24号線(国道走破記録その22)
国道を自転車で走った思い出その22。
24号線です。
1号線から、ここまでの未踏路線(14,15号線)
■国道24号線
○通称
奈良街道・大和街道など
○全路線区間
京都市~和歌山市
166.4km
○自転車で走った区間
城陽市~奈良市
大和高田市~橋本市
かつらぎ町~紀の川市
岩出市~和歌山市
○寄った道の駅
紀の川万葉の里
24号線と言えば、魔の路線。
こっから先、痛いの苦手な方はご遠慮ください。
あれは2006年の12月のアタマのことです。
奈良のライブハウスへ遊びに行くのに
自転車で向かいました。
初の奈良市行きです。
今は関西在住ですが、
関東出身のおいら。
関東の中学じゃあ、修学旅行の定番コース、京都・奈良ですが、
おいらの年だけなぜか京都だけ。
奈良公園の鹿にお辞儀をしてせんべいを食べてもらうという過去の願望が
ようやくに叶えられたのですが
実は朝方は雨が降り
路面コンディションはかなり悪い中での走行でした。
奈良の商店街の歩道にて、スリップで落車1回。
ここで慎重に帰りは輪行すべきでした。
ところが奈良公園の鹿と
24号線沿いの極楽湯にてまったりし、
ライブハウスでテンション上がったおいら。
奈良から高槻は電車の接続も悪く、輪行は正味「たり~ぜ」と
帰りも自転車を強行したのです。
寒い冬の夜。
最初は快適に24号線を京都方面へ
走って行きました。
交通量もそれなりにありましたが、
迷うよりはいいかと、国道をひた走り
木津川を越えたあたりです。
橋を渡りきって、ほっと一息。
下り坂に任せて、加速気味に進んだところで
後方からヘッドライトが近づいて来ました。
路肩が狭かったので歩道へ退避しよかと
左へハンドルを倒した瞬間です。
ず、
ず、
ずり、
ずりずりずり、
ざざざざざざざざざ、
ずず~んんん!!!
そのまま越せると思ったんですがねぇ、
段差1cm弱の縁石。
やっちまったなぁ~、おいら。
イタタタタタタタ!!!
膝やら肩やら、しこたまに打ち付けた痛みに一瞬声も出なかったのですが
それでも立ち上がることはできました。
いやぁ、生きてるって素晴らしい。
でも余裕を見せようとした刹那、
左目の上あたりから鼓動と呼応して、温かい何かが。
どくん、しゅるるる。
どくん、しゅるるる。
いやぁぁぁぁ!
待て、待て、待て。
パニくったら負けだよ、この状況。
場所は木津川近く、
時刻は晩の10時過ぎの土曜日
人通りはほぼない中で
頭から血を流した男が1人。
おいらはもうすでに死にかけている!
………。
(再度)いやぁぁぁぁ!!!
…なぁんて、
冗談はさておき。
いや、事故って怪我したのは真実なのですが、
人間、ここまで悲惨な状況に対面すると
かえって冷静になるもんです。
あとは何しても上がるだけなんだから。
じゃ、まずやるべきこと、トップ・プライオリティは?
このほとばしるヤツをどうにかせねば。
視界が狭くて、しょうがないやぃ!
そこで、手に取ったのは
極楽湯にて体を洗ったタオルでした。
濡れてはいるけど
汗拭いたまんまの状態よかマシだったかもと
そのタオルで額を縛ってみます。
出血はだいぶマシになり、
視界はばっちり。
状況、ひとまず一歩前進やぁ!
では、セカンドプライオリティ。
誰かに助けを求めねば。
奈良を出たときより
俄然少なくなってた交通量ですが、
元は後続車を避けての事故です。
そのうち通った車にすがれば良いだろうと
通り来る車にヒッチハイクよろしく手を上げたのですが、
5台過ぎ、
10台過ぎ、
一向に停まってくれる気配はありません。
冷静に考えたら
夜の10時過ぎ、こんな時間のヒッチハイカーなんて、
怪しくて拾おう思わないですよね。
もし百歩譲って停まろうとした車がいても
血だらけになのに
元気に立って片手あげてるなんて
リアルホラーやん。
このまま通行車に期待しても
らちがあかんというのを感じとり
別の手立てはないかと所持品を思い直してみました。
…すると
携帯電話!!!
最初から、これで救急車呼べばいいやん。
やったぁ~!
もう大丈夫やぁ!
一気に解決方向へ
余裕も出てきたわけで、
1を2回押したところで、
えと、次は0やったっけ?
いやいや、そら警察やろ。
じゃ、7なんて?
ぴっ
ぴっ
ぴっ
ぽ~ん!
って、時報聞いてどうするよ!
ノリ突っ込みもできるくらいに
冷静さは取り戻していました。
これ、ホンマ。
その証拠ってわけじゃないですが、
まずは119にかける前に、想定されるやり取りをシミュレーションしたのです。
こちらの正しい情報を伝えられなきゃ、
せっかくの携帯電話も無用の長物ですからね。
以下、1人2役での問答です。
Q.どうされました?
A.自転車に乗っていて、縁石で横滑りして転倒、頭から出血してます。
Q.事故の場所は?
A.国道24号線木津川を奈良から京都方面へ渡ってすぐです。
横には町工場のような青い建物があります。
Q.傷の具合は?
A.頭部裂傷以外に、擦過傷や打ち身もありますが、頭にはタオルを巻いていて、ひとまず小康状態です。
よっしゃ、完璧!
ちなみに今は携帯GPSもありますが
このときは、まだついてませんでした。
また、知らない場所で所在地を知らせるには
手近なジュースの自販機を調べるのがいいらしいです。
必ずと言っていいほど、自販機には住所が書いてあります。
これも、そんときはつかんでない情報でしたけど。
さておき、万を持して119をダイヤルしたおいら。
やり取りも想定通り、
これで救急車が来てくれるとほっとしたとき、
最後に電話口からきた質問は
「その辺りに(ファミレスの)ココスありますよね?」
自転車の事故と言ったから地元の人と思われたのか
こちらが正気なことを確認するためか
この質問で形勢逆転!
無いです、無いんですよ、近くにココス(涙声)
あのときぐらい本気でココスを探したのは
後にも先にも無いことでしょう。
閉店間近、看板の電気が消えたココスは通り過ぎた橋の袂にありました。
救急車を待つ間、
それまで通行人は0だった国道に自転車のおじいちゃんが走ってきました。
事故直後の状態を保持したのがいいかと
自転車が歩道を塞ぐ形で横たわっていたのですが、
それではおじいちゃんが通りにくかろうと
自転車をどかしながら、「すんませ~ん」と一言。
しかし、おじいちゃんはあり得んスピードで去って行ったのでした。
あかん、おいら血まみれやったんだ…。
やがて救急車が到着、
住所、年齢、名前など
2回同じ質問をされたのは正気を失ってないか確認する目的もあるのでしょう。
指先に洗濯ばさみみたいな血圧計をつけられて
正常値ながら、今まで測った中で、どれよりも低い値だったのは
冷静になろうと努力した結果なのか、
出血のせいなのか。
ぼや~っと
そんな中で頭をよぎったのは勝利の2文字。
帰り道
血だらけのおいらに
タクシーはつかまるべくもなく
また自走することになろうとは考えるべくもありませんでした。
てか、事故ったとこで敗者なんよね、やはり。
なお、後日談として
一週間通院して頭の怪我の治療が終わる前日の晩、
打ち身と思っていた脇腹の痛みが猛烈に激しくなり
おかしいなとレントゲンを撮ったところ
肋も一本いっちゃってましたとさ。
病は気からってのの逆バージョンですかねぇ、
気ぃ張ってると骨折も気づかない!
24号線よか、事故の話になっちゃいましたが、
ヘルメット着用は重要やなぁってのを感じていただけたら幸いです。
あと走るルートも
この事故以降は
なるべく路肩が広そうなとこ
交通量の少なそうなとこを選ぶようになりました。
どうにも危ないとこは、走るのOKな歩道をゆっくりと、とかね。
楽しく走れる範囲で走る、それが、これからもずっとずっとモットーです。
24号線です。
1号線から、ここまでの未踏路線(14,15号線)
■国道24号線
○通称
奈良街道・大和街道など
○全路線区間
京都市~和歌山市
166.4km
○自転車で走った区間
城陽市~奈良市
大和高田市~橋本市
かつらぎ町~紀の川市
岩出市~和歌山市
○寄った道の駅
紀の川万葉の里
24号線と言えば、魔の路線。
こっから先、痛いの苦手な方はご遠慮ください。
あれは2006年の12月のアタマのことです。
奈良のライブハウスへ遊びに行くのに
自転車で向かいました。
初の奈良市行きです。
今は関西在住ですが、
関東出身のおいら。
関東の中学じゃあ、修学旅行の定番コース、京都・奈良ですが、
おいらの年だけなぜか京都だけ。
奈良公園の鹿にお辞儀をしてせんべいを食べてもらうという過去の願望が
ようやくに叶えられたのですが
実は朝方は雨が降り
路面コンディションはかなり悪い中での走行でした。
奈良の商店街の歩道にて、スリップで落車1回。
ここで慎重に帰りは輪行すべきでした。
ところが奈良公園の鹿と
24号線沿いの極楽湯にてまったりし、
ライブハウスでテンション上がったおいら。
奈良から高槻は電車の接続も悪く、輪行は正味「たり~ぜ」と
帰りも自転車を強行したのです。
寒い冬の夜。
最初は快適に24号線を京都方面へ
走って行きました。
交通量もそれなりにありましたが、
迷うよりはいいかと、国道をひた走り
木津川を越えたあたりです。
橋を渡りきって、ほっと一息。
下り坂に任せて、加速気味に進んだところで
後方からヘッドライトが近づいて来ました。
路肩が狭かったので歩道へ退避しよかと
左へハンドルを倒した瞬間です。
ず、
ず、
ずり、
ずりずりずり、
ざざざざざざざざざ、
ずず~んんん!!!
そのまま越せると思ったんですがねぇ、
段差1cm弱の縁石。
やっちまったなぁ~、おいら。
イタタタタタタタ!!!
膝やら肩やら、しこたまに打ち付けた痛みに一瞬声も出なかったのですが
それでも立ち上がることはできました。
いやぁ、生きてるって素晴らしい。
でも余裕を見せようとした刹那、
左目の上あたりから鼓動と呼応して、温かい何かが。
どくん、しゅるるる。
どくん、しゅるるる。
いやぁぁぁぁ!
待て、待て、待て。
パニくったら負けだよ、この状況。
場所は木津川近く、
時刻は晩の10時過ぎの土曜日
人通りはほぼない中で
頭から血を流した男が1人。
おいらはもうすでに死にかけている!
………。
(再度)いやぁぁぁぁ!!!
…なぁんて、
冗談はさておき。
いや、事故って怪我したのは真実なのですが、
人間、ここまで悲惨な状況に対面すると
かえって冷静になるもんです。
あとは何しても上がるだけなんだから。
じゃ、まずやるべきこと、トップ・プライオリティは?
このほとばしるヤツをどうにかせねば。
視界が狭くて、しょうがないやぃ!
そこで、手に取ったのは
極楽湯にて体を洗ったタオルでした。
濡れてはいるけど
汗拭いたまんまの状態よかマシだったかもと
そのタオルで額を縛ってみます。
出血はだいぶマシになり、
視界はばっちり。
状況、ひとまず一歩前進やぁ!
では、セカンドプライオリティ。
誰かに助けを求めねば。
奈良を出たときより
俄然少なくなってた交通量ですが、
元は後続車を避けての事故です。
そのうち通った車にすがれば良いだろうと
通り来る車にヒッチハイクよろしく手を上げたのですが、
5台過ぎ、
10台過ぎ、
一向に停まってくれる気配はありません。
冷静に考えたら
夜の10時過ぎ、こんな時間のヒッチハイカーなんて、
怪しくて拾おう思わないですよね。
もし百歩譲って停まろうとした車がいても
血だらけになのに
元気に立って片手あげてるなんて
リアルホラーやん。
このまま通行車に期待しても
らちがあかんというのを感じとり
別の手立てはないかと所持品を思い直してみました。
…すると
携帯電話!!!
最初から、これで救急車呼べばいいやん。
やったぁ~!
もう大丈夫やぁ!
一気に解決方向へ
余裕も出てきたわけで、
1を2回押したところで、
えと、次は0やったっけ?
いやいや、そら警察やろ。
じゃ、7なんて?
ぴっ
ぴっ
ぴっ
ぽ~ん!
って、時報聞いてどうするよ!
ノリ突っ込みもできるくらいに
冷静さは取り戻していました。
これ、ホンマ。
その証拠ってわけじゃないですが、
まずは119にかける前に、想定されるやり取りをシミュレーションしたのです。
こちらの正しい情報を伝えられなきゃ、
せっかくの携帯電話も無用の長物ですからね。
以下、1人2役での問答です。
Q.どうされました?
A.自転車に乗っていて、縁石で横滑りして転倒、頭から出血してます。
Q.事故の場所は?
A.国道24号線木津川を奈良から京都方面へ渡ってすぐです。
横には町工場のような青い建物があります。
Q.傷の具合は?
A.頭部裂傷以外に、擦過傷や打ち身もありますが、頭にはタオルを巻いていて、ひとまず小康状態です。
よっしゃ、完璧!
ちなみに今は携帯GPSもありますが
このときは、まだついてませんでした。
また、知らない場所で所在地を知らせるには
手近なジュースの自販機を調べるのがいいらしいです。
必ずと言っていいほど、自販機には住所が書いてあります。
これも、そんときはつかんでない情報でしたけど。
さておき、万を持して119をダイヤルしたおいら。
やり取りも想定通り、
これで救急車が来てくれるとほっとしたとき、
最後に電話口からきた質問は
「その辺りに(ファミレスの)ココスありますよね?」
自転車の事故と言ったから地元の人と思われたのか
こちらが正気なことを確認するためか
この質問で形勢逆転!
無いです、無いんですよ、近くにココス(涙声)
あのときぐらい本気でココスを探したのは
後にも先にも無いことでしょう。
閉店間近、看板の電気が消えたココスは通り過ぎた橋の袂にありました。
救急車を待つ間、
それまで通行人は0だった国道に自転車のおじいちゃんが走ってきました。
事故直後の状態を保持したのがいいかと
自転車が歩道を塞ぐ形で横たわっていたのですが、
それではおじいちゃんが通りにくかろうと
自転車をどかしながら、「すんませ~ん」と一言。
しかし、おじいちゃんはあり得んスピードで去って行ったのでした。
あかん、おいら血まみれやったんだ…。
やがて救急車が到着、
住所、年齢、名前など
2回同じ質問をされたのは正気を失ってないか確認する目的もあるのでしょう。
指先に洗濯ばさみみたいな血圧計をつけられて
正常値ながら、今まで測った中で、どれよりも低い値だったのは
冷静になろうと努力した結果なのか、
出血のせいなのか。
ぼや~っと
そんな中で頭をよぎったのは勝利の2文字。
帰り道
血だらけのおいらに
タクシーはつかまるべくもなく
また自走することになろうとは考えるべくもありませんでした。
てか、事故ったとこで敗者なんよね、やはり。
なお、後日談として
一週間通院して頭の怪我の治療が終わる前日の晩、
打ち身と思っていた脇腹の痛みが猛烈に激しくなり
おかしいなとレントゲンを撮ったところ
肋も一本いっちゃってましたとさ。
病は気からってのの逆バージョンですかねぇ、
気ぃ張ってると骨折も気づかない!
24号線よか、事故の話になっちゃいましたが、
ヘルメット着用は重要やなぁってのを感じていただけたら幸いです。
あと走るルートも
この事故以降は
なるべく路肩が広そうなとこ
交通量の少なそうなとこを選ぶようになりました。
どうにも危ないとこは、走るのOKな歩道をゆっくりと、とかね。
楽しく走れる範囲で走る、それが、これからもずっとずっとモットーです。