初めての弁護士相談は完全に不完全燃焼に終わった。
この世界を知らない私にとっては、これが普通なのかそれとも普通じゃないのかすらもわからなかった。
こちらの味方になってくれるのが弁護士だと思っていたが、昨日会った弁護士は全くそんな感じではなかった。
どこかで不安を解消してくれるだろうという大きな期待を持っていたがゆえの、現実との大きなギャップにショックを受けていた。
動揺を隠せない中で、今日の仕事を終えて会社を出た。
実は、昨日の面談の後、聞き忘れた質問事項を名刺に書かれたメールアドレスに送っていた。
しかし、一日経っても返信は無かった。
御礼と共にメールの確認をしようと携帯番号にも電話をしてみたが、男は出なかった。
これから最も信頼をして色々な相談をしていくのに、これでは全く信頼が置けなかった。
この瞬間、私は昨日の弁護士事務所にお願いをするのを止めた。
帰りの電車の中、再びスマホを開いて弁護士事務所を探し始める。
しかし、昨日のことがそれなりにインパクトが大きかったのか、また同じことが起きたらどうしようという不安が押し寄せてくる。
私はスマホを閉じ、これ以上調べることをやめた。
目を瞑りながら、どうしようかと考えていた時、ふとある友人の事が頭をよぎった。
そう言えば、大学が法学部だったから、もしかしたら弁護士の知り合いがいるかもしれない。
そう思うやいなや、すぐにLINEを入れてメッセージを送った。
このひらめきが良かった。
早速友人から返事が来て、奥さんの友人を紹介してもらえることになった。
私はすぐに先方に連絡を取り、早速2日後にアポを取った。
オフィスの場所も近い場所では無かった。
1時間くらい電車に揺られるとその場所に着いた。
すると、女性がやってきて爽やかな挨拶と共に会議室まで招いてくれた。
この女性こそが、急遽対応をしてくれた友人の知人の奥さんだった。
私は深々と頭を下げ、時間をいただけたことに御礼をした。
女性は先日の男性弁護士とは打って変わって、こちらの話をしっかりと聞いてくれ、それに対するアドバイスを丁寧にしてくれた。
1時間くらい話しただろうか。
その時、私の心はかなり平穏な状態になっていることに気づいた。
今まで霧の中を走り続けてきて状況だったものが、今後起こり得ることや自分ができることをクリアに見せてくれたことで、小さな不安の粒がいっせいに消えていくのを感じた。
最後に心配な費用面を聞いた。
「20万円くらいからご相談に乗れますよ」と優しく教えてくれた。
私は改めて深く御礼申し上げて、2回目の弁護士相談を終えた。