路駐 | dah日記

路駐

昨晩遅くに帰宅すると、家の前の道路にテラノが止まっていた。

こいつは最近、週末ごとに一晩中路駐しているクルマで前から気になっていた。

ちなみにウチの前の道路というのは、無造作に駐車すると自転車一台脇を通り抜けるのがやっとという狭い私道である。基本的には私道沿いの住人以外は通らないので、配送業者や工事車両以外のクルマが路駐することは滅多にない。そんなことをすれば明らかに迷惑だから。

しかし、このテラノはそんなことお構いなしに毎週末無造作にクルマを止めていたので、どーしてやろうかなぁと思いつつ、こういうことに首を突っ込むと必ず大ごとになってしまうタチ(警察沙汰、事件発生など)ゆえに、行動を起こさず穏便に見過ごしていたんですわ。

で、今朝になってもそのクルマはそのまま同じ場所にいた。今までと違うのは、「なんかあったら電話ください」と子どものような字が書き殴られてある紙切れが窓に刺さっていたことぐらい。それを見つけたのはちょうどカミさんがコリブリで出かけるところで、クルマと接触しないよう通り抜けるのに苦労していたが、自分は会社に行くところだったのでクルマを爆破したい衝動をこらえた。

仕事を終え深夜帰宅すると、そのことをすっかり忘れていた自分にカミさんからそのクルマについて今日あった出来事を聞かされた。

出先から戻り再びテラノの脇を通り抜けるのに悪戦苦闘していると、すぐ近くの家の人が通りかかりいつものように挨拶をした。こういうとき、ウチのカミさんは挨拶代わりに軽く世間話をするのが常で、そのときもその隣人と会話を交わしたらしい。

「このクルマ、誰が止めてるんですかねぇ。迷惑ですよね」

世間話のつもりでこう言ったカミさんに対し、その人は曖昧な返事をしてそのまま自分の家に戻った。
コリブリを家の前で畳んでいると、その家からこんな声が聞こえてきたそうだ。

「○○ちゃん、あのクルマ迷惑だってー」

というわけで、その後カミさんが犬の散歩に出たときには、すでにテラノはいなくなっていた。

人に指摘されないと迷惑だってことが分かんない隣人の頭の悪さには腹が立ったが、それよりもカミさんのイノセントさが問題を解決させたことに驚いた。

「いや、みんな迷惑してるだろうなと思って、まさかそこの家のクルマだと思わず言っただけなんだけどねー」

いや、お見事。おみそれしました。

もし、オレだったら間違いなく波風を立てる結末が待っていたことだろう。

というわけで近所のトラブル処理は、今後カミさんの天然トークにすべて任せることにした。