「メランコリア」
ラース・フォン・トリアー監督の新作
メランコリア(憂鬱)と名付けられた巨大な惑星が地球に接近し世界が終わる姿を描いたSF
・・・・ではなく
一組の姉妹の姿を通して鬱な気分
「朝から人々が活動している日中に気分が落ち込み、夕方から明け方にかけては心が落ち着く」
というアレを結婚披露宴と地球崩壊!で映像化した!?作品
人生で最高の瞬間であるはずの自分の結婚披露宴の最中徐々に精神のバランスを崩し、
披露宴、家族関係、仕事、全ての繋がりを壊してしまう妹ジャスティン
惑星メランコリアが地球に急接近し、その衝突により自分の全てが無くなる事に怯える姉クレア
それぞれの立場や感性で、何を恐れ、何に幸せや安らぎを感じ、何を望むのか、その対比が面白い
クレアの視点で観ると不快で不安で悲しい話だけれど
ジャスティンの視点が理解できるとラストに向けて解放されるような
地球(生命のいる星)とメランコリア(全てを破壊する星)、
陰と陽、健やかな心と憂鬱な感情が交差する感じ
誰かにとっての最高の瞬間は他者にとっての最悪の瞬間であったり・・・
勿論、いつも通りの悪意や絶望感は溢れているけれど
好き嫌いはともかくトリアー監督作品の中では分かりやすい
今年最初の年間ベスト入り
あと、大事な事。
この映画の中のキルスティン・ダンスト、今までで一番良いです!
ファーストシーンの虚ろな瞳、表情が凄く好き。