こんにちは。HCnetの山下です
今回からは、健康を維持・増進するための3条件の一つ
である「運動」について考えてみます。
前回のブログでも申し上げたように、改訂版の「健康予防
管理専門士公式テキスト」では運動の項目が加筆されて
より充実した内容になっているようです。私も近いうちに
購入して勉強をする予定です。
今は改訂前のテキストしか手元にないので、そちらの内容
でブログを書いていきます。
厚労省の国民健康・栄養調査結果(平成19年)により
ますと、運動の習慣がある人が全世代平均で30%と大変
低くなっています。世代別でみると、意外と60代以上の高齢
世代は男女とも4割近くが運動習慣があるのに対し、現役
世代は軒並み2割前後と低くなっています。やはり、仕事や
家事に忙しい現役世代は運動をする時間がないということ
なのでしょう。
さらに、1日に歩く歩数の調査というものがあるのですが
1日の歩数の目標値を厚労省が定めていて、男性は9000歩
女性は8000歩となっています。ところが、実際は男女とも
目標値には達せず、しかも年を追うごとにその歩数は減少
していて、平成20年の調査では、男性が約7000歩で女性が
約6000歩ということで、それぞれ目標値と2000歩程の差が
あります。
さて、では運動不足は具体的に健康にどのような影響を
もたらすのでしょうか。
まず第一に運動不足は筋力低下をもたらします。筋力が
低下する結果、血流が悪くなります。血流が悪くなることは
身体全体の不調につながります。内臓の機能が低下し
腰痛や肩こりを引き起こします。全身の不調は免疫力
の低下にもつながり、重大な病気のひきがねともなりかね
ません。また、心肺機能は運動による負荷をある程度かけて
いかないと衰えていきます。心肺機能の低下は息切れ
や疲れ冷え性などの症状をもたらします。更に脳に酸素が
不足するため頭もよく働かなくなります。
次に、運動不足の人は瞬発力、バランス感覚、柔軟性が欠けて
いくため、転倒したりケガをしたりしやすくなります。軽いけが
なら数日~数週間もあれば治癒しますが、例えば骨折などで
長期入院などをすると体力が衰えて他の病気に罹ることも
あり得ます。特に高齢者の方は骨折やけがが寝たきり、要介護
につながってしまうケースが非常に多いのです。
さらに、運動不足による筋力低下は基礎代謝を低下させます。
その結果非常に太りやすい体質となり、あらゆる生活習慣病
に罹り易くなるのです。
以上、まとめると
①運動不足⇒筋力低下や心肺機能低下⇒血流悪くなる
⇒あらゆる不調や病気
②運動不足⇒瞬発力、バランス感覚、柔軟性低下⇒
ケガや骨折⇒入院生活が体力低下をもたらす⇒あらゆる
不調や病気
③運動不足⇒筋力低下⇒基礎代謝低下⇒生活習慣病
