第9回日本横断川の道フットレース・・・③ | Born to Run

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人類は走るために進化してきたらしい。

天気予報では雲行きが怪しい予報だったが朝から雨は降っていない。慣れないGORE-TEXのトレランシューズを履く必要はひとまず無さそうだ。

予定より1つ早い電車で葛西臨海公園を目指す。朝の通勤ラッシュはそれほどでもない。
出走確認の締め切り20分程前に葛西臨海公園駅に到着して出走確認を行った。

 

顔なじみのスタッフの方から応援をいただく。雨が降る恐れがあるということでゼッケンにつけるビニールカバーをもらった。



手早く支度をして見知った顔と挨拶を交わす、写真はTJAR完走者!田中さん
昨年前半ハーフを走っておられるし、超長距離経験も豊富なので色々アドバイスを伺う。
STYでお会いし、170kmまでバイク応援に駆けつけた小湊さん
小江戸大江戸の序盤~中盤まで一緒に走った中川さん
ウルトラ界のヒーローどらごんさんと今年100時間切りを狙う、わたべっくすさんにもご挨拶をしてスタートを迎える。

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序盤から終始キロ7分を超えないペースでゆるゆると走る、先頭を行った上位陣は直ぐに目視出来る距離からは外れていった。
荒川の河川敷を多くのランナーと共にそれぞれのペースで遥か先の日本海を目指す。自分の体と話し合いながら「どこまでも行けるペース」を探って行く。

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ペースが近い人同士次第に会話も増える、最初のエイド手前で雁坂のブログを拝見して参考にさせていただいているモトチカさん、中川さんと一緒に走った。
先に進むにつれてそれぞれのペースに少しずつ差が出来てくる、名残惜しいが完走を約束しつつ無理な並走を止めてまた一人になる。

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薄暗くなってきて熊谷市街へ向かう、ずっと川沿いを行かせないのは暗くなってきてからは市街地を走らせるという運営側の配慮だろう。市街地はところどころに信号があり、幾つかの集団が形成されていく、その中に年配の女性ランナーの中村さんがいた、若い永久ゼッケンナンバーを付けていて川の道ベテランであることを伺わせる。
走り方は早歩きの延長といった感じで常にどちらかの脚が常に着地していて、ちょっとその辺にハイキングに行くような装いで地図をぶら下げてニコやかに、穏やかに進んでいた。まだ70kmほどしか来ていないのに少しずつ足の裏が痛くなってきていた私は中村さんのとても楽そうな走り方を真似したり、レストでどれくらい休むのか、このままのペースでも良いのかなどたくさんのことを聞いた。

・基本的に2時間休憩したら出発する、ペースがゆっくりな分休憩は短め。
・眠くなったら少しでも休む、夜はいい場所が無ければ自販機の近くが明るくて微妙に温かいのでオススメ。
・川の道の様な数日にまたがって走るレースは1日目よりも2日目の方が体が慣れて楽になる。

後のレストでスタッフの方から聞いた話だが、トランスエゾという北海道、宗谷岬を出て襟裳岬まで行き再び宗谷岬へ戻る1000kmを越える壮大なレースを中村さんは何度も完走されている超人らしい。
穏やかに歩いているようでいて私が小走り、歩きを組み合わせたのでは追いつけないペースで進んでいた。結局新潟県入るまでほとんど同じ辺りを走り、レストでは貴重なお話をたくさん聞かせてもらえた。

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夜中の熊谷警察署を通りすぎて秩父方面へ、まだ一晩目なので夜になっても眠気は顔を出さない、川の道ランナーの為に駅で休んでも良いようにとこの日は終日駅舎を開放してくれている玉淀駅を過ぎてさらに奥秩父を目指す。
途中で見えたコンビニの前に座っている中川さんを見つけた、2週間前に行われたチャレンジ富士五湖で激走した脚が腫れていて氷で冷やしていた、凍える雨の降る中の富士五湖112kmを11時間切るタイムで走ったのはお見事だったが、後半に飛ばしたダメージで川の道スタート前から痛々しい湿布を足に貼っていた。
ちょうど出発する所だったようでまたしばらく並走する、寒くて暗い夜に何も話さなくても一緒に苦しんで走ってくれる仲間が居るだけで心強かった。
途中で眠気が来たそうで少し休んでいくというのでまた一人旅になり雁坂峠越え秩父往還143km走のコースとなっている所を雁坂の時とは逆に走る。

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雁坂のコースと離れて上り勾配ばかりのロードを初めてのレストポイント、こまどり荘目指して進む、一度STYで使っただけのザックは肩に食い込んで酷い痛み、走るとより肩に痛みを感じるのでザックを背負ったままだと長く走れない。

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脚はマメが3つほどできているのが解る、足の裏も痛くなってきてまだ170kmも来ていないのに既にダメージが酷い、次のレストポイントで念のために持ってきた使い慣れている5リットルザックに換え、中身も減らして足に対する負荷を下げようと思いながら必死でこまどり荘に到着した。ようやく到着したところで預かってもらっていた荷物を開け、今回スタッフをされていた青谷さんに手伝ってもらいながらザックや荷物を全て入れ換える。
脚の痛みのケア方法や持っていったほうが良い装備など、スタッフの青谷と岩下さんに教えてもらいながら慣れたザックに変えると嘘のように肩の痛みが無くなり「これなら行ける!」と言う気持ちになった。
荷物整理に時間を費やしたが待望のお風呂へ、アドバイス通り痛くなった足に冷水→温水→冷水・・・と繰り返し血行を促して痛みを緩和させる。

どらごんさんがリタイヤされたことを聞いた、私の中で憧れの存在、彼のブログを読んでこの大会に思いを馳せた、DNFもDNSもしたことがなく仮装の姿で皆を楽しませながらも普通のランナーより遥かに速く走る、並大抵のことではリタイヤなどしない。
ショックを感じた、何か重大な事があったんだろう、大怪我じゃ無ければ良いけど・・・と他人の心配をする余裕がまだある。

現状、今できることは一歩ずつ日本海に近づく事しか無いそのためには回復しないと!
ぐるぐる回る思考を休めて少しでも眠りたい。

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カレーを2杯頂いて寝床に入った。

~つづく~