今年は特に寒いわけではないが長野県側に入ると空気が全く違っていて山の高度を多少下げても寒いまま、下山したはずの川上村でも高度は1300m近くあるので温かいはずはない。
高原野菜の畑を抜けながら私設エイドに辿り着く、とても嬉しいし待っていてくれた人と話すと不思議なくらい元気になる。


集団で出たはずの三国峠の下りもそれぞれのペースになり、遠くバラける寒さのため後ろを待っている余裕は無い。調子が悪くても青谷さんの脚力は残っていて平坦や下りならまだ走れるが寒さで風邪の具合が悪化したのかキツそうな表情が多い、私はとにかく眠くて眠くてフラフラしながら畑の垣根突っ込んだり転びそうになったりしながら進んだ。明るくなると眠気が少しずつ和らぐ、野辺山高原の畑と牛舎とまだ雪に覆われた山を見ながら歩いたり走ったりを繰り返す。



市場T字路で先ほど私設エイドをしてくれていた女性と話して記念撮影、一昨年の優勝者の原さんは今年は楽しんで走るとのことで眠くなったら寝る、走りたくなったら走るというスタイルだったとのこと、あとで聞いたら初日はやめたくなって秩父から帰りのバスを調べながら行ったとか。
そんな感じでも写真撮るときは元気。

まだ10数キロ先のセブン-イレブンを取り敢えずの目標に据えて走り歩き、体調が心配なので無理の無い感じでで行こうと言いペースを任せる。急にずっと走ったり、走りやすそうなところも走らなくなったりとペースの変化が激しい。声もかすれてきて受け答えするのも苦しそう。
ここまで頑張れる事に改めて尊敬を感じつつ何とか無事に小諸まで辿り着きたいなと思う。
なんとかセブン-イレブンまで辿り着いて朝食。

青谷さんはあんまり元気はなかったし、コーヒー残してしまったけど食欲はまだ大丈夫みたいでひとまず安心、私の方はほぼ問題なくさくら道の時よりずっと足の調子は良い。
「次はどうする?」と表情はニコニコしているが弱々しい表情。
私の個人的な話になるけど、昨年お世話になった小海のお宅にお礼の品物(羊羹)を用意していて、渡したいのでそこまで後約5km頑張りましょうか~と提案
「了解」かすれ声
少しの登りでも歩きを入れつつ5km見覚えのある小さい橋と小川の前の家を訪ねる。一年前の話しをして思い出してもらう、ちゃんと覚えていてくれて少し涙ぐんで喜んでくれた。相変わらず優しそうなおばさん。

ベンチを見つけて休憩、アイシングがしたかったそうでビニール袋を取り出し、自販で水を買って入れる。無言で私にも水と袋を渡してくれた。冷たい水を袋に入れて足に当てるとなかなか気持ち良い。さすが色々知ってる。
体調も悪そうだったけど足も痛そう、気温もだんだん上がってきて暑さも気になる。
久しぶりに後ろから新井さんが追い付いてきて手を振りながら先に行く。すごく元気そう。
しばらく休んで再出発、歩き、走りを繰り返す。次のコンビニまで走りましょうかとか、坂道までとか、昨年の夏もやった覚えがある見えない目標を探してなんとか走る。コンビニに入ったらトイレを借りたりアイスを買ったり氷を買ったり。日陰もない道はどんどん暑くなってきて、しゃべるのもとても辛そう。コンビニ、車の代理店などでトイレを借りたり休憩したりしながら何とかCP12 257km地点に着く。

暑さが辛いのか、もう緩い下りも走れない「大丈夫ですか?」と何度か聞くが、トロンとした目で言葉も無く頷くばかり、あと8kmとレストは近づいていたので何とか辿り着けそうだったが「ちょっと日陰で休みたい」と久しぶりに言葉を発する。とは言え道沿いであまり日陰といえるものはなくキョロキョロしていると「トイレもジュースも買えるしここで良い」と道路脇のガソリンスタンド前に寝そべる。スタンドのおじさんが何事かとチラチラ見る。
青谷さん気にせず頭を水で濡らしてきて車がたくさん通る道端で寝そべる。このぐったり写真は川の道のリアルな苦しさを伝えてると思うのですが、携帯奪われ削除されました。クラウドにバックアップあるけど…。
日陰で風通しも良かったのでしばらくすれば動けるようになるかなと思いつつ、たまに通りすぎる川の道ランナーを応援しながら回復を待つ。20分ほど横になっていたら少しは良くなったようでもう少しまで迫った小諸グランドキャッスルホテルまで歩き始める。
「小諸まで行けば、前半完走ってことにはなりますから」
「ほんとよく頑張りましたよ」
私が言うと
「なんで慰めんのー」
「やめさせようとしてる!」
と元気そうに、かすれ声だけど。
なんとかホテルの最寄りのコンビニへ、ホテルで食べたいものを買って歩く。


やっとのことでグランドキャッスルホテル到着、逐一FacebookにCP通過情報と写真を上げてたんだけどいつも元気そうにしてる青谷さんの顔があり、ホテル前でも元気そうに写る。
投稿を見てコメントをくれる皆様も「元気そうで良かったー」みたいな感じ。
全然元気じゃなかったです、たぶん参加者の中の誰よりも弱ってましたよ・・・。
もうこの完走記、今のところ青谷さんの観察日記みたいになっちゃってますけど、まだ続きます。