JFL昇格
12/4~6の地域リーグ決勝大会の結果を持って松本山雅FCはついにJFLへ昇格を決めました。
いやぁついにやりましたね。
日曜日の昇格から日が経ってしまいましたが、ネットサーフィンをするたびにあの感動が蘇り未だに興奮を引きずって過ごしています。
もちろん昇格は嬉しいんですが、個人的にはそれよりむしろこの3日間のスタジアムや松本の雰囲気が嬉しかったですね。
松本山雅FCをちゃんと見始めたのが2007年シーズンから。
それまでは鏑木選手が入ったのをきっかけに結果をたまにチェックしてた程度ですね。
それが2006シーズンを持って関東から離れたのに加え、そのタイミングでそれ以前に見てた片山選手や三栗選手や竹内選手などの知った選手の加入が重なってコンスタントに足を運ぶようになった訳です。
ちなみに初めて行ったのが2006年のHOMEジェンシャン戦(http://alwin.org/modules/news/article.php?storyid=285 )。
(正確には2004の天皇杯予選で見てるけどそれはとりあえず置いてときます。)
ジェンシャン戦では地域リーグとは思えない観客の多さに驚いて「松本にプロサッカクラブが誕生する流れに乗り遅れたな」と感じました。
と言うのも、当時関東で行われるJFLの佐川東京や横河武蔵野を見に行ってもスタジアムは閑散としていて多くても500人とかだったりしたものでね。
山雅に関しては、その1年位前から気にしてただけに、既にあんなにも大きなムーブメントとなっていたことに衝撃と興奮を覚えて松本を後にしたものです。
ちなみにその試合の観客数は1170人だったとか。
今となっては非常に残念な数字ではありますが、当時の自分には今後松本にJクラブが誕生するということを現実に感じさせてくれる1170人でした。
そしてあれから3年ちょっとです。
アルウィンを10,000人を超える市民が埋めて松本山雅FCは昇格を果たしました。
JFLまでは若干遠回りはしてたのかもしれないけど、たったの3年でこれほど多くの人が松本のサッカークラブに興味を持ちスタジアムに足を運ぶようになった現実がなんとも言えず感動でしたね。
自分の中の松本山雅FCは1170人からスタートしてるけど、もっと古く2部時代とかから見てる人なんてあのスタジアムの雰囲気を見たときってもう言葉にならないんじゃないでしょうか?
ちなみに上記の2004年の時はまだ山雅クラブでHOME側にサポーターが3人とかだったと記憶しています。
たった3人のサポーターが選手入場時にメインで聞き取れるかって声で「you'll never walk alone」を歌っていました。
彼らを見て当時「Jの真似したサポーターごっこ」と思っていたものですが、よくよく考えてみればあの3人の彼らがいたからこその10,000人なんですよね。
確かにFC東京サポーターを真似した(FC東京も真似ですが…)「you'll never walk alone」だったのかもしれないけど、当時の自分みたいに馬鹿にした視線にさらされる時がありながらもこの5年間彼らは一貫して「you'll never walk alone」し続けてきたかと思うと、おそらく疋田さんであっただろう彼らに頭が上がりません。
いやいや凄すぎです。
そんなマンパワーを見せ付けられて、改めて松本山雅FCの本当の価値はサッカーを通じて松本という街を活性化させることだと感じました。
JFL昇格は確かに嬉しいことなんだけど、それはあくまで手段やきっかけに過ぎないんですよね。
本当の価値って言うのは、例えばJFLの昇格を通して松本市で一つの感動を共有し人と人とを繋いでいくことだなぁと。
自分の場合、たまに実家に帰ると山雅の話をするようになりました。
スタジアムに行くと高校時代のクラスメイトに5年ぶりとかで会いました。
スタジアムに行くと年に一度のOB会でしか会わないサッカー部の10個程上の人に会いました。
昇格後、松本市内で飲んでると知らない親父が「松本山雅!」と叫んでました。
そもそも冷静に考えると、子供からおじさんまで会社も学校も世代も性別も違う人間が飯食ったり飲んだりすること自体が凄いことですよね。
共通点は松本山雅FCが好きってだけで、それ以上でもそれ以下でもない。
そう考えるとこのクラブの持つ力がいかにもの凄いかって話です。
ただこれでもあくまで通過点。
人と人とを繋ぐことにゴールなんてないけど、やっと3部のJFLと言うことでまだまだこれからです。
まず次はJリーグへ上がること。
そしてアルウィンが山雅好きで満員になること。
松本の街はまだまだ活性化していかなくてはなりませんね。