第33回 日本クラブユースサッカー選手権 1日目
もうだいぶ前になってしまいましたね。
大会1日目の話を書こうってのに、大会は8/2にセレッソ大阪が優勝で終わっちゃってますね。
と言う訳で、JSC戦の前日7/25にJヴィレッジへ行ってきました。
以下、Jヴィレッジ写真
この大会は4チーム×6グループの予選の後、各グループ首位6チーム+2チームの計8チームでのトーナメントでU-18クラブユースのチャンピオンをを決めます。
で、この日は大会初日。
Jヴィレッジにて4つのグラウウンドで同時進行で3試合の予選リーグを行いました。
第1試合
鹿島 2-1 京都 (前半5~10分くらい観戦)
見たと言っても、目的としてたU-17日本代表の神田圭介選手(3年)が不在で197cmの長身GKの八木直生選手(3年)が退場した瞬間という事で、PKだけ見てすぐにあとにしました。
で、移動。
広島 8-1 塩釜FC (前半10~試合終了まで観戦)
とにかく広島ユースが強かった。
と言っても、攻勢に出た後半は塩釜が一人少なかったんであのくらい出来て当然なのかもしれませんがね。
その中で突出してたのはなんと言っても、10番の大崎淳矢選手(3年)。
既にプロデビューを果たし、さらにナビスコカップではゴールも奪ってるのも納得ですね。
決して体は大きくないけど、テクニック・ボディバランス・シュートスキル・・・攻撃的センスを高いレヴェルで持ち合わせてて紛れもなくこの日見た選手の中で圧倒的なインパクトを残してくれました。
また彼らの脇を固める茶島雄介選手(3年)・中山雄登(3年)も小柄ながら球離れがよくて判断がよくて、あの身長で広島の心臓部にいることを納得させてくれます。
あとは注目してた森保Jrの森保翔平選手(3年)に注目してました。
彼は途中からの出場でCBと右ウイングをこなしてました。
CBの時はあまりに攻めてる時間がながくてほとんど分からなかったけど、ポジションをひとつ挙げた終盤にはボールに絡む機会が増えてなんとなくだけど、スタイルがわかってきました。
まずスピードがあるなぁと。
体格のわりにフィジカルが強いってこと。
あと髪型は父親譲り。
でも、まだまだ時間が短いから本当に彼が日本代表クラスの選手かは分からなかったですがね。
ぜひまた見てみたいなぁと思った選手です。
第2試合
東京V 3-1 札幌 (前半のみ観戦)
この試合は高木善朗選手(2年)と小林祐希選手(2年)と高野光司選手(2年)らのU-17日本代表勢が目的です。
あとは高木俊幸選手(3年)とキローラン兄弟(2年)ですかね?
ちなみにこの日は前半のみでヴェルディのペースになりきらず、全体的に個人的には消化不良。
高木善朗選手は少ないボールを扱う機会の中でも、ダイナモぶりとクイックネスは随所に感じさせてくれました。
あと高野選手はスピードとカバーリングが売りなのかな?
一方、U-17では10番を背負う事もある小林選手は結局分からず終い。
運動量がある感じでもなくフィジカルが強い感じでもない。
抜群のテクニックを武器にしたファンタジスタ系なんでしょうか?
前半途中で交代しちゃっただけにもうちょっと凄さを感じたかったですね。
高木俊幸選手は全身バネの様なフィジカルが印象的。
トップ昇格の噂があるけど、彼を2試合しか見てないけどそれほど絶対的かは謎です。
そしてキローラン兄弟は似てる。
兄か弟か分からないけど、GKの「キローラン菜入」はなんて読むんでしょうか?
そして移動。
清水 1-4 柏 (後半のみ観戦)
まずこのグラウンドは見にくかったです。
個人的は大榎監督率いる清水ユースを楽しみにしてたんですがね。
チーム自体は悪くはなかったと思うんだけど、相次ぐカウンターに沈み後半だけで3失点で撃沈。
そんな柏で目を引いたのが、山嵜駿選手(2年)と相馬大士選手(2年)の2年生コンビ。
特に山嵜選手の4点目のゴールはかなり好きなゴールでしたね。
相手を完全にブロックしながらの受け。
そして上手く入れ替わっての反転からのコースを突いたシュート。
あのゴールだけで自分のなかの評価はうなぎ上りです。
一方の相馬選手は、2列目からの馬力ある飛び出しが印象的でした。
結局ポジションは不詳なんだけど、攻撃時には常に顔を出し前に突き進むスタイルはなんか心地よかったです。
で、頭の片隅においておいたら先日発表された豊田国際のU-16に選ばれてました。
いやぁ今後とも注目です。
試合後せっかくなんでちょっと待って清水の大榎監督と話しました。
タレント豊富な攻撃陣に対して、やっぱり守備陣が課題だそうです。
また鈴木修人選手は気にしてたみたいですね。
1週間前に鈴木選手にあってたんで、ベンチ入りが近いとかいう話をすると少しホッとしたような感じが印象的でした。
まぁ学年的に清水ユースはこれからのチームでしょうね。
無理しない程度にチェックしていきたいと思います。
第3試合
三菱養和 3-1 福岡 (前半のみ観戦)
ベタに「G大阪×東京」を見ようと思ったんだけど、「清水×柏」と同じ会場で見難いってのと、会場であった党首 さんから「養和はエレガントなサッカーするよ。」と言われ、この試合を観戦。
党首オススメの養和もさることながら、U-18の常連である福岡のFW吉原正人選手(3年)も楽しみにグラウンドに向かいました。
まず吉原選手の感想ですが、想像してたよりは・・・って感じですかね。
186cmの長身と言う事でフィジカルを前面に押し出したタイプを想像してたんですが、どちらかと言うとオールラウンド系な印象。
空中戦は特別強いわけではなくて、サイドに流れたりと献身的に綺麗にプレイする選手と言う印象を受けました。
テクニックとクレバーさはあるのだから、今後よりフィジカルを生かしたプレイをすれば化けるんじゃないかなぁと思いました。
一方の養和は党首がおっしゃた通りにエレガント。
ワンタッチ~ツータッチでシンプルなパス回しをベースに、ゴール前では個人で仕掛けたりとその攻撃のパターンは豊富。
その中心にいたのがU-18日本代表の加藤大選手(3年)でしたね。
線は細いけど、運動量が多くて判断のよさが目立ちました。
シンプルにプレイするがゆえタッチ数は多くはないけど、プレイ機会が多いんですよね。
まぁ養和の選手はこういう判断の早い選手が多くて、個人技と言うよりは全体的な総合力が高いという印象ですね。
「エレガント」この言葉がしっくりくるなぁと重いました。
移動
神戸 2-4 湘南 (後半のみ観戦)
元滝川二高の黒田監督が就任し、G大阪やC大阪らを抑えて関西プリンスを制した神戸を楽しみにグラウンドへ。
が、その期待は見事に裏切られました。
後半は基本的に湘南ペース。
結果としても後半だけで0-3でしたからね。
だから楽しみにしてたU-18日本代表の木村一貴選手(3年)のスタイルは分からず。
強いて言うなら、「背がでかくて足が速そう」くらいでしょうか?
しかし、収穫がなかったわけではありません。
この試合もう1人のU-18常連の古林将太選手(3年)がそれです。
右ハーフでプレイしてたんですが、とにかく縦に強い。
1対1では縦に仕掛けてぶっちぎるシーンは見ててかなり爽快でしたね。
イメージとしては松本山雅FCの今井昌太選手に近いかと。
かと言って攻めっぱなしって訳でもなく、きっちり戻る事もしてました。
代表とかでDF登録で呼ばれてたりするのも分かる気がしますね。
巧い真ん中系の選手が多い中、サイドの職人的な彼のスタイルはこの日の中でも個人的に目を引きました。
また後半開始直後はFKも直接決めてるんですよね。
彼はなかなかに注目していきたいと思いました。
と言う訳で、薄く広く観戦。
代表発表の時に文字でしか知らない選手に対して、薄いながらもそれぞれにイメージ付け出来たのが良かったです。
前日2時に家を出ての強行日程で行った甲斐は十分にありました。
今回初めてのこの大会だけど、1日で多くの選手が見れるんでなかなか熱いですね。
今後も機会があれば行ってみたいと感じました。
以下、この日撮った今後伸びそうな選手写真。
【番外編】