Uー17W杯グループB第1戦 ブラジル×日本
2009/10/24 19:00 (日本時間 25日3:00)
ブラジル 3ー2 日本
【得点】
ブラジル ギリュルメ
日本 高木善朗
ブラジル ネイマール
日本 杉本健勇
ブラジル OG
いやいやいい試合でした。
普段なら公式戦でのブラジル戦なら「ロースコアに持ち込んであわよくば勝利を」ってな感覚で試合を見るんですが、この試合に関しては見る前から「対等な相手」として試合を見始めました。
その根拠ってのは、単に今回のメンバーを生で見て「いい選手だなぁ」って感じた選手が多かったから。
ブラジルのメンバーが良いとか悪いとか全く知らないから、相対評価ではないんですがね。
で、実際に試合を見てみるとその通りの印象で一進一退の攻防。
日本に肩入れしてたからイーブンに思えたのかもしれないけど、それを差し引いてもかなりの勝負をしてたはずです。
この日の日本は4ー5ー1で、GK嘉味田(神戸Y)、DFは右から松原(大分Y)・内田(ガンバY)・岡本(浦和Y)・廣木(FC東京U-18)、ボランチに柴崎(青森山田)・小島(前橋育英)、右に高木(ヴェルディY)、左に堀米(甲府Y)、トップ下に宇佐美(G大阪)、ワントップが杉本(C大阪Y)ってな布陣。
試合はGK嘉味田選手がロスタイムにやらかしての2ー3。
ポジション的、時間帯的に犯してはならないミスなのは間違いないけど、まぁしょうがないでしょう。
それまで果敢にクロスに飛び出して難を逃れたシーンがあった訳で、それと相殺って事でいいんじゃないでしょうか?
ってか、このミスが初戦だったのも良かったなぁと。
これが絶対に負けられないグループリーグ最終戦やトーナメントに入ってからだったら悔やんでも悔やみきれないところだけど、いかんせんまだグループリーグ初戦ですからそこは良かった。
このチームなら残り2連勝して、きっちりグループリーグ突破してくれる事でしょう。
にしても、このチームは攻撃陣が豪華ですね。
ワントップに入った杉本健勇選手は187cmながら「動けて、強くて、上手い」なぁと感じました。
この年代の大型FWって、基本的にのっそりしてて「強いけど下手」か「上手いけど弱い」みたいなイメージを勝手に持ってるんですが、彼の場合は良い意味でそのイメージを払拭してくれてます。
チームではCBやってるから、FWとしてスコアで目立つ事はないけど年間通してFWで出てれば結構破格なスコアを残すんじゃないかなと思いました。
この代表ではFWで出てるだけに、今後どうなっていくか楽しみです。
また高木選手・堀米選手の両サイドも小柄ながら非常にスキルと馬力があって頼もしいなぁと。
両サイドが献身的に仕掛けられるから攻撃に流れが出来やすいですよね。
そしてなんと言っても、宇佐美貴史選手ですよ。
この日は中よりのポジションだったこともあって、彼の代名詞とも言える左サイドから中に切れ込むドリブルは見られませんでした。
ってか、ブラジルの場合、今年のメキシコや昨年の豊田国際で実際に試合してるから彼にボールが入った時の寄せが異常に早かったってのがその原因でしょうがね。
ただこの試合の宇佐美選手はそのマークがきつくドリブル出来ない状況を逆手にとってたなぁと。
ボールが来た瞬間に景気よく寄せてきた相手の裏を取る様なパスを連発した訳です。
宇佐美選手がもともとパスセンスが高いのは知ってたんですが、これまでのイメージでは自分でいけないシーンでは無難に落とす印象があったんですよ。
それが自分で入っていけないシーンでもパスでどうにか崩そうとしてるなぁと感じました。
ボールを無難に落とすシーンが減り、ドリブルにしろパスにしろゴールを向いてプレイする時間が長くなった事で、一層怖い選手になったなぁと感じました。
ブラジルは宇佐美選手の怖さを身を持って知ってた相手だったけど、スイスとかは初見じゃないでしょうか?
これは楽しくなりそうですね。
そんな印象の初戦です。
まぁ勝ち点1を落としたのは残念ではあるけど、この内容なら十分に期待出来るしそう頭抱えるほどの話じゃないでしょう。
勝ち点によっては3位まで突破可能なレギュレーションだけど、まぁ2連勝して2位通過してくれるでしょう。
この世代にしては、珍しくメンバーの大半がわかるんで見てて楽しい限りです。
にしても、みんな同じ髪型で顔似すぎ。
この混乱具合は、茶野選手らが3年時の市立船橋のマッシュルームカット軍団以来ですね。