「冷たい熱帯魚」 | ふぇいばりっとしんぐinピルケース。

「冷たい熱帯魚」

園子温監督の新作。


邪魔な人間の「ボディを透明にする」

(「毒殺→遺体を骨と肉に分け、細切れ、焼却→山に捨てる」っつう)

技wを身に付けた狂気の熱帯魚屋さん、村田幸雄と

彼に娘と妻を盾にされて詐欺と死体処理の片棒を担がされる社本信行の話。


邦画史上最強の殺人者を演じるでんでんさんの凄さ!!!

とか実際の事件をベースにした実録系映画!

とか殺害(死体処理)シーンがリアル過ぎ!!

などそれだけで充分大好物な作品。


でも、この映画は「家族」、「父親」の話でもあるのですな。


自分は「愛のむきだし」(これも父親との関係の話でもあった)より

「紀子の食卓」が大好きなんですが

「紀子」は「家族の再構成、再生とその関係性からの脱却」みたいな話で

まだ少しは希望を持たせるものだったけれど

今回は「再生できない程壊れてます」みたいな話。


父親と子供の話としても

社本と娘、村田と彼の父親(は出てこないですが)、

村田と社本が父と子のような関係にも

見えたりして(笑)色々思ったり。


個人的に「息もできない」とか「ビッグフィッシュ」とか父と息子な話は

苦手なんすが(「息もできない」は途中までは良かった)

園監督の描く「父と子」はしっくりくるというか見方、捉え方が似ているのかな、と思う。

「ちゃんと伝える」も嫌がらないで見てみよう。


それに加えて、村田と社本の関係がタイラー・ダーデンとナレーター、

やつと谷口トモヲみたいでそれも大好物。


しかも全体的には喜劇に見え・・・なくもないという

体力使うけど面白いエンターテイメント作品!だと思いますよ、ホントに。


お〇ぎみたいに嫌いな人は大嫌いだろうし

誰彼構わず勧められる様な作品ではないけれど

「告白」や「悪人」なんかじゃ満足できない人とかにオススメ。