ご来光

俺です。

分かりにくいでしょうけど、何枚も取る元気はなかった・・・



【其の九】 『商売根性に消された涙』 5:00



一歩一歩進め。

なぜ登るか?なぜ進むか?

とにかく考えない。

前へ、前へ・・・


山頂に辿り着いた瞬間、泣きそうになった。

ハマちゃん&タジとがっちり握手をした。


山頂は、真冬のような寒さ、しかも大混雑。


一方通行の規制までかかっていた。


山頂の売店の店員らしき男が吼える。

「だから、そっちへ歩くなって言ってんだろーが!」


逆送で歩いているオジサンも吼える。

「うっせー、あっちに連れがいるんだよ!」


更に店員が吼える。

「マナーを守れないなら、山に来んじゃねーよ!」


確かに・・・マナーは大事だ。

けど、店員の君。

君が売っている 「ホッカイロ」


それが一番のマナー違反だ。


なんだよ、\2000って。



山頂でトイレに行くと、門番がいる。

富士山のトイレは有料なんだけど、

大体は入り口にお金を入れる箱がある。

良くないかもしれないけど、ごまかす事も出来る。

が、山頂は無理。門番がいます。手を出してます。


俺の前に並んでいた小学生位の兄弟がいる。

1人200円だから、この兄弟がトイレに入るためには400円が必要となる。

が、兄弟・・・200円しか持っていなかったらしく、門番に尋ねる。


「2人で200円じゃダメですか?」


俺は思った。

正直、ホントに正直思った・・・

「別にいいんじゃね?」とね。


そしたら、門番。

「あ?2人だったら400円だよ」


ちょっと半べその兄弟。


門番。

「しょうがねえからいいよ、チェ!


舌打ちした・・・

小学生の兄弟に舌打ちしたよ。

なんだよ・・・


残念ながら、登頂の感動は門番にかき消された。




【其の銃】 『下山』 ~11:00


3776メートルからの下山。

とんでもなく辛い。

だけど、登りに比べれば全然楽だった。


理由は「道が見えたから」

登山中は夜間だったので、何も見えなかった。

これが、意外にしんどい。

真っ暗の中を歩く、これだけで疲れは倍増する。


正直、下山の事は覚えていない。

とにかく早く帰りたかった。

今すぐに富士山を離れたかった。


逆にハマちゃんとタジは疲れていたのだろうけど、

2人には申し訳ないが、黙々と下山の道を進んでいった。

本当に、本当に早く帰りたかった。




【終焉】 『クソッタレ富士山』


登山口、つまりは五合目に帰って来た時は、涙が出た。

何はともあれ帰ってきたんだ。

本当に疲れた。

けど、ご来光も見れた。

一つの達成感を感じていた・・・


そんな俺に五合目の店員が元気に話しかけてきた。

「お疲れ様でした~!

 こちらで水も売ってますから、良かったらどうぞ!」


迷わず水を購入。

250円もしたのだが、500mlのペットボトルを一気に飲み干した。


あれ?

ペットボトルを捨てる場所がない。


「あの・・・これ・・・」

俺は店員に尋ねた。


店員の口から放たれた言葉は・・・


「ゴミは持ち帰りになります!」


・・・


・・・


富士山は、ゴミは持ち帰りだそうだ。

納得は出来ないけど、まあルールだから仕方がない。

けど、こればっかりは・・・

人にモノを勧めて、買わせたくせに・・・


「いや・・・ここで買ったんだけど・・・」

俺は、小声で店員に尋ねた。



「あのね、ゴミは持ち帰りって決まってんの!」


・・・


・・・



「二度と来ねーよ、こんなトコ」



最後の力を振り絞って、店員に言ってやった。



山頂に辿り着いた。

ご来光も見た。


けど、俺は富士山が大嫌いになった。。




商売根性丸出しの店員の野郎ども

ゴミは持ち帰りだとか言うアホども


いいか?

ゴミは持ち帰りだと??


山にゴミを捨てて来るのは良くない。

それは分かる。

だから持って降りてくる。

だったら、ゴミ箱を用意しておくべきだ。

五合目に置いとけよ、ゴミ箱を。

そしたら、そこに捨てるよ。

五合目が大変なら、車の登山道の入り口にでもゴミ捨て場を作っておけ!


五合目に行けば分かる。

「ここは拾って来たゴミだけを捨てられるゴミ箱です」

と、ゴミ箱に条件をつけてやがる。



select 富士山

where ゴミ箱 = 拾ってきたものだけ

and   カップヌードル = 700円



確実にエラーだ、エラー


なのにOK。。。

それが富士山ブランド、それが富士山クオリティー