母と姉を伴って父がアメリカ留学していた数年間、
幼少期の私を手元においてくれたのは祖父母。
祖父母とは、両親や姉との間にはなかった
触れ合いや心の通い合いがあり、思い出もたくさん。
そして祖父の慈愛に満ちたまなざしや
具合のよくない時おなかにあててくれた
大きな手のあたたかさの記憶が私にはある。
今でも祖父のことを思い出すたびに
ただただ感謝の気持ちで胸がいっぱいになる。
その祖父の自伝を最近少しずつ読み返している。
祖父母が忙しいとき相手をしてくださった
懐かしいスタッフの方々のお名前や
寄稿文も入っている。
背表紙には懐かしい祖父の自筆。
九代続く医師の家系に生まれ
外科医として診療以外の時間は、
内外の医学書を読んで自己研鑽怠らず、
論文を執筆し、国内外の学会に出席、
様々な形での社会貢献もしながら
病院開設以後、出版までの約30年の間に
およそ30万人の方の診療…
超人的活躍。
院長室には「医は仁術」の額が
あったのを覚えている。
そして医療費に困られている方からは
診療費を受け取らなかったこと、
病院を貫く精神として「四つのテスト」を
大切にしていたことも。
(四つのテスト:
1. 真実かどうか
2. みんなに公正か
3. 友情と好意を深めるか
4. みんなのためになるかどうか
✴︎ 2は原語では、
”Is it FAIR to all concerned?”
FAIRの訳語として祖父は「公正」を選んだ。
私も祖父と同感。)
更に今回知ってうれしかったことのひとつは、
医師としての自らの技量とそれを常に磨きあげ
続けていることに矜持を持ちながらも、祖父は
おごることなく天も意識していたこと。
まさに「医は仁術」を地で行く存在だった祖父。
自伝を通して、子どもの頃には知る由もなかった、
祖父の数々の体験や想いに、ACIM(奇跡講座)や
クリアリングを実践している今触れられることを
ありがたく想う。
〜Kyoko🇳🇱オランダ在住HSPヒーラー