フォレスタの奈良のコンサートで印象深かった「平城山」とシャンソンの「恋心」について。
 


「平城山」は日本歌曲として有名だけれど、わたしはよく知らなかったので、この歌について少し調べてみました。

「人恋ふは悲しきものと平城山に

もとほり来つつ堪え難かりき

いしにえも夫(つま)に恋いつつ越えしとう
平城山の路に涙おとしぬ」

 

歌人の北見志保子の短歌二首に、昭和10年に曲がつけられた。
二首目の「いにしえも~」は仁徳天皇の皇后である磐之媛皇后御陵を訪れた際に詠んだ歌らしい。(仁徳天皇といえば、あの堺にある大きな古墳の!と思った)

わかりやすい内容の歌だと思うけれど、深く胸に染み入ります、曲も日本情緒漂う美しい旋律。

 

「もとほり来つつ」は「浜辺の歌」の「夕べ浜辺をもとおれば」の「もとおれば」と同じ。平城山をめぐりつつ、恋しい思いが耐え難い…。

この歌人の北見志保子自身にも恋愛問題があったらしい…。

「平城山」と書いて「ならやま」と読むけれど、そんな名前の山があるのではなくて、奈良県と京都府の県境に延びる平城山丘陵を指します。

 

ちなみに近鉄にも「平城」という駅があるけれど、それはそのまま「へいじょう」と読む…。

「奈良」も「平城」も由来は、「土地をならす」という「なら」から来ていて、どちらも当て字らしい。


その丘陵の名を取ったJR平城山駅の辺りには行ったことがないけれど、周辺には<歌姫町>という素敵な地名があって、古代の歌姫…平城宮で雅楽を奏し、舞いを舞っていた女官たちが多く暮らしていたそうで、現在の県道751号を<歌姫街道>や<歌姫越え>というらしい。

それも古代の歴史浪漫を感じさせる地名だと思います。

奈良には京都よりもさらに古い歴史が随所に息づいているのが魅力です。

 

麗子さまが自己紹介で歌われた「恋心」。
シャンソンに馴染みはないけれど、とても素敵でした💕
コンサートに同行した家族が「麗子さんは五輪真弓の「恋人よ」を歌っても素敵だろうね」といっていた。

確かにあの歌もシャンソンぽいし、素敵だと思います♫(フォレスタで「恋人よ」って歌っていたのかな?と検索したら、あったけど、麗子さまが加入前の動画が出てきた)
「恋心」を麗子さまでフルで聞いてみたいというのが正直なところだけれど、叶わぬことなので笑、ネットで岸洋子さん版を聞きました。

公式の動画があったので貼りましょう。

youtu.be

 

「恋心」といい「平城山」といい悲しい恋の歌…麗子さまには哀愁漂う歌が良くお似合いだと思います。(優しさと愁いと妖艶さと…というのが麗子さまの美声の魅力だと思っています💕)

これまでのコンサートの自己紹介で石川さゆりさんの「風の盆恋歌」を歌われたというのをブログで読んだけれど、想像するだけで素晴らしく(笑)、それもいつか聞いてみたい!!と思っています♫