訪問日:2022年9月3日
所在地:茨城県桜川市羽鳥字りゅうがい
訪問人数:城友さん2名と私の計3名
参考サイト
歴史
伝承では平将門の叔父にあたる平良兼の館跡と伝わる。将門記には、「弓袋山の対陣」で将門は良兼を攻め、良兼のいた羽鳥地区周辺を焼き払ったという話が残されている。
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リュウガイ城が平良兼の館だったと裏付ける資料はなく、あくまで伝承のみです。実際に城址を見学したところ、戦国時代の山城だと思いました。リュウガイ城のすぐ北側には真壁城があり、真壁氏関連の山城かもしれません。
縄張
比高差90mの地点に築かれています。構造は堀切と横堀で防御するという至ってシンプルなものです。
出典:余湖くんのホームページ
当日のルート
二十三夜供養塔から登りました。ここから登ると多賀神社に到着します。
多賀神社に到着。比高差90mの山城ですが、登りがキツイのはここまで。写真を撮り忘れましたが、ここからさらに愛宕社へ行き、愛宕社から尾根道に入ります。
尾根道はかなりなだらかであり移動が楽です。途中、移動を阻む藪などは殆どありません。尾根道の西側に通路のような窪みがあったのですが、これはなんでしょうか。街道の跡、それとも土を採取した痕?
尾根道には人が加工したであろう巨石が転がっていました。山は採石場としても利用されていたのでしょうか。
愛宕社から移動すること約15分、「竜ヶ井城跡」の札が登場しました。バイクが立入禁止にされていますが、麓にモトクロスサーキットがあることと何か関係しているのでしょうか。
さらに進むと切通が登場します。ここからが本格的に城内です。
切通を通り抜けると郭北側の堀切が登場します。郭がの高さは3m程度。後ほど郭から堀底に降ります。
堀切から城址を南下すると横堀が登場します。草が綺麗に狩られていてとても見易いです。
郭側の高さは4m程度。
横堀を挟んで郭を望む。
そして郭内に入ります。郭の削平はとても甘く、そこまで念入りに普請された感じではありません。かなり急ピッチで作り、すぐに放棄されたのではないでしょうか。
郭の土塁。
郭から横堀を見下ろす。
最後に郭から北側の堀切に降りました。
堀底を見学した後に下山しました。
城址は保存会の方々によって整備され、見学がとても容易です。ここまで綺麗に整備していただけるなんて本当に感謝です。
城址は平良兼館跡という伝承があるものの、城郭遺構を見るとやはり中世のものだと思いました。
以上、リュウガイ城でした。