珍しく家の方まで人が遊びに来てくれるとなり
渡したいものもあり、それを用意して近所にある
オープンサラダバーがある、最近は何処でもなんだろうが禁煙のちょいと高級なファミレスに行く。
連日の猛暑の中でも、凛としそうな浴衣姿で現われた相手に
その履物で運転が大丈夫なのかと気にしてみたが、相手は慣れてる様子で。
とにかくしっかりと食ってくれと。席に案内されメニューを見ていると
暑くてたまらんねと、二人で扇子で涼みだしてなかなか決まらん。
ひとまずは決めてサラダバーに行って、食いたいものや飲みたいものを取ってくる。
陶器のカップは持つと涼しげで、タコスの具は思ったより辛くて
生野菜は噛むのに歯を使うと、当たり前の事を実を持って知る。
だが、とにかく暑い。皿に手をやると汗がでる。
まるで南国で食事してるみたいだ。そして店内は風がない。
そんな中で、相手は渡したものを気に入ってくれた。
何を盛り付けるかで同じ様な気持ちになっていた。
薄くて、淡い大鉢であるが座りは良いが頑丈ではないだろう。
何か盛り付けて食い終わり、洗って水に馴染むとまた良くなっていくだろうと。
お互いに気持ちも胃袋も満たして、ではまた。と別れた。
夕方前でも存分に暑い。夏らしいと言えばそれまでだが、すごい暑さだ。
道路の先の逃げ水で揺れる景色の中に、自転車に乗った小学生が溶けていく。
まるで違う世界への入口のようにも見える。
ブーツの踵がベッタリと柔らかくなってる。
汗で溺れそうになりながら、自宅に戻り部屋の中でやはり、汗で溺れそうになった。
ちでさん。今年も素敵な一年が過ごせて、その側に少し居れればと刹那、思う夏日の昼。