Killer | Heavy Metal Is My Way

Killer

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12月11日(土)

放浪の殺し屋、ジプシー・ジョーが日本で試合をすると聞き、いてもたってもいられなくなり新宿は歌舞伎町へ。

FACEでプロレスを観戦するのは何気に初めてだったりする。リキッドルームの頃にはMOTORHEADやMISFITSなどを観たが、場内に入るとこんなに狭かったっけ?と感じる。MOTORHEADの時、まだ客電が点いてるのにレミーさんがベースをベンベンと弾きながらステージに出て来て、客もスタッフも慌ててたのがいい思い出だ。

SMASHは先月もJCBホールで観戦したが、良くも悪くも興行全体が計算され随分と造り込まれている印象。この良くも悪くも、ってのが我々のような嫌なプヲタには気になる部分。昨日は昨日でTAJIRIが華名に毒付いてたり、とか。なんかやり方があからさまと言うか。固定客は既にいるみたいだが、それは明らかに後楽園や新木場等に定期的に足を運ぶダイハードなマニア層ではなく、SMASH限定のファンであるのは会場の雰囲気を察するだけで十二分に理解が出来る。SMASH側もその固定客をサポーター、と表現する部分にそれが明白となっている訳で。ドラゴンゲートの会場みたいな、正にそんな雰囲気。まあ、素直に言えば、この雰囲気は非常に居心地が悪い。薄暗い照明でビール一杯800円位取られる様な、シャレオツなバーで飲んでいるような居心地の悪さと同じ。勿論、試合中も他のプロレス団体、所謂インディー団体の雰囲気とは違い、プロレス愛とユーモアに溢れ、ウィットに富んだ野次が飛ぶ事も無く、サポーター達は必死にレスラーを応援している。今時、珍しく会場に子供客が多いのはいい事だとは思う。が、純然培養された試合を観て育つのと、我々が幼少の頃に観て来た様な、アントニオ猪木による全国放送公開イジメ(対国際軍団)やブッチャーとシークの仲間割れ、何度も引退、復帰を繰り返すレスラー達、天龍にボコられる元横綱(輪島)、新日本対UWF、対ジャパンプロレスの様な、情念渦巻くリングの姿を観る事から学ぶ事は無いまま、プロレスとはこうだ、と価値観を固定されてしまうのは非常に残念でならない。騙し、裏切り、血、火炎噴射、苛め、闇討ち等、我々は幼少のみぎりに上記した様なプロレスを目の当たりにし、人として生きる上で様々な事柄をそこから反面教師として学んだのだ。まあ、別にどうでもいいんだけど。

ジプシー・ジョー、当年取って77歳。立派なじいさんだ。ラッシャー木村さんの国際プロレス時代の入場テーマが流れ、場内が暗転した瞬間、只ならぬ緊張感がFACEを包み込んだ。刹那、ジョーさんが花道にユラリと姿を現した瞬間、会場の雰囲気が瞬時に変貌したのを察知したと同時に、我が内なる部分に秘めたプロレススイッチがカチツと音を立てたのが聞こえた。そして彼等もオレ同様、このSMASHなる団体の水が合わなかったのだろう、今まで静かに観戦をしていたと思われる、いなたいプヲタの連中がジョーさんの姿を視界に入れた瞬間に一喜一憂し始め、あの愛ある野次と歓声を飛ばし始めた。もう気分は完全に90年代のインディー団体の会場にいるような高揚感だ。言葉にならない。試合に関しては記憶に留めておく。

先日友人から御借りした、IWA Japanが出したゴージャス松野DVDにジョーさんが出てたので、2000年位までは来日していたと思う。このDVD、様々な意味でヤバいです。プヲタは必見。

12月16日(木)

会社の忘年会を蹴り、聖地後楽園ホールへ。

久々のみちのくプロレス観戦。観客はほぼ平日の仕事帰りだと思うが、何とチケット完売。招待券云々、と言われてましたが、後日にさる筋から聞いた話によると、みちのくの某選手にチケット予約を頼んだら本当に完売で断られた、との事。本当に無くなったんか…凄いな。

試合前、愚乱・浪花の追悼式に涙。死のイメージが全く結び付かないキャラクターだっただけに、悲しみも更に深まる。遺影が飾られた献花台を目にしても、全く現実味が湧かない。浪花さんの記憶と言えば、第一回ふく面ワールドリーグ戦の最下位決定戦、ゴルゴダ・クロスとの試合。負けた方はマスクを脱がなければならない、そんな緊張感溢れたルールでの試合、キャラクターをかなぐり捨て必死に戦う姿が未だに記憶に鮮烈に残っている。

試合は若手達が引っ張る現在進行形のみちプロ、TAKA、人生、FUNAKI、東郷等往年のみちプロを支えたレスラーが定番ムーヴを魅せ、そして今ではすっかり定着してしまった、サスケワールド大全開の宇宙大戦争と盛りだくさんの内容に加え、試合後は何故かライヴまで…メインからのグダグダな畳み掛けこそ、我等プヲタには実にたまらん雰囲気で最高だった。

みちプロは今も昔もみちプロのまんまだった。