
人であれなんであれ、生き物はたぶん夢を見たりするんだろう。
こんな夢を見た。PCの方は下の動画をクリック、BGMに読んで下さい。
昔、猫を飼ってた。子猫の時から勝手に居ついて、子供を産んで、いいおばあちゃんになるまで家にいた。
器量のいい美猫で、遊びに来る人たちにモテモテだった。
夢で再会したんだけど、つぶやいた時はトラックって書いたけど、たぶんこれの右ハンドルだったんじゃないかなと。
で、猫が運転してるんだわ。オレは助手席で煙草をふかしながらその様子を見てる。シートの上に座布団を何枚も乗せて、
頭にはねじり鉢巻をして、前足をハンドルに上手に乗せるようにしてスイスイ走っていく。
上手いもんだなと感心しとった。周りの景色から昼の青山とか目黒あたりだったと思う。
「お前、運転上手いね?」
「ええ、上手いんですよ。練習したんですよ。」
「そうなんか。なんで?」
「出来たら楽しいと思って。ええ、楽しいでしょ?」
「うん。すごく楽しいよ。」
運転しながら時々、耳を倒したり目を細めたりする。
日差しがまぶしいのかと、サンバイザーを降ろしてやると
「あっ、どうもすいませんね。」なんて言う。
でも、運転に必死らしく話しかけてもこっちには向いてくれない。
安全運転だ。
猫なもんで足なんかアクセルには届いてないのに、いいスピードで走るし
赤信号では停車して、あくびをしたかと思えばうたた寝をしだす。
助手席の窓から煙を吐き出し、信号が変わると背中を叩く。
ハッとした顔をして、スーッと車は動き出す。新しい煙草に火をつけて
「なぁ、免許はどうしたの?」
「ないですよ。」
「ないんか?」
「ええ、猫はいいんです。」
またスイスイと走っていく。煙草の煙が流れる。
「煙たくないか?」
「大丈夫です。懐かしいですよ。」
「そうだな、ずっとこれだからね。」
「はい。覚えてますよ。」
思い切って聞こうかと思った。
「あの時、お前死んだ時、どこに行ったの?」
思い直して質問を飲み込んだ。野暮だよな。
ちょうど、仕事で帰宅する事が難しくなった頃、玄関で日向ぼっこしてるのを見たのが
思えば最後の姿となった。年を重ね、目の水晶体はぼやけてしまい、自慢の綺麗なエメラルドグリーンの瞳に日本猫風の容姿を持つ彼女だった。白黒の模様が可愛くて今でも思い出す。
「なぁ、楽しいな。」
「はい。楽しいです。」
「窓を開けてやろうか?」
古い車だ。回転式のハンドルをクルクル回し窓を開けてやる。
風を浴びて目を細めて、気持ち良さそうな顔をしてる。
「おい、あぶねぇぞ。」茶化して声をかける。
「大丈夫です。上手いんですし、たくさん練習したんです。」
「そうか。車はどうしたの?」
「はい、月賦で買いました。」
「そうか。」
「頭金を大きく入れて契約するんですよ。」
「堅実だな。」
気持ち良さそうな顔をして、スイスイ走らせていく。
夢であえたら。うん、夢でもあえるし。
目が覚めて、なんか切ない気分になったがこんな面白い夢を見た事は
誰かに報告したかった。つぶやいた後でここに書いてみた。
なんちゅうか、ここ最近、ベース弾くのとか本を読むのを怠けてて
これはイカンなぁと思っていたら、こんな夢を見た。
オレがサボってる間に、あいつは運転も上手になって中古だが品のいいベンツまで買ってる。
ちう事は、当たり前だがオレももっと努力しないといかんという事だ。
ドライブ、ありがとう。なんかいい気分転換になった。
また行こうな。
