また?
まだ?
どっちが正しいのかな。
簡単な嘘をつけば、確かめる事なんて出来るよ。
そんなこと、私が得意なのは、誰より知ってるだろう?
もしかしたら、
そうしないのを不思議に思ってるかな?
そんな訳ない。
そんな訳ない。
だからしないんだよ。
縛り付けているのは自分。
閉じ込めているのも自分。
本当のアナタはとうに飛び立っているのに。
空の籠の中に自分の網膜に焼き付いたアナタを閉じ込めて。
愛で続けている。
閉じ込めたアナタは変わらない。
変わる事はない。
だから、私も変わりたくないんだよ。
齢を重ねても、あの頃のままで居たい。
ドリアングレイのように、肖像画があれば私は留まれるのかな?
もし、籠の外にいるアナタに逢えるのなら。
その一瞬だけ、あの頃のままでいられるなら。
留めた時間を一気に体に流し込まれても構わない。
そうすれば、アナタの記憶の欠片にある私は、本当に消える事が出来る。
その方がいい。
小さな嘘すらつけない私の、
夢みたいな、話。