【自転車自叙伝】第1章・天の巻、その3 | 自転車日本一周旅

【自転車自叙伝】第1章・天の巻、その3

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雨の話が2回続いての後の第3回目はさらなる荒天、雷です。


雷、いまだに当たったことはありませんが、
過去にニアミスは何度となく。


特に怖いのは峠や高原、南に浮かぶ平らな島とかを走ってるときに出くわす場合です。

平らなとこに突っ立つアンテナ状態になっちゃいますから。


対処法としたら、もう雷雲が立ちこめて来たら雨宿りできるとこを探しましょう。


ただ、峠付近の場合は必ずしも得策じゃなくって、
全力で駆け抜けちゃう方がいいかもしれません。


雷雲は上昇気流で発達するので
峠の近辺だけに留まり、時間とともに猛烈に成長しちゃうことも。


峠なら越えてしまえば道は下りですしね。


あと峠越えをするときはなるべく早朝がよいです。
経験則ですが、雷雲が大きく育ってくるのは大概朝の10時を過ぎたあたり。


山の天気は変わりやすいので、天気予報だけで安心することのないように。


そんで最終手段、雷雲の真っ只中に入ってしまって逃げ場も見つからない場合には
自分には絶対落ちないんだって思い込むことですかね。


自転車はいろんな準備や機材の知識は必要ですが
エンジンがついてるわけじゃないので
最後はメンタルなとこが一番きいてきます。


ともかく一大事の中で止まれなかったら逃げるしかない。

路肩があればアスファルトに寝るのも手かもしれませんが、
雷対策にはなったとしても、
雨とアスファルトに体温奪われてもっとひどい状況になっちゃうかもしれませんし。


一度山林にて道横に寝そべって雷雲をやり過ごしたことはありますが、
そのときは夏真っ盛りでしたので。


ただそんなときに限って車通りの少ないであろう道に
追い付いて来た車のドライバーさん。


ことさらに心配されて
ひどく肩身が狭く恐縮至極となったのを思いだします。


そして気持ちをキープできて、命からがら安全なとこまで逃げつけたときには
そんな自転車の存在がドライバーさんに迷惑をかけてしまってることに反省したもんです。



ともかく雷雲については
突発的なものを除いては
天気予報などで避ける努力は最大限にしましょう。


そいでも雷鳴を聞いたり
稲妻を目にしたら
すぐに落雷の場所を携帯などで調べるようにし

迂回路が見つかれば臨機応変にコース取りは考えましょね。



ちなみにこんだけ雷について言うのは
乗鞍岳の近くを走ったときに
出会った自転車乗りの方から聞いた話によります。


その方の言を借りると
毎年落雷で命を落とす方が
少なからず乗鞍ではいるそうでして。


日本の舗装道路の最高地点である乗鞍の畳平。

名前の通り、近辺は平らな地形なんですが、かつかなりの高所なんで
回りには避雷針がわりになるものも少ないのでしょうね。


そのときに落雷がすぐ隣にある恐怖であることを実感したわけです。


なお、雷で印象に残ってるのは
岐阜でのこと。


ゲリラ豪雨に遭いかけ
岐阜の駅にて自転車を畳みつつあったとき
駅前の銀行の避雷針でしょうか。

バリバリガラガラドッシャーン!!!


地響きを起こすような轟音に
背筋も凍る思いがしました。


こんな怖い思いをしながらなんで自転車乗ってるんでしょねえ。


う~ん、もはやマゾヒスティックの境地といったとこでしょか(ーー;)


ともかくも次で天の章も最終節です。


では。