地域リーグ決勝大会決勝R2日目第2試合 日立栃木UVA×ツエーゲン金沢
2009/12/5 13:15KO
日立栃木UVA 3-0 ツエーゲン金沢
【得点】
栃木 三輪宏真
栃木 前田和也
栃木 三輪宏真
個人的にはまさかのツエーゲン敗北。
しかも3-0とはね。
日立栃木の非常に組織化されたサッカーはそれはそれで凄かったと思いますが、個人的にはツエーゲンの不甲斐無さの方が鮮烈でしたね。
とにかくやる気が伝わらないのが全て。
絶対に負けたくない試合のはずなのに、リードされてても「点を取ろうって気があるのか?」って試合運びが印象的でした。
4バックはどの時間でも綺麗に4枚そろってて、スピードに特徴があり決してヘディンガーとは言えない古部選手への徹底した放り込み。
そのこぼれを拾いに行かない中盤。
後半なんて古部選手めがけて放り込んでは、当たり前のように跳ね返されて攻撃され、ボールを奪っては古部選手に放り込んで当たり前のように跳ね返され・・・の繰り返しでした。
CBには諸江選手や込山選手と強力なヘディンガーを擁してるにも関わらず、なぜ彼らを上げてターゲットにしなかったのかは甚だ疑問でした。
彼らを前線に上げてれば試合結果が違ったとかと言われれば、3点差もあったんでそうはいって無かったと思いますが、気持ちの上で畳み掛けて終わるのと打つ手なしで終わるのとでは次の日への気持ちが違いますよね。
とにかくあんな不甲斐無い試合見せられて、極寒の雨の中塗れながら声を張り上げてた金沢サポーターは可哀想に思えてなりませんでした。
逆に日立栃木は3点差とっただけあって素晴らしかったですね。
前線の個人の能力の高さと守備面での奮闘、球際への強さなど気持ちの入ったプレイが結果として現れたという印象です。
その中でもいい選手だと思ったのが、三輪宏真選手と高橋駿太選手の2トップにボランチの森豊選手、主将の石川裕之選手、元FC東京選手会長の前田和也選手でした。
三輪選手はサイズがあって足元が柔らかい。
調べたら専大時代は中盤だったようですね。
道理で引いてのプレイを好む訳です。
長身でテクニシャンだと案外空中戦が弱かったりすることもありますが、見た感じ空中戦も強い印象でやっかいな存在だと思いました。
ちなみにこの試合では2ゴール。
1点目はDFとGKの間に上手く入り込んでのゴールで、2点目は高く上がったボールを上手くミートしてのスーパーゴール。
2点目は非常に難易度の高いゴールでしたが、それをきっちり決めてくるあたりに能力の高さが伺えますね。
おそらく山雅は山崎選手でマッチアップしていくことでしょう。
ここのポイントを一つ潰すのが勝利のためには大事だと感じました。
また相棒の高橋駿太選手。
元モンテディオ山形のFWで三輪選手と共に関東リーグのベストイレブンとのこと。
運動量とスピードがあってスペースを見つけてボールを引き出すのが上手い選手だなぁと。
タイプ的には小林陽介選手に近い感じでしょうか?
まぁ球際の強さや泥臭いプレイをこなしてくれる分、小林選手の方が上だとは思いますがね。
ただタイプの違う三輪選手との相性は良さそう。
このコンビでの崩しは要注意です。
そして森選手、石川選手、前田選手。
森選手はボランチで守備と攻撃のコンダクターという印象。
ボランチの位置からシンプルかつ適切にさばいて攻撃にリズムを与える選手だなぁと感じました。
石川選手は小柄ながら身のこなしが軽くテクニックが高い選手という印象です。
またボールを置く位置が上手いからなかなかボールを失わないし、強く寄せるとファウルになってしまうのが嫌らしいですね。
経歴を調べたら2007シーズン終了まで栃木SCとのこと。
7年間で140試合以上の試合に出てる選手です。
退団時期は原選手と同じなので、お互い絶対に負けたくないところでしょう。
30歳で主将ということで侮れない選手だと思いました。
そして前田選手。
言わずと知れた元FC東京選手会長です。
かつてはトゥーロン国際にもU-21日本代表として出場し、将来を嘱望されていた選手ですがJでの実績はこれといって無し。
ただ流石に地域リーグまで降りてくるとものが違いますね。
フィジカルの強さを生かした潰しと冷静なプレイには山雅も手を焼きそうです。
そんな印象。
正直ツエーゲンがここまで無様に負けるとは思いませんでした。
ただそれだけ日立栃木UVAも実力があるって事ですね。
個の力に頼ったカウンターサッカーに終始したツエーゲンよりも丁寧なサッカーしてくるしいやらしいなぁと。
ただ相手にとって不足はありませんね。
本日日立栃木UVAに勝ってJFLを昇格を決めて欲しいと思います。