久しぶりに弁護士事務所を訪れた。
最近起きたおぞましい出来事を報告すると共に、いよいよ私も黒川への対応を本格的にお願いしたいと思っていた。
事務所に来る途中で契約金を振り込んできたし、そして契約書も持参してきた。
新たなストーリーがまた始まることを実感する。
もう正直身も心もズタボロだった。
今後、黒川に対してどんなアクションをするか、そして私は何をすれば良いのか。
様々な話を弁護士と話をした。
まず、今後は私ではなく代理人が連絡を取るという書類をつくって黒川宛に送付すること。
そして黒川の電話番号を弁護士会を通じて調査するということ。
後は、私がどう振る舞っていくかについて。
今までの状況から、弁護士はこう分析した。
まず、事が発生してからだいぶ長期間続いている点。
もうかれこれ半年は続いているだろうか。
一般的には3か月くらいで収まることが多いが、半年を超えてくると長い部類に入る。
もちろん、相手によっては1年も2年も続くことはあると言う。
そして、一連の度重なる攻撃。
その数と質を考えると、普通ではないことが窺える。
つまり、それだけ怒りの感情が強く、しかも相当な粘着気質であるのが特徴。
これらを踏まえると、今一番大事なのは自衛であるということだった。
もういくつもの線を超えている状態だから、いつ自分の身に危害が加わるかもしれない。
最悪、家族の身に何かが起こることだって考え得る。
弁護士は言葉を選びながら、その点を強く説明した。
まず、自衛をしっかりすること。
そして、決して感情的にならず落ち着いて行動すること。
その中で一つ、弁護士から提案があった。
それは、警察署に行くことだった。
もはや命の危険性がある状態だから、万が一に備えてできることはやっておく。
そして、もしかすると被害届を出すことができる可能性もあるということだった。
つまり、民事ではなく刑事事件として立件できないかということも相談すべきということだった。
警察署・・・今までの人生で交番にすら行ったことが無い。
それを警察署に行って今までの話をする勇気など無かった。
しかし、弁護士の話を聞いてその必要性を十分に理解した。
弁護士、警察。
何度も言うが、今までの人生の中でほぼ使ったことの無いワード。
それが今目の前で現実的に姿を露わにしている。
事務所からの帰り道、私は覚悟を決めた。
次は警察署に行くということを。