Hypertension | Heavy Metal Is My Way

Hypertension

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TRUE THRASH FEST OSAKA 2011
いよいよ本日より開戦。

今回で第三回目となるTTFの開催を祝い、煽りと期待を込めてこの文章を作製させて頂きます。主催者である大阪梅田のメタル専門店、ROCK STAKK Records・松尾店長はじめ、貴重な御時間を割いてライヴに足を運ぶ御客様に感謝の意と万感の念を込めて、皆さんに対しこのTTFが如何に素晴らしきイベントかと云う事を更に御伝えすべき責任が我々にはある、と感じる次第である。

珠にライヴ告知ばかりで集客がある程、甘い情勢では無い。我が国でも特に大阪なる地は不景気の風が吹き荒れていると、メディアを通じて目に耳にする事も多い。そんな世情の中、大阪と云う地に特化し拘りながら開催をするその信念に敬意を表すると共に、余程の事が無い限り実現するに難しく思う。東京、関東圏で開催すればそれなりの成功、最も金銭的な部分で潤うだろうが、それを拒否する事により自らに足枷をはめた事になる。3月に来日するIRON MAIDENでさえ、今回は関東圏のみのライヴしかないのだから。所謂大手の呼び屋が全てを仕切るTHRASH DOMINATIONと違い、このTTFは海外バンドの招聘から始まり、ブッキング、チケットの手配等、ライヴ実現に至るまでの全てが松尾店長を軸に個人レベルで行われている。

スラッシュメタル、と云っても様々なスタイルがあり一概に形容するのは中々難しく思うが、何を一番重要視するのか、人それぞれによって様々な意見がある様に思う。それは楽器のテクニックに裏付けされた整合感、構築美でも良し。リズム感、2ビートの速度1つ取っても人によって感じ方は様々であるだろう。例えばSLAYERに関して述べれば、ポール・ボスタフは巧いが、デイブ・ロンバードのつんのめるかのごとき2ビートにこそ体感速度を感じる人も多い。いつでも議論の軸となる、チューニングに関してもそうだ。リフの刻みは右手で作る、アンプで作るのは邪道だ…と未だに主張するのは職人気質の方々の意見であろうか。

リフの刻みと云えば巷ではゲイリー・ホルトが代表されるのだろうが、今回TTFに来日を果たすRAZORのギタリストにしてオリジナルメンバー、デイブ・カーロを崇拝する者は我々バンドマンに多い。鬼神の如くひたすら刻みまくるあのリフに衝撃と影響を受けた、と主張するギタリスト諸氏は今でも少なくないと思う。2ndアルバム、Evil Invadersを聴いた時の衝撃を前回は伝えたが、4枚目にしてスラッシュメタル史上、ベスト5に入るであろうViolent Restitutionを未だに聴いた事が無い貴兄がおりましたら、今からでも遅くないから是非とも聴いて欲しい。このアルバム、とにかく刻む。ひたすら刻む。リズムが早かろうが遅かろうがギターはズクズクザクザクと刻み倒している。正気の沙汰とは思えぬ。最早狂気だ。

刻みと云えば我々日本勢も負けず劣らずである。TTFの参謀格であるRIVERGE。かのV.A、SKULL SMASHに収録されたSlavish Chargeで披露された刻みは日本最速だった。FASTKILL、彼等の曲に見受けられる鋭い刻みはRAZORの影響大であるのは明白だろうし、リーダー望月氏もその事実を公言して憚らない。今回、TTFに初参加を果たすUNHOLY GRAVE。メタルリスナーには余りお馴染みでは無いかも知れないが、ライヴ開始からラストまで曲間が一切無い怒涛のステージング、鬼気迫る小松御大の咆哮、ギタリストtee氏による鉈の如き重く切れ味鋭いギターリフが最大の武器。メタル野郎は度胆を抜かれる事だろう。RAGING FURY、ギタリスト豊三氏の変幻自在なソロワークに魅了される事間違い無し。EP、The Rattlesnake Rulesにて繰り広げられた氏のギタープレイは神だった。SABBAT、MAGNESIUMのギタリストでもあるイシダミアンのプレイには独特の旋律があり日本人特有の美しさと暗さを秘めて
いる。ライヴに関してはとにかくゾルゲリオン氏のやる気次第か…(笑)

今回のフライヤーは奴隷怒でお馴染み、地獄絵師Goatsheep氏による物。独自のセンスと絵力に溢れた作品に仕上げて頂いた。TTF2010のDVDジャケットに鎮座する重戦車のイラストも、氏による作品である。

では雪の大阪で会いましょう。