50年ぶりに読む不如帰(1/2) | hello-candy-candyのおかりなブログ

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ひねもす土の音(オカリナ)の響きに興をもよおせど、しばし徒然なるままに由無し事を綴りけるなり。

時々テレビのクイズ番組に登場する「不如帰」の読み方。知っている人は、多分この小説を読んでいることだろう。今思うと韓国ドラマのストーリーにそっくりだ。もっともこちらの方が本家本元だが。

 

1日1曲ずつオカリナを演奏しています。

今日の曲は「春一番」です。昨日の「春よ、来い」と同様に

この歌を聴くと春を実感しますする。

このブログの最下欄にリンクが張ってあります。

 

 

  新婦は18歳の浪子

 

 主要登場人物は、女学校卒業後まだ間もない片岡浪子18歳、人望厚く心優しいその父片岡陸軍中将、浪子の亡き母の姉加藤子爵未亡人、川島武男海軍少尉24歳、その母で夫亡き後それまでの反動で身も態度も肥大になり皆に煙たがられる川島男爵未亡人、武男の従兄だが身の不幸を呪い悪巧を働く千々岩安彦だ。

 時は明治27年。 新婚間もない浪子と武男が楽しく伊香保に遊ぶところから物語は始まる。一年の大半を航海で過ごす武男にとって、ほんの束の間の休暇後も直ちに巡洋航海に出る。しばし後、浪子が風邪をこじらせて肺結核と診断される。

 

  不幸の始まりは結核

 

 当時、結核は伝染する死の病だ。千々岩は以前軍内での立身出世を図り片岡中将へ近づくため浪子に狙いを定めたことがあった。千々岩は、復讐のため叔母に当たる武男の母に、結核の恐ろしさを吹聴した。

 浪子は逗子の別荘にて療養。軽薄な母は、一人息子武男への感染とお家断絶を懸念し、武男が訓練航海中に相談なしに、離縁の使者を片岡家へ発認否任

 

  人非人の義母

 

 浪子の父は、言い淀む使者の用件を推し量り、一言、わかりました。何も知らない浪子は、武男が航海を終えるのを逗子で待ち焦がれる。そこへ媒酌人だった加藤子爵未亡人が突然現れ、帰京を促す。訝りながら帰郷すると家人らの様子がおかしい。川島にあるはずの自分の嫁入り道具を見て、全てを悟った浪子は泣き崩れる。

 訓練航海から横須賀に寄稿した武男は、その足で逗子へ行ったが、留守番の下僕に浪子は急用で帰京したと聞かされ、胸騒ぎを覚えつつ自宅へ帰った。がらんとした我が家の様子をみて、母に詰問するが全ては後の祭りだ。

 



▼Myオカリナ演奏

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春一番(キャンディーズ)