落雷対策  | おじさんのブログ

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1998年に米国にアスレチックトレーナーを目指して留学し、2017年に帰国。現在、東京の教育機関でアスレチックトレーナー(ATC)として自分が日本でどこまでできるかを検証するブログです。スポーツの安心安全を、周辺の医療を活かしてスポーツセーフティを目指しています。

3月も早いものでもう半ばです。気候の方も急激に春っぽくなり、桜がちらほら咲き始めたとかそうじゃないとか。その春の前触れとしてなのか、先週の土曜日はなかなかの悪天候で、嵐に加えて雷もガンガン鳴っておりました。

 

そんな中、外ではサッカーが数人練習していて、その場に居合わせておりました。このグログでも以前に書いてありますが、落雷対策もスポーツセーフティに含まれております。軽く復唱しますと、雷が15キロ辺りに確認できた場合、屋内に避難を始める。そこから30分延期し、その間に雷が再度確認されたらそこから30分延長が再カウントされます。要するに、雷が30分15キロ範囲内にない状態が続かないと再開はできません。雷の距離を測るのは、雷探くんとその他携帯アプリMyRadar雷アラートの三つのデバイスをみて判断します。

 

この落雷対策、机上の理論的に書類としてのプランのみで、実践がまともになされたことはありませんでした。コロナ禍でスポーツがなく、試す機会が一切なかったのです。ですがついに雷雨の予報がある中、スポーツが行われました。

 

午前中は普通の雨模様で、全てのデバイスを見ても雷いる気配は全くありませんでした。ですが午後になり、MyRadarで太平洋側から怪しげな雲が東京に向かってきたのがわかり、12:30頃から雷探くんが40キロ内の注意を点滅させ始めました。その後、1時ぐらいに20キロ以内の警報が点滅し、そこからマメに他のアプリを使って距離を予測し始めました。見た所15キロ内に雷はない模様なので、しばらく様子を見ておりましたが、MyRadar上の赤い雲が15キロちょいに近づいてきて、目視でも雲行きも怪しくなったので練習を全て止めて全員避難させました。時間は1:30頃です。そしてその後、雷が鳴り始めて激しい雷雨となりました。

 

タイミング的にはバッチリでした。小さくてちょっとふざけ気味の名前の雷探くんが不安だったのですが、かなり使えるデバイスだと分かりました。MyRadarは雲行きが追跡できるので、これもかなり助かります。雷アラートはもう一つでしたが、これもアラームに関してはまずまずの結果だったので、判断材料の一つとしてあって良かったです。米国ですと、こんなことせずともでっけー雷探知機が距離設定に合わせて正確に察知してアラームを発してくれるのですが、うん百万もするのでうちでは買えません。昔ながらのこのやり方でやるしかない。。とにかくは非常に良い実践、訓練となりました。コーチも生徒も素直に指示に従ってくれたのも良かったです。

 

スポーツの安全安心を提供するアスレチックトレーナーは、高校でもその力を発揮できると信じていますし、フルタイムでこそその真の実力を発揮できるはずです。それを証明するため、今は実績を踏み、結果を残していきたいと思います。もしお隣の高校がフルタイムのアスレチックトレーナーを雇った場合、その時点でもう時代の流れに取り残されるかもしれません。人材を探すのは困難です。スポーツセーフティをお考えの教育機関の方がおられましたら、是非お早めご検討を