先日、買い溜めしたタイラーメン ひとまず仕事前に食ってみたくなって

量も手頃だし、なんかやる気にさせてくれる味なんで食べたくなり

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どっちにしようか迷ってみた。

緑色のイケメンだかスポーツマンやら、良く分からない男のパッケージの方は多分、豚スープのラーメン

で、白と赤のパッケージの方はトム・ヤム風味のラーメン

一応、両方とも辛いがスパイシーで美味い。好みでナンプラーを入れたり

味を調整して食べるのがタイランドスタイルだ。みんな好きなようにアレンジして食べてる。


どっちが美味いとか、こっちじゃないと嫌とかないんで、両方いっぺんに作ってみた。

多分だけど、三つでサッボロ一番二つより、ちょっと少ないぐらいな気がする。

スープとタイ風味の調味料が入った袋を開けて、麺と同時に煮込む。


本当は麺だけ別に茹でて、スープはお湯で溶くぐらいが本場チックな味になるが


メンドーなんで同時に煮る。 んで、完成(`∀´)/

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麺は細目でややちぢれ、時間を長く煮るとクタクタになる。

両方合わせてスープはこんな感じ これでも結構辛いが、オレは何ともない。

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キチンで立ったままズルズル食べる。自然と汗が出て、口の中が少しピリピリする。

美味いがコクがない。そんな感じの味だ。


食事もそうだったが、タイでは音楽的にも、すごくすごく大きなカルチャーショックを経験した。


仲良くなった現地の人間が、バンドを紹介してくれて、スタジオに連れて行ってくれた。

旅行の時でも自分の楽器を持って行ってたので、それを担いでスタジオに入って

ひとまずセッションしようとなり、楽器をアンプに繋いだ。

その当時バンコクは大昔の日本のように、あちこちにナイトクラブがあり、夜はバンド連中が演奏していた。

タイランドの流行歌やアメリカントップ40などを演奏したり、客とホステスのチークタイムの手助けもしていた。

さながら昭和の米軍基地の近所の酒場のそれだ。


で、そこで演奏するため曲を合わせる為に、そんな連中がスタジオに集まっていた。

コード進行を教えてもらい、じゃあ始めようか?で始めてみると

国民性なんだろうか、なんだかわからないが、恐ろしくスタッカートだったり

かと思えば妙にタメていたり、一曲の中で様々に変わっていく。

正直、泡食った

こりゃとんでもないとこに来たと冷や汗をかいていると、リーダー各の男が

「今夜、トップ40のステージがあるから、それに参加しろ」とカタコトの英語で言われた。

じゃあその曲をやろうと、コードを拾い、合わせていくとやっぱりさっきみたいに

自然な流れにならない。キメやバックビートもダメだ… こりゃ困った事になったと慌てていると

また、さっきの男が曲のリストを作り出して、「こっからここまでベースを弾け」と指示して


ペースも何も分からないままで、しばらくリハーサルして

しばらく四苦八苦しながら、ミスを繰り返してリハをしていると

さっきの男が近付き、「今夜のステージには出なくていい。こっちはリハーサルで忙しいから帰ってもいいぞ」

カタコトの英語でそう言ったらしく、オレはそれを理解した。

言い訳ではないが、当時も楽器には自信があったが、これほどヒドい目にあったのは初めてだった。

自分だけが全く知らない曲を演奏して、しかもビートが独特で訳が分からん。

知ってる曲は何故か彼ら風に、アレンジされている。

合いやしない…

そして追い出された。


悔しいと思う気持ちよりも、本当にいい経験になったと痛感した。

少々、腕に覚えがあるだけではダメな事があり、聞いている音楽や色々なギャップをわかり

炎天下の舗装もされていない、ボコボコの道をひたすら歩きながら

噛み締めるようにしていた…


まぁ…そんな事も思い出させてくれる、この安っぽい味。

当時は15円ぐらいで現地では売られていた。泊まっていたゲストハウスのママに作ってもらっていた…


しかし時代は流れて オレはハゲて…

パッケージの裏にはこんな調理方法の記載があった…

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ほう、電子レンジなんて当時は見掛けなかったが、時代の流れかね/(.^.)\