「十三人の刺客」観た。(ちょいネタバレ?)
三池崇史監督の「十三人の刺客」を観た。
極悪非道でどうにもならない将軍の腹違いの弟の暗殺を命じられた
十三人の男たちの話。
稲垣五郎の暴君っぷりが話題になっているけど
ただムカつく!誰が見たって殺してやりたいっ!ってだけでなく、
平和な世の中と下らない武家制度やら自分の生まれついてしまった地位に
心底退屈と絶望した末の「正気の狂気」が良いですよな。
まぁ、稲垣氏がそこまで表現できていたかは微妙ですが。
で!対する十三人の男たちも侍であり、自他共に認める剣豪でありながら
実際に戦って人を殺した事の無い、もしくはその技を使うことなく生きてきた者ばかり。
そんな両勢力が実際に命の奪い合いをするわけですが
その殺し合いの中で敵も味方も皆、人として生き物として段々と輝いてくるのですよ。
一瞬に命を燃やして、すぐに散ってしまうとしても・・・。
それは彼らを演じている男優たちも同じ事で
画面から彼らの喜び、興奮が伝わってくるんですな。
そもそも男が俳優になる理由なんてヒーローや悪役を演じてチャンバラごっこや
殺し合いごっこがしたいから!!に決まっているわけですよ。(ホントか?w)
「愛と感動の・・・・」なんてのは二の次×2!
汗や泥に塗れて必至の殺し合いを楽しそうに演じる役者たちは本当にカッコ良いし、
楽しそうで終いには彼に「今まで生きてきて、今日が一番楽しかった」と言わせたりっ!!!!
そうだよ、ワイングラス片手に気取ってばかりじゃ駄目なのよ(きっと)!!
そう、これは三池監督が
「愛と感動」ばかり演じさせられる男優達と日本中のボンクラ映画ファン(主に男)の為に
主催した『男のための祭』なんですよ!・・・なんじゃないかな・・・・・多分w。
本当は人も殺せるほど凶暴であるのに平和な江戸時代に生まれた侍達と
TV映画と女性向けが主で牙を抜かれた芝居しか許されない(言い過ぎ)役者たちと
そんな映画ばかり見せられるボンクラ映画ファンの
怒りと憤りとが見事にリンクするこの快感っっ!!!!
年間ベストに挙げる人も多いですが、ここはあえて
『この位の映画を作ってようやく平均よりちょい上ってなモンだよ!
もっと沢山こういう作品を作ってくれ!!』と言いたい、と思いましたとさ。