【自転車自叙伝】第1章・懐の恐怖、その1
さてさて、自転車自叙伝、一番初めの恐怖は軽めのものから。
それは、まだ自転車を乗り出して1年弱の頃
初めての長旅でのお話です。
時はゴールデンウィーク、春の真ん中のふわふわしがちな時節柄のことでした。
途中でへこたれても帰りやすく、かつ近すぎずと
大阪府高槻市の自宅から走りだした先は四国。
事件は旅の初めから起こります。
まずは本州と四国を唯一自転車自走で渡れるしまなみ海道を目指し
西へと向かいました。
向かい風を緩いペースで二時間ほど30km強。
兵庫県に入り、そろそろお昼でも食べようとした頃合いです。
弁当屋さんを物色し、晴れた川原で昼休憩としゃれこもうと思いながら、
ポッケの財布を取り出そうとしたのですが、、、
あれっ、ない!!!
出掛けのことを思い返してみたら
財布は絶対確認してのです。
なのになんで?
その財布を確認したあとは
ヘルメットと手袋を身に付けようとその財布を玄関の靴箱の上に置いて
ドアあけて、自転車出して
鍵閉めてって。
あれっ?( ̄▽ ̄;)
不幸中の幸いだったのは、
まだ弁当屋さんに入る前に気づけたことでしょうか。
泣く泣く追い風の中、今来た倍のスピードで
逃げるように高槻まで折り返し
しっかり玄関に寂しく忘れ去られた財布くんを無事回収。
ふたたび自転車をこぎだしたのでした。
--まだまだ第1章は次の節に続く--
