何から、何まで、大満足だった中国旅行だが、
衝撃的な出来事があった。

上海から、国内線を乗り継ぎ、西安空港でのこと、
団体で、出口にむかっていると、私たち親子だけ、
呼び止められて、別室に連れて行かれて、もう一度
セキュリティチェックを受けた。ボディチェックのあと、
荷物のX線検査。そこで、係員が叫ぶ。
‘フック!’
‘?’
‘フック!’

何の、ことか、さっぱり理解できない。

ここで、もう一人の英語を話す係員があらわれて、
息子の手荷物のファスナーをあけて、何かを探し出した。
そして、とりだしたのは、BOOK だった。

‘YOU HAVE A BOOK.’

フックとは、BOOK のことだったのだ。

えー、なんで、本もってちゃいけないのーーー?
といっても、これ、息子が夫に勧められて読んでた
学術書。
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中身を見てすぐに無罪放免となった。

こんな時でも、びびりの次男は、何も言えない。
ママが、
‘HE IS A MEDICAL STUDENT.
 HE STUDIES EVERYDAY.’

なんて、叫んでた。
こんな本、海外旅行に持ってくるなよ。

それにしても、あのとき、
「天安門事件の真実。
 鄧小平は、かく晩節を汚せり。」

(本の題名は、私が勝手に、つけた物。)
なんて類いの物だったら、没収?連行?
おーこわ。やっぱり、中国は、言語統制の国だった。

皆が、心配そうに待っていてくれた。疑われた本が、
免疫学の本なんて、笑い話だが、このことについて、
中国人ガイドに、二三質問してみたが、答えは、
曖昧な物だった。言えないのね。

その後、どこに行っても、息子は、厳しくチェックされていた。
ポケットに、入れていたニキビの薬まで、調べられた。
こんなとき、説明するのは、いつもママ。ほんと、
しっかりしてよ。

それにしても、気弱な次男だが、一応は、生物学的には、
男。若い。長髪。係員が持っているマニュアルによれば、
典型的な、活動家ということか。