチ。
小柄なんだけど、判断スピードが高い選手だなぁと。
またドリブルの印象も良くてボランチから中盤のプレスを2~3人置き去りにするプレイが目を引きました。
確か卒業後は東京学芸大でしたっけ?
来年も関東2部みたいなんでぜひ昇格の原動力になって欲しいですね。
MF 大崎淳矢
来シーズン唯一のトップ昇格選手。
前見た塩釜FC戦ほど強烈なインパクトはないけど、相変わらずいい選手だなぁと。
何が良いかって前を向いた時に怖さがありますよね。
シュートも上手いし、狭いところに入っていくドリブルもいい。
引きつけてのバスの精度も好印象です。
2列目からの飛び出しもいいしトップに入っても案外ハマりそうな印象を受けました。
これまでユース昇格選手が今ひとつ定着しない広島にあって彼レベルでどんな序列になるか注目していきたいと思いました。
とまぁこんな感想。
お互い素晴らしいパスサッカーでユース年代のスキルの高さを垣間見た気がします。
一方で全体的なサイズのなさがね。
両チーム先日敗れたUー17日本代表と同じ感じなんですよ。
国内でやるにはこのサッカーで問題ないと思うけど、いざ対世界となった時にどうなんでしょう。
これはこれからの日本のユース年代の課題となっていくでしょうね。
あと感じたのは、これだけ素晴らしい試合が行われるのに大会の華のなさです。
どうしても選手権との比較になっちゃうんだけど、近年そのいびつさを感じずにいられませんね。
データとして見たら今年の選手権はJ内定者4名らしいです。
4名と言ったら、決勝の2チームの内定者と同数。
それだけ個のタレント性に差がある訳ですよ。
選手権はサッカーを見るものじゃなくて、各都道府県代表を通じて感動を共有するものだと言えばそうなんだけど、それと比較して、もう少しクラブユースも日の目を浴びてもいいんじゃないかなと思いました。
せめて準決勝から民放深夜で放送とかさ。
まぁそんな感想です。
両チームとも素晴らしい選手が多いので今後とも頑張って欲しいですね。