「ヒミズ」
古谷実の同名漫画「ヒミズ」を映画化した園子温監督の新作。
「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」「恋の罪」で注目の作家になり
過激、過剰、暴力描写、物事の裏や本質を暴く?作風が一般的に人気、評価されている
理由なのかなぁと思う
自分は「紀子の食卓」からずっと園監督作は「血縁、家族、父親」に対する思いがテーマで
新興宗教や連続殺人犯を扱っていても最終的には家族、食卓、その歪さや関係性について
描いている作品だと思っていたけれどそれ以上に「言葉」が大切なのですね
前作「恋の罪」でも田村隆一の『帰途』という詩を引用したり
「言葉が肉体(意味、価値)を持つ」みたいな台詞があったけれど
「ヒミズ」の登場人物は台詞や感情を言葉だけでなく体、動き、暴力で表し
悪意は暴力、好意は眼差しや行動で実体(肉体)を得る
「頑張れ」とか「世界でひとつだけの花」なんて言葉は
感情、気持ち、想いが伴わないと意味が無い
それが無いから疎まれるし伝わらない
「言葉」に「感情」があるか?
「言葉」に「実感」があるか?
「言葉」に「肉体」があるか?
みたいな映画だな、と
「あ!?ヒミズってそんな話だったか???」と思うでしょうが
良い映画化です