グーを見つけてちょうど1週間が経ちました。
いまだにひょっこり帰ってきそうな気がして、玄関で物音がすると窓を覗くという母。
だけど、やっぱり川にいた子は間違いなくグー。
辛いけど、それが現実。
グーとは、平成10年の3月ごろに出会いました。
既に成犬で、しかも普通の犬より大きかったグー。
実は私、小さい頃に飼っていた犬にしょっちゅう噛まれていたので、犬が怖いのです。
でも、グーは決して人に噛み付いたりしませんでした。
前の飼い主が厳しくしつけていたようです。
うちに来るまでは「鳴き声がうるさい」「散歩が大変」などの理由で色んなところをたらい回しにされていたそうですが、うちの両親は「ちゃんと散歩に連れて行ってあげたら、大人しくていい子やん」と言いました。
実際、散歩に行くときだけ催促で吠えるぐらいで、無駄吠えはしませんでした。
不審な人が来たら吠えてましたけどね。
カメラを向けると、きちんとお座りしてカメラ目線をくれたりもしました。
グーのチラシを貼りまくっていたので、お葬式を終えた数日後に回収に行きました。
150枚ぐらいあったかな・・・
無我夢中で、とにかくたくさんの人の目に触れるようにと広範囲に貼ったチラシ。
貼っているときは「チラシを回収するときは、グーが帰ってきている」と信じてた。
以前、何度か脱走したときも犬の好きな方に保護されてて、その都度父が迎えに行ってたのです。
だから今回も、どこかのおうちで保護されているだろうと思ってた。
だから、なるべく犬を散歩させる人に目立つように電柱に貼ったんです。
犬を散歩させると、必ず電柱に立ち寄りますからね。オス犬だけかも知れませんが・・・。
でも、待てど暮らせど情報はなくて・・・
最後に貼ったエリアで、グーの情報が入ったんです。
あの、例の「川で死んでるよ」という、一番聞きたくなかった情報が・・・。
その方が見てくれた写真がこれです。
正面だけでは模様や雰囲気が伝わらないかもと思い、載せた後姿。
教えてもらって駆けつけた現場。
お線香を供えに行ってきました。
そしたら、グーを見つけた時と違って、流れが激しく水かさも増していました。
もし先週この状態だったら、グーの身体はおおかた水に浸かっていたと思います。
写真の真ん中の、草が三角になっているとこの先端あたりでグーは横たわっていました。
グーの背中の右側に、白いワンポイントがあります。
グーは右側を上に向けて横たわっていたので、このワンポイントが見えていました。
もし反対側を向いていたら、似てるけど違うのでは・・・と信じられなかったかもしれません。
お母さんが退院するまで待ってたグー。
私の仕事も休みだった。
川の水かさも少なかった。
そして・・・ちゃんと自分だってわかるように、特徴のある方を見せてた。
病院から自宅へ向かっていたときに、母が「現場へ行ってグーを見たい」と言ったとき、私は「便利屋さんが連れて帰ってきてくれたら、家でゆっくり対面できるのに」と思いました。
でも、母がどうしてもと言うので連れて行ったのです。
痛い足を引きずりながら、急な坂を下ってグーのいる現場へ向かった母。
一目見るなり「間違いない、うちのグーや!!」と泣き崩れました。
その後、帰宅して・・・便利屋さんが連れて帰ってきてくれたグーは、ブルーシートにくるまれて衣装ケースに入った状態。
密封されていたのに、腐敗臭がすごかったそうです。
とてもじゃないけど蓋を開けることができなかった・・・。
私はその頃、姪を迎えに行ってたので知りませんが・・・後から聞いた話です。
だから、もし病院の帰りに母を現場へ連れて行かなければ、母はグーに会うことが出来なかった。
そしたら母は今頃「もしかしたらどこかで生きているかも」と諦めきれずに、毎日グーを探し回るに違いありません。痛い足を引きずりながら。
そんな母の性格をちゃんとわかっていたからこそ、グーは自分の姿を母に見せたかったんだと思います。
「ボクはもうこの世にいないから、お母さん探さないで。」って。
唯一、グーの最後の姿を見ていない姪は、グーがどこかで生きていると信じています。
姪はグーのことをとても可愛がってくれていたから無理もありません。
うちに来たときは、必ず散歩に連れて行ってくれてました。
大好きな姪と一緒に行った、大好きな石川。
そこでグーは最期のときを迎えました。
きっと、姪と一緒に走り回って楽しかった事を思い浮かべながら天国へ旅立ったのでしょう・・・
まだグーの小屋はそのままにしています。
グーのにおい、抜けた毛、エサ入れ、食べかけのオヤツやカリカリ・・・
そして、家から出るとあちこちにグーの思い出が溢れています。
この場所はグーのお気に入りだったな。
ここのワンちゃんのことが好きで、いつも前を通ると「キュンキュン」って鳴いてたな。
いつもここで父と休憩してたな。
グーはいなくなったけど、思い出はいつまでも私たち家族の心に刻まれて消えることはありません。
たくさんの思い出をありがとう。
それから最後に・・・
グー、いつも猫を優先してしまってグーは二の次だった私を許してね。
雷が鳴っていたのに、グーのことを放っておいてごめんね。
すぐに探しに行かなくてごめんね。
亡くして初めて、あなたの重さがわかったよ。
グー。
大好きだよ。


