「エンジェルウォーズ」 | ふぇいばりっとしんぐinピルケース。

「エンジェルウォーズ」

「エンジェルウォーズ(SUCKER PUNCH)」観た。


母親が亡くなり、遺産目当ての義父の策略で精神病院に送り込まれ

口封じの為、5日にはロボトミー手術で廃人にされる運命の少女ベイビードールが

自身の想像力とそこから湧き上がる行動力で現実からの逃避と自分の運命、力に気付いていく話。


公開されてから

「女戦士!」「セーラー服!」「パンチラ!」「意味ねぇ戦闘アクション!」「暗い!」「女性蔑視!」

「邦題ヒドイ!」「coolJAPAN!」「大コケ!」と色々話題を振りまいている『エンジェル・ウォーズ』さん。


ストーリー自体は「17歳のカルテがカッコーの巣の上で」な精神病院もの?

なのだけれどそれに盛り付けられた素材が狂っている。


精神病院と病院職員、自分たち患者を空想の中で「表向きはダンスショウクラブな娼館、とその店のオーナー

とスタッフや客、そこで生きる娼婦」に置き換えて辛い現実から逃避している主人公ベイビードール。

彼女はその娼館での仕事であるダンスを踊るとその瞬間、更に深い自己の内面入って行き

そこで自分が今必要としているものや自分自身の心の強さや勇気に気付いていく

・・・・・のですがそんな心理描写をザック・スナイダー監督は何故か様々な時代、時空で

巨大侍やゾンビ兵、ドラゴンやロボットとの戦いで表現しているのですな。


はぁ、・・・・と一応書いてみたけど

初見では「辛い自分の境遇を更に別の意味で辛い娼館に見立てたり、ゾンビやバケモノとセーラー服と

日本刀で戦う自分の姿を想像する60年代の女の子ってそんな奴いるのか????」と疑問に感じ、

「では、この空想は誰のものだ??」と考え「ザック・スナイダー自身、はツマラナイので"映画、作品、フィルム"

自体の空想なのでは??」と『映画フィルムは戦闘少女の夢を見るか?』的な映画なんじゃない???

だとすると自分の中(世界、作品)の中の登場人物を導くフィルム自身の心が「賢者」の正体????

・・・とか思い出してもベイビードールに負けずとも劣らないイカレ具合で妄想したりしましたよ。

だって訳分かんないじゃないですか、コレ。


もう、その辺りから段々とハマり始め、設定資料集を買ってきてその中の監督コメントを読んでみると


「全く、そんな話ぢゃありませんでした!」


あの妄想ダンス=戦闘はベイビードール自身の空想でその戦闘や行動、ミッションが

彼女の心理や内面、仲間や自分のリアルタイムの行動やらを表しているで良いみたい。


で、「あの戦闘妄想モードの時リアルタイム(病院)では彼女は何してるの?」も気になり

ますよな。ある意味ストーリーに関係ない戦闘妄想ダンスシーンの裏や意味を自分なりに

考え始めると「症状」は悪化して行き「演劇セラピーの最中」「なにか問題行動を起こして

周りの注意を引く」から「性的虐待を受けている・・・・」など色々想像できるのですが

多分深い意味は無い気が・・・。

というかその余白の部分をどう想像するかで段々抜けられなくなってきてます、今。


おかげで2回目に観たときは戦闘シーン観ながら泣きそうになるという・・・・。


本編以外に音楽も良くてビョークの『Army Of Me』

ジェファーソン・エアプレインの『White Rabbit』

ビートルズの『Tomorrow Never Knows』

「ファイトクラブ」EDでお馴染み『Where Is My Mind?』
などなどがアレンジ、カヴァーでベイビードールに語りかけるように流れる

ミュージカルナンバーの様で素敵。・・・・・サントラ聞き続けてます(末期)。


オフィシャルガイドに載っている設定によると

ベイビードールの持つ日本刀の刀身に刻まれた絵、彼女の運命を全て表しているんですよ

・・・・・最後まで。。しかも本編ではまともに確認できるカットが無いという・・・・キモチワルイ・・・・。

(IMAXでも分からないっす)。


とかもう感想だかなんだかよく分かんないっすけど、まあ言いたい事は


『エンジェルウォーズ』、傑作です!!