★第一話★ Part2
そして無理矢理カバンをとり、去っていった。
足がガクガク震え、地面にしゃがみこんでしまった。
○●○●○●○●○
「最近の女子高生を甘く見ちゃいけないねー。こんなにたっぷり。」
今さっきの強盗は修達だった。
テーブルには酒やつまみなどでいっぱいだ。
「♪何が出るかな~何が出るかな~?♪」
カズが歌いながらカバンの中を探った。
中からポーチ、鏡、ペンケース、おかし....。
いたって女の子らしいものばかりだ。
「ちぇ。金目のものはもぉねぇーじゃん。」
そう言い、カズはカバンを放り投げた。
その拍子に何か飛び出し、修の目の前で落ちた。
生徒手帳だ。
修は誰も見ていないことを確認してそっと中を開いてみた。
中には見覚えのある少女がにっこりと笑っていた。
名前を見てみると
南野 風
と書いてあった。
おそらくそれが少女の名前だろう。
修は見なかったことにしようと思い、生徒手帳を閉じようとした。
すると中から一枚の写真が出て来た。
修は何だか気になってしまい、思わず生徒手帳ごとポケットにしまった。
「シュウ、シュウ帰ってきてんだよねー。」
ドアが開き、金髪でストレートでロングヘアの少女が修をめがけ飛び込んで来た。
「ちょっ..サキ」
「シュウがいない間、とーてもつまんなかった。あたしイイコにしてたよ。仕事だってちゃんと見つけたし。」
この「サキ」と呼ばれる少女、高岡沙季。
修と同じ16歳。
進学はしなく最近やっと仕事を見つけたところだ。
「ここ一週間前までサツがあたしのまわりをウロウロしてたけど何も言わなかったんだから。もちろん、みんな何も言ってないよね。」
沙希が騒いでいたフロアを見渡し確認をとる。
「あったりめーじゃん。ダチ売るわけねーじゃんかよ。」
「オレらシュウの味方だもんな。」
みんな口々に言う。
しかし修は相変わらず冷たい顔をしている。
そんな時、ドアがとても強い音を発して開いた。
「警察だが今さっき、近くの公園で強盗事件があったんだが君たち何か知らないか。」
年配のベテラン刑事と新米刑事が入って来た。
「それが何でオレらに関係するんだよ。」
カズは若い刑事に顔を近づけて言う。
若い刑事の名前は橘 大二郎というたいそうな名前だが
「刑事」と言うだけで修達を見下している。
なので修達は橘のことを
タカバナ
と名付けたのである。
Part3へ